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ゴルフと日焼け3|ランチにはサラダ、豚肉、冷奴を食べ日焼けに備えてビフォーケアをしよう

生涯スポーツ・ゴルフと健康「末長くゴルフを楽しむために」|第15回

2022/06/07 ゴルフサプリ編集部

梅雨の晴れ間は、最高のゴルフ日和です。フェアウェイに飛び出して快晴のラウンドを存分に楽しみたいものですが、日焼け対策を忘れると大変なことに…。日焼けを引き起こす紫外線量は5月、6月から夏にかけてピークを迎えます。しっかり予防して、肌もゴルフも、ハツラツさをキープしましょう。

ランチにはサラダ、豚肉、冷奴を食べ日焼けに備えてビフォーケアをしよう

食材パックは今すぐやめるべし

前々回は日焼けのメカニズムと予防の重要性、前回は日焼け止めの選び方と塗り方などを学んできました。「ゴルフと日焼け」最終回となる今回は、ラウンド後のケアや美白を取り戻すための食事やサプリメントやオススメ習慣について考えてみましょう。

唐突ですが、まず初めに「きゅうりパック」について。女性の多くは、日焼けをしたあと皮膚の炎症をクールダウンさせ水分を補うために、きゅうりやレモンのスライスなどを顔に乗せるパックをしたことがあるのではないでしょうか。有効性はあるのか、皮膚科医の松本美緒先生(五反田・サザンガーデンクリニック副院長)にお聞きしました。

「クールダウンの効果はゼロではないと思いますが、食材パックはやらない方がいいですよ。肌がすっぴんのときは皮膚のバリア機能が弱くなっています。バリアが弱いところに直接食材を乗せると、例えばきゅうりなら、きゅうりのアレルゲンが皮膚のなかに入ってしまうことがあるからです」。

食材によってよし悪しがあるわけでもないので、食材パックはすぐに中止した方がよさそうです。

美白に有効なのは代謝を高めるローション

とはいえ、ゴルフをしに行けば、どんなに気をつけても多かれ少なかれ紫外線による日焼けをしてしまいます。シミ、シワを作らないためにはどうしたらいいのでしょうか。美白のためのポイントはあるのでしょうか。

「一般的な皮膚のトラブルからの回復は、皮膚のバリア機能を高めて内側から潤いを高めるのが基本です。いっぽう日焼けのダメージから美白を取り戻すには、メラニンの生成を抑制して抗酸化によって色を薄くするので、炎症を抑えて皮膚の代謝を促進させることが重要です。代謝を高めるには、コラーゲンやビタミンAを含むローションをつけることをオススメします。特にビタミンAは皮膚のターンオーバーを助け、角質を薄くして皮膚の内側から再生を図ることができますので、ゴルフの後だけでなくふだんから取り入れるといいでしょう。シワやたるみ対策には、レチン系のローションが有効です」。

かかりつけの皮膚科で内服薬をもらう

実はこのほかにも、ゴルフ当日予想以上に日焼けをしてしまったとき、緊急的に使うのに有効なビタミンC誘導体パックやローションがあるものの、あらかじめクリニックでしか手に入れられないそうです。そういう相談もできるので、ゴルファーにはふだんからかかりつけの皮膚科があるといいですね。

「皮膚科で内服薬を処方していただくのも予防法のひとつだと思います。飲む日焼け止めは紫外線をブロックするわけではなく、抗酸化剤の成分がシミの原因になるメラニンの生成を抑えます。ゴルフに行く前日の夜、当日の夜、翌日の朝に飲むといいでしょう。また、紫外線のダメージ修復に特化したビタミン剤もあります。どこの皮膚科でも一律料金ですが、1日1回30日分で1カ月7000円かかるので、紫外線が最も強い7月から9月まで期間限定で服用してもいいでしょう」。

