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西郷真央が早くも生涯獲得賞金2億円突破! 1億→2億のスピードは最速!!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.122

2022/03/20 ゴルフサプリ編集部

西郷真央が今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスでついに初優勝を飾った。この優勝で生涯獲得賞金が2億円を突破。51試合目での2億円は歴代7位のスピードだが、ある部分を切り取ると、かつてない超速の記録であることが分かった。

西郷が早くも生涯獲得賞金2億円突破! 1億→2億のスピードは最速!!

7回もの2位を経験したあとにつかんだ初優勝。昨シーズン未勝利ながら賞金ランキング4位に入った安定感抜群の西郷が同時に生涯獲得賞金2億円超えも果たした。プロデビューから51試合目でのことである。

生涯獲得賞金2億円突破の最速記録はフォンシャンシャンの34試合。以下、アンソンジュ(36試合)、宮里藍(44試合)、古江彩佳(45試合)、申ジエ(46試合)、渋野日向子(50試合)と続き、西郷の51試合は歴代7番目となる。

これだけなら、さほど特筆すべきことではないだろう。ただし、ある部分を切り取れば話が違う。それは1億円突破から2億円に達するまでの試合数だ。

西郷が1億円を超えたのは昨年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で2位に入った時だった。この時が39試合目。つまり、1億円から2億円までわずか12試合で到達したのである。

生涯獲得賞金1億円から2億円までに要した試合数が最も少なかったのは上田桃子とアンソンジュの15試合だった。西郷はこの記録を何と3試合も更新したのである。まさに異次元のスピードだったのだ。

もちろん、賞金が年々高くなっているから最近の選手のほうが有利であることは間違いない。とはいえ、たとえば昨季、あれだけ勝ちまくった稲見萌寧ですら1億円から2億円までは16試合を要している。

稲見はこの16試合の間に5勝を挙げている。対して西郷は12試合で1勝しかしていない。それでいて歴代の名選手をはるかに上回るスピード記録を成し遂げられたのは卓越した安定感があるからだ。

12試合の内訳は1勝、2位3回でトップ5はちょうど半分の7回、最も順位が悪かった試合でも29位だった。

さらに、日本女子オープンやNOBUTA GROUPマスターズGCレディースといった賞金額が非常に高い試合で2位に入ったことも追い風になっている。この2試合だけで約3162万円の賞金を加えているのだ。

この安定感に強さが加われば、まさに鬼に金棒。この初優勝が西郷時代の幕開けになるかもしれない。

女子ツアー生涯獲得賞金1億円から2億円までのスピード記録

順位 選手 試合数
1位 西郷真央 12試合
2位 上田桃子 15試合
2位 アンソンジュ 15試合
4位 稲見萌寧 16試合
5位 フォンシャンシャン 17試合

撮影トーナメント/
2022ダイキンオーキッドレィス
撮影/相田克己


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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