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ウェッジの代わりに8番アイアンで簡単アプローチ|冬の薄芝や悪いライでも心配なし!

2019/02/19 ゴルフサプリ編集部

野村タケオの8番コロコロ,タイトル画像

冬になると芝が薄くなり、グリーン周りからのアプローチもチャックリやトップのミスが出やすくなります。せっかくグリーン近くまで来ているのに、そこから大叩きってのはあまりにも痛い。しかしウェッジを持った時点でミスしてしまうイメージしか出てこない…。そんな時は迷わず転がしアプローチです。

ドライバーは飛ばないけど小技でスコアをまとめる男・野村タケオが皆さんに冬の薄い芝やライの悪いところからでも簡単に転がして寄せられる必殺のアプローチを伝授します!

撮影/野村タケオ

使うクラブは8番アイアンがおすすめ!

野村タケオの自画像写真,8番アイアンを持っている

グリーンそばからの転がしアプローチといえば、まず頭に浮かぶクラブはパターですよね。たしかにパターを使えばほぼチャックリの心配はありません。

しかし少し上り傾斜からのアプローチや、グリーンの手前が逆目になっている場合は距離感が難しくないですか?ちょっと逆目に食われてショートしてしまったり、それを恐れてパンチが入ってしまい大オーバーとか。これではせっかく安全策と思ってパターを握ったのに意味がありません。

そこで僕がおすすめするクラブは8番アイアン!7番や9番でも良いのですが、キャリーとランの関係を考えると8番あたりが一番バランスが良いと思います。8番アイアンで普通にアプローチをすれば良いわけではなく、打ち方がミソなんです!

パターのように構えて打とう!

まずクラブをかなり短く持ちます。そしてボールに近く立ち、パターのように少し吊るし気味に構えます。そうパッティングと同じように構えるんです。もちろんグリップもパターと同じ握り方で。

そして打ち方も完全にパターと同じで、手首のコックは使わずにストロークします。距離感も基本的にはパターと同じで、素振りの時にパターで転がすならばこのくらいの振り幅だな~というのをイメージして、同じような振り幅で打ってください。

これでほぼ距離感は合うはずです。打ち出されたボールはほんの少しだけキャリーが出て、あとはコロコロと転がっていきます。

野村タケオがクラブを構えている写真2種類
左のウェッジの構え方に比べて右の構え方のほうがボールに近く、パターのように構えているのがわかると思います。

とても簡単なアプローチなのですが、少し注意点があります。まずボールの近くに立って構える分、フェースのヒール側は少し地面から浮くので、トゥ寄りで打つような形になること。これはそうなることが正解ですので、そのまま打ってください。

当然ボールはフェースのちょっとトゥ寄りに当たることになります。こうやって打つと地面とクラブの接地面が少なくなるのでかなりダフる可能性が減ります。なので芝の薄いライからでもミスが出にくくなるんですね。

アイアンでボールを打つ構えの写真
ヒール側が少し浮いています。

そしてもう一つの注意点は本当にパッティングと同じようにストロークすること。どうしても構えた時にアイアンのフェースが見えてしまうとアプローチショットのように打ってしまいがちですが、心の中で「これはパターだ」と自分に言い聞かせて打ちましょう。ヘッドが鋭角に入ることのないように、手首を使わずなるべく低くクラブを動かすのがコツです。インパクトでパンチが入らないように気をつけてくださいね。

野村タケオのアプローチ写真2種類
アプローチショットのようにコックを使ってはダメです。
野村タケオのアプローチ写真2種類
コックを使わず、低くヘッドを動かしましょう。

どういう場面で使えるアプローチ?

このアプローチが活躍してくれるのはやはり少しだけグリーンからボールがこぼれた時。グリーンから1~2メートルほどこぼれてしまい、グリーンに乗るまでの芝が逆目だったりして抵抗がよく分からず転がりが読めない時ですね。

パターだと芝に食われてしまうこともあるのですが、このアプローチだと少しだけキャリーが出るので、その芝の部分を飛び越えたり、打ち出しの勢いがあるおかげでほとんど芝の抵抗を受けずにグリーンまで届きます。グリーンに乗ればパターで打ったときのようにコロコロと転がっていきます。

また軽い砲台グリーンなどで打ち出しの何メートルかが上り傾斜になっているアプローチの場合も、このアプローチだと打ち出した時に勢いがあるのでしっかりと斜面を登ってくれます。

番手を変えてみるのもいいですよ

シチュエーションによって番手を変えるという手もあります。僕の場合は基本的には8番を使いますが、下り傾斜に対してのアプローチのときやキャリーが多めに欲しい時は9番を使うし、上りで距離が10メートル以上あるようなアプローチだったりすると7番を使ったりもします。このあたりはみなさんもいろいろと試してみて、シチュエーションごとに自分が使いやすい番手を探せばいいと思います。

とてもシンプルなアプローチなので、少しアプローチ練習場で練習したり、本番で何回かやってみるとすぐに慣れると思います。さっきも書きましたが、このアプローチのキモは「いかにパターと同じストロークができるか?」ってことですので、どうしてもウェッジのように打ってしまう人はアドレスに入ったときから「これはパターだ、これはパターだ・・・」とつぶやきながら打ってください(笑)

ゴルフはミスが必ず出るスポーツです。なるべくミスの出にくいシンプルで簡単な方法を使ってラウンドするのが一番スコアに直結する方法じゃないでしょうか。僕はこのアプローチを使うようになってから、アプローチのときにはまず転がすことができないかを考え、それが無理な場合にはピッチエンドランなどを考えるようになりました。ぜひこの簡単な転がしのアプローチをみなさんも試してみてください。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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