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ボビーグレースのアームロック専用パターを試打レビュー【動画あり】

2019/09/29 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

ゴルフっていくらドライバーで飛ばしても、アイアンでビタッと寄せても、最終的にパットが入らなければ全くスコアにはなりません。

なので、特にプロゴルファーはパットが入るか入らないかで順位が決まってくると言っても過言ではないのです。ですからプロはかなりの時間をパット練習に当てますし、パターもいろいろと試して、少しでも入るものを選ぶわけです。

最近はパッティングスタイルもいろいろなものが出てきました。右手を軽く添えるようなクロウグリップにはいろいろなバリエーションがあるし、長尺パターや中尺パターを使うプロもいます。

今、最も注目されているのがアームロック式のパッティングスタイルではないでしょうか。「科学者」と呼ばれるブライソン・デシャンボーがやってることで有名ですが、実はタイガー・ウッズや松山英樹プロも練習グリーンで試したりしているんですよ。

そんなアームロック式ストローク専用のパターがボビーグレースから2種類発売されたとのことで、新しいものには目がないゴルフバカイラストレーターの野村タケオが、さっそくコースに持ち込んで試してみました!

撮影/野村タケオ

そもそもアームロック式ってどんなパッティングスタイル?

中尺のパターを左腕に添うようにグリップし、左肩を支点にして左腕とパターを一体化させてパッティングするスタイル。

パターは左腕と同じ角度になるので少しハンドファーストに構えるようになる。そのまま手先を全く動かさずに、大きな筋肉を使いストロークする。

手首を使わずストロークするので、フェースの向きが変わりにくく、インパクトの時にパンチが入ったり緩んだりということもなくなる。

ゴルフ場で野村タケオがパターを持って構えている写真
これが基本の構え

アームロック専用ってどういうこと?

普通の中尺パターをアームロック式で使っているプロが多いのですが、その場合、ハンドファーストに構えるためにロフトが立ってしまうことになります。ですので、通常ロフトが4度くらいのパターを6~7度に寝かせて使ったりすることが多いようです。

しかしボビーグレースのアームロック専用パター「アームアンカー」は、最初からパターヘッドを地面においた時にフェース側にシャフトが7度傾くように設計されています。

目標方向にフェースを合わせて地面にパターを置き、そのままグリップと左腕を合わせると自然にハンドファーストの構えになるんです。そしてその状態でパターのロフトは4度になるように作られています。このあたりがアームロック専用と言われている部分ですね。

アームアンカーのアップ写真2種類
ボビーグレース ライジング サン アームアンカーパター

どういう効果があるの?

パター自体が重いため、テークバックを始めるとそこからはクラブが勝手に動いてくれるので、それにまかせてストロークしていればパンチが入ったり、緩んだりすることがありません。手で操作をするのが難しいので、ストロークの軌道も安定します。

首の後のあたりを支点にして大きい円を書くようにストロークすれば、ヘッドが低く低く動き、正しい軌道でパッティングすることが出来ます。

このアームアンカーで練習をすれば、普通の長さのパターでも正しいストロークというのがどういうものかということが理解できるようになるので、練習用としてもとてもいいと思います。

アームアンカーのアップ写真2種類
ボビーグレース ラッキー7 アームアンカーパター

どんな人におすすめ?

やはり少しイップス気味の人にはおすすめですね。重みで勝手にパターが動いてくれるので、手が変な動きをしにくくなります。ショートパットに不安を抱えている人にもとても良いんじゃないでしょうか。

実際に打ってみると、2メートル以内くらいのパットもかなり入る確率が上がるので、かなりスコアに貢献してくれるパターだと思います。

逆に言えば、普通のパターで結果がいい人にはあまり必要ではないのかもと思いますが、上でも書いたように、正しいストロークを理解するための練習器具としてもかなり優れているので、そういう使い方もありなのかなとは思います。

ゴルフ場で野村タケオがアームアンカーパターを持って打つ様子の写真2種類
ヘッドが大きな円を描き、低く動く

シニアツアーの会場では、このパターを試している選手がかなり多いと聞きます。やはりパットに少し悩みがある選手は、いろいろ試してみたくなるのでしょうね。

プロの評価もかなり高いようなので、近い将来シニアツアーでこのアームアンカーを使って活躍する選手を多く見かけることになるかもしれません。

ロングパットの距離感は少し練習しないと慣れない部分はあるかもしれませんが、ショートパットの安定感はかなりのものなので、一度使ってみるとハマっちゃうかもしれませんね。

詳しい使い方は動画にアップしていますので、ぜひ見てくださいね~。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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