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PING G425MAXドライバーを野村タケオが試打レビュー!

2020/10/15 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

発売前からかなり話題になっているPING(ピン)のG425シリーズ。すでにツアーでは使用している選手が好成績を上げていますよね。

僕も発表会直後にドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアンをお借りして、すぐにドライバーに関しての記事を書きましたが、やっぱりクラブってのはコースで実際に使ってみないと性能って分からないじゃないですか。なので、3ラウンドほどたっぷりと試打してきました!

今回はG425MAXドライバーとG425LSTドライバーをお借りしたのですが、まずG425MAXを打ってきたのでレポートしたいと思います!

撮影/野村タケオ

PING G425MAXドライバーの特徴

ソールデザインは前作よりカッコ良いと思います!

G425ドライバーには3種類のヘッドがあるのですが、そのなかでMAXというのは一番スタンダードなモデル。ヘッド体積は460ccとなっています。

MAXという名のモデルは前作G410のときには無かったのですが、2世代前のG400の時にあったモデル名で、慣性モーメントがかなり大きく、ミスヒットに強くてボールも上がりやすい優しいモデル。

前作ではスタンダードモデルはPlusという名前だったのですが、今回はその後継モデルがないために、このMAXがスタンダードモデルということになりますね。

お借りしたクラブのロフトは10.5度で、シャフトは純正シャフトのALTA J CB SLATEのS。このシャフトはSで55g、トルク4.7の中調子となっています。クラブの長さは45.75インチ(60度法)で、カタログ数値では総重量301g(シャフトフレックスSR)、バランスD3。

前作同様ヘッドのクラウン部分にはタービュレーターと呼ばれる空気抵抗を抑える突起があります。シャフトのカチャカチャでロフトは±1度と±1.5度の2段階に調整でき、ライ角もスタンダードとフラットに調整することが可能です。

前作にもあった弾道調整機能もついており、ヘッド後方部の高比重ウェイトを動かすことにより高MOIをキープしたまま好みの弾道に調整することが可能となっています。

PING G425MAXドライバーのヘッド部分アップ写真

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PING G425MAXドライバーをラウンドで実際に使ってみた!

数ラウンド使ってみての感想を。まず驚いたのは、とにかくボールが楽に上がるし曲がらない。

構えたときの安心感はハンパなく、思い切って振っていけます。多少のオフセンターヒットくらいではほとんど球筋に影響はなく、ほぼ真っすぐに飛ぶし飛距離の落ち込みも少ない。このあたりは流石にPINGのドライバーという感じですが、前作よりもさらに曲がらない感がありますね。

そして捕まりが良いのにも驚きました。特にドローポジションにしなくても、軽いドローになるくらい捕まる。

僕はもともと球が高いほうなので、MAXの10.5度ではボールが上がりすぎました。なのでカチャカチャで1度ロフトを立てて使っていましたが、それでも十分高弾道。普通はロフトを立てるとフェースが右を向いてしまうので捕まりは悪くなるものなのですが、その設定でもしっかりと捕まったボールが打てるんですよ。

打音は少し金属音が交じる音ですが、打感は柔らかめで弾き感も感じました。適度なスピンが入りながら高弾道で飛んでいくという感じで、飛距離性能も十分でした。

ただ、ぶっ飛びクラブかというと、そうではない気がしますね。平均飛距離が上がって、フェアウェイキープ率も上がる総合力の高いモデルだと感じました。スコアに繋がるドライバーというイメージです。

PING G425MAXドライバーのヘッド部分アップ写真

ALTA J CB SLATEのSシャフトですが、これもなかなかいい感じです。

真ん中から先端部分にかけてがしなるような動きで、楽に高弾道が打てます。あまり癖がないので、色んなタイプのゴルファーに合いそうなシャフトですね。

しなりはありますが、頼りない感じはなく、Sでも55gあるので一般男性ゴルファーにはいい感じのスペックかも。このシャフトは日本/アジア限定のものなので、ハード過ぎないところが良いっすね。

今回からスレート仕上げという光の反射を抑える仕上げになったので、ビジュアル的にもかなりカッコ良くなったと思います。

ちなみにPING契約の鈴木愛プロはもう何年もこの日本限定モデルのシャフトを使っています。クラブメーカー純正のシャフトをそのまま使うことってけっこう珍しいのですが(自社でシャフトを開発しているクラブメーカーのものを除いて)、それだけこのALTA J CBシリーズシャフトの出来が良いってことと、ヘッドとの相性が良いってことなんでしょうね。

クセがなくてとても振りやすいシャフトです

PING G425MAXドライバーはどんなゴルファーに合う?