ひとたび日焼けをしてしまうと皮膚はダメージを受け、元に戻すことはなかなか難しいといわれます。ビタミン剤やサプリメントは皮膚科で処方してもらい、紫外線を浴びる前から飲みたいものです。

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プレー前後にビタミンA、C、Eをとろう

体の中から日焼けを予防するという点では、どんなことに気をつけて食事をとればいいのでしょうか。特に、ハーフが終わったインターバルで食べると効果がある昼食メニューを知りたいものです。

「日焼けによって壊れた細胞を元に戻すことはできませんが、紫外線を浴びる前後にビタミンA、C、Eが豊富な食材をとって抗酸化作用を高めることは有意義です。例えば、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、じゃがいも、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、アボカドなど色の濃い野菜はベターです。これらを多く含んだ料理にラタトゥーユや野菜の煮込みをプレー前後にとれば、代謝が高まってメラニンの排出を期待できますよ。ほかに皮膚の代謝を高める食材としては豚肉、納豆、大豆などもあります。メニューとして適当なものが見当たらない時は、野菜サラダをつける、朝食に納豆や冷奴の小鉢をつけるのもいいアイデアです」。

このところコンビニで朝食を買って食べる人が増えていますが、ラウンド前の朝食をゴルフ場でとるのもいいですね。メニュー選びが楽しくなります。

入浴、睡眠、ストレス解消で代謝を高めよう

今回のシリーズ最後に、松本先生は日常生活で少しでも日焼けを予防するための3ポイントを紹介してくれました。

「日焼けを予防するには、ゴルフの日に何かをすることももちろん大切ですが、日々小さな工夫を重ねて代謝を高めてほしいと思います。即効性があるわけではなくてもぜひ取り入れていただきたい大事な3つのポイントをお伝えします。(1)夏でもシャワーだけで済ませず、入浴時はできるだけ湯船に浸かりましょう(2)睡眠不足は大敵です。特に、成長ホルモンが出る午後10時から午前2時まではしっかり寝たいものです(3)ストレスは免疫を下げます。ゴルフもスコアにこだわりすぎずエンジョイしましょう」。

日焼けはしないに越したことはありません。とはいえ、大好きなゴルフをするとどうしても紫外線を浴びてしまいます。ダメージを最小限に抑えるように予防とケアを行ない、お肌はもちろん、気持ちもゴルフも溌剌さを持ち続けたいものです。

【日焼けのまとめ】
(1)アフターケアのポイント
・食材パックはNG
・コラーゲンやビタミンAを含むローションがオススメ
・シワやたるみ対策にはレチン系のローションが有効

(2)かかりつけの皮膚科を利用
・ビタミンC誘導体パックの相談
・飲む日焼け止めを前日の夜、当日の夜、翌日の朝に飲む

(3)日焼けのダメージを少なくする食事
・ビタミンA、C、Eが豊富な食材をとる
・紫外線を浴びる前後に食べる
・かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、じゃがいも、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、アボカドなどの野菜
・豚肉、納豆、大豆
・野菜サラダ、納豆、冷奴をつける

(4)日常生活で代謝を高める
・入浴時はできるだけ湯船に浸かる
・午後10時までに就寝
・ストレスを溜めない

取材・文/野上雅子
撮影/JGMA
撮影トーナメント/2020NEC軽井沢72ゴルフトーナメント

松本美緒
サザンガーデンクリニック副院長(東京都品川区)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。順天堂大学病院、文京区慈愛病院、巣鴨皮膚科医院勤務を経て、2008年京成小岩皮膚科クリニック院長、2010年9月から現職。長年にわたり皮膚科一般外来および脱毛症専門外来等に携わる。小児皮膚科、大人のスキンケア、脱毛症、アトピー性皮膚炎、じん麻疹、ニキビ等を専門とする皮膚科のスペシャリスト。幅広い患者さんに丁寧な診察とわかりやすい説明で接し、厚い信頼を得ている。


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