やはり上がりやすさや曲がらなさってのが際立っているので、アベレージゴルファーには最適なのではないでしょうか。捕まりも前作より良くなっていると感じたので、スライサーにも一度試してみてほしいです。

それでも右に行く頑固なスライサーはウェイトポジションでドローが打ちやすく調整するか、SFTというさらに捕まりの良いモデルがあるので、そちらをおすすめします。

ドライバーが曲がってしまってスコアを崩しているゴルファーにはぜひ使ってみてほしいですね。シャフトのスペックさえ選べばヘッドスピード38m/sくらいでも十分使えると思います。

では上級者やヘッドスピードの速いゴルファーには使えないのか?もちろんそんなことはなくて、逆にそういうゴルファーが使えばさらに武器になるはず。

曲がりを気にせずハードヒットしていけるので、ハードヒッターほど飛距離が伸ばせるんじゃないかと思います。だって男子プロも同じヘッド使っているしね。

とにかく幅広いゴルファーがスペック次第で使えるドライバーだと思います。なので、できればしっかりと試打やフィッティングをして自分に合うスペックを探されることをおすすめします。

ヘッド後部のウェイトを動かすことで弾道を調整できるので、幅広いゴルファーにフィットすると思います

野村タケオはPING G425MAXドライバーを使うのか?

実はめちゃ悩んでいます。お借りした10.5度では球が上がりすぎるのと、少しスピン多めになっちゃうので、ロフトは確実に9度だろうな~と思うのですが、打音が少し金属音が交じるところが気になるのと、前作はLSTだったので今回もLSTがいいのかな~とも思ったり。

シャフトに関してはALTA J CB SLATEのSでは僕的には少ししなりが大きく感じてしまうので、今回はXもありなのかなと思ったり。実はG410LSTを買った時に選んだTOUR 173-65Rというシャフトをこのヘッドに入れて使ってみたのですが、これがまた振り抜きやすくて良いんです。弾道も少し低くなるし。

このシャフトは今回もG410のときと同じシャフトらしいので、これを挿して使うってのもありかと。しかも今回日本限定でこのTOUR 173-55という50g台前半のシャフトが新しく出るんですよね。これもかなり良さそうだなと思ったり・・・。

数ラウンド使って確実にフェアウェイキープ率が上がっていることは感じているので、G425MAXのことはかなり気に入っています。おそらくG425シリーズを買うことは間違いないと思うのですが、LSTと打ち比べて決めようかなと。今回はモデル選び同様ロフト選びがかなり重要になるような気もしています。ああ悩ましい。

G425LSTの試打レポートもアップしますので、そちらも読んでくださいね。

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

PING G425MAXドライバー SPEC

クラブ名G425 MAX
ヘッド素材FORGED T9S+チタン(フェース) / 811チタン(ボディ)
ロフト角9度/10.5度/12度
ライ角59.5度
長さ45.75インチ
クラブ総重量約292g(ALTA J CB SLATE-R)
シャフトALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)、PING TOUR 173-55(SR、S)、PING TOUR 173-65(R、S、X)、PING TOUR 173-75(R、S、X)、ALTA DISTANZA、Speeder EVOLUTION VII(569S)、TENSEI CK Pro Orange(60S)
本体価格(税込)●7万7000円(ALTA J CB SLATE、PING TOUR 173-55、PING TOUR 173-65、PING TOUR 173-75)

●9万200円(Speeder EVOLUTION VII)

●9万3500円(TENSEI CK Pro Orange)

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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