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フジクラシャフト「Speeder SLK」は短尺でも飛距離は出る?普通の長さのクラブと比較試打!

2019/03/27 ゴルフサプリ編集部

野村タケオの新製品を試打してみたタイトル画像

4月11日にフジクラシャフトから短尺用のシャフト「Speeder SLK(スピーダーSLK)」が発売される。

最近ではPGAツアーで短尺ドライバー使用プロが増えるなど、短尺ドライバーというものが注目されている。短尺にすることでミート率のアップや直進性の向上などのメリットはあるのだが、アマチュア的な視点からすると、短くなることでヘッドスピードが落ちて飛距離が出なくなるのでは?という疑問が生まれる。

ヘッドスピードのあまり速くないアマチュアでも短尺にするメリットはあるのか?一般的な長さのドライバーと短尺ドライバーをギア大好きなゴルフバカイラストレーター野村タケオとプラスハンデのトップアマが打ち比べてみた!

撮影/野村タケオ

[目次]
フジクラシャフト「Speeder SLK」を試打したのはこの二人
フジクラシャフト「Speeder SLK」ってどんなシャフト?
一般的な長さのドライバーと短尺ドライバーを打ち比べてみた。
フジクラシャフト「Speeder SLK」を是非一度お試しあれ!

フジクラシャフト「Speeder SLK」を試打したのはこの二人

佐藤順と野村タケオがクラブを持って立っている上半身アップ写真

左:佐藤順。ハンデ+1のトップアマ。ヘッドスピード47。ほぼストレートで軽く右に曲がるフェードヒッター。ドライバー飛距離は270ヤード前後。栃木県佐野市のゴルフショップ「アフターゴルフ」店長。

右:野村タケオ。ヘッドスピード42くらい。いかにもアマチュアなスイングで、捕まえるのがあまり上手くないフェードヒッター。スピン量が多め。ドライバー飛距離240ヤードくらい。ゴルフバカイラストレーター。

フジクラシャフト「Speeder SLK」ってどんなシャフト?

短尺用に設計されたシャフトで、一般的な長さのクラブを短尺化することで使いにくくなる部分を解決するべく開発されている。

一般的に短尺化したクラブはミート率が上がるというメリットはあるものの、クラブバランスが出にくくなることや、シャフトの動きを感じにくくなること、ボールの高さが出ない、捕まりが悪くなるなどのデメリットも指摘されています。

そのデメリットの部分をシャフト先端に重量を持ってくることや、トルクが締まりすぎないようにすること、振動数を柔らかめに設定することなどで解消しています。

短尺のメリットを活かしながら、一般的な長さのクラブと同様のしなりや振り心地を感じられるシャフトに仕上げているわけです。

一般的な長さのドライバーと短尺ドライバーを打ち比べてみた。

比較したシャフトはこれ。45.25インチのSpeeder Evolution Ⅴの6Sと44インチのSpeeder SLKの6S。ヘッドは同じキャロウェイ エピックフラッシュ サブゼロを装着。

野村タケオが比較するシャフト2本を持っている写真とヘッドのアップ写真

まずはフジクラシャフト「Speeder Evolution Ⅴ」を打ってみた。

野村「これは僕もなかなか好きなシャフトだから、けっこう気持ちよく振れますね。ヘッドスピードは42m/sくらいで、ボール初速は60m/s前後ってとこかな。中高弾道で軽いフェード。いつもの僕の弾道かな。45.25インチってのは、いつもの長さなので特に長くは感じないし、振りにくさも感じないね」

フジクラシャフトSpeeder Evolution Ⅴのロゴアップ写真

佐藤「僕の場合はヘッドスピードが47m/s前後で、ボール初速が68~69m/sくらいですね。とても振りやすい感じで、もちろん違和感はありません」

野村「クラブバランスもD3くらいなので、少しヘッドが重めのクラブとしてはこんなもんかな。」

そしてフジクラシャフト「Speeder SLK」を打ってみた。

野村「うわっ、これはけっこう短く感じるね!1.25インチ短いだけでこんなに短く感じるんだ。3番ウッドよりは長いんだけれど、ヘッドが大きいせいで3番ウッドよりも短く感じるな~」

佐藤「本当に短く感じますね。ヘッドが大きいのでかなり構えた時の安心感があります」

野村「たしかに、これなら絶対に当たるって気持ちになる。でもワッグルしてみると、ちょっとシャフトが柔らかいような気がするな~。Sなんだけど、感覚的にはSRっぽいくらいのしなりを感じる。みじかいと硬く感じるもんなんだけどね」

佐藤「そうですね、中間とそのちょっと先あたりがけっこうしなります。短い割にしなりは大きいし、重量感もしっかり感じますね」

野村「とりあえず打ってみるね」

ビシッ!

野村「これは気持ちよく振り切れるな~。やはり短いと切り返しの時に変な動きにもなりにくいし、最後までしっかりと振れる。柔らかすぎるかともおもったけど、振ってみると適度なしなりで、Speederらしくしっかりとヘッドが走ってくれる感もある。本当に振り心地がいい!」

佐藤「柔らかいけど頼りなさはないですね。一般のシャフトをこの長さにするともっと硬く感じるものですが、このくらいしなりを感じるほうが振りやすいと思います」

フジクラシャフトSpeeder SLKのロゴアップ写真

野村「しっかりと振り切れるからか、さっきの45.25インチのシャフトのときよりもヘッドスピードが上がってる!ヘッドスピード43m/sで初速が62m/sになってるよ!短いシャフトなのにこれは凄い!数値的には確実に飛距離が伸びてるってことだよね」

佐藤「振り切りやすさでヘッドスピードが上がって、短いことでのミート率の高さで初速も上がってるんじゃないですか。ミート率の高さっているのは、やっぱり短尺シャフトならではですね。僕の場合はヘッドスピードはほぼ一緒でしたが、初速はやはり1~2m/sほど上がっています」

野村「順ちゃんのような上級者は元からしっかり振り切れてるから、短尺にしてもあまりヘッドスピードが上がらなかったのかもね。でも初速が上がってるってのは、やはり芯で捉えやすくなってるってことなのかな」

佐藤「おそらくそういうことでしょうね。ミート率が上がるっていうことは直進性も高くなり、曲がりにくいということですから、ありがたいです」

野村「ボールの高さもしっかり出てるみたいだし、僕の場合は短いほうが飛距離が出るような気がするな~」

佐藤「やはりしなりを大きくすることで短くしてもしっかりとボールの高さが出るようにしてるんでしょうね。短くしてもヘッドの重さをしっかり感じられるし、長いクラブと同じような感覚で振れる。ヘッドスピードは落ちないし、ミート率が上がることで初速が速くなる。これは本当によく考えられたシャフトだと思います」

野村「最近のドライバーがあまり上手く打てなかった僕としては、この短尺ドライバーはメリットしかないね。短い分少し縦に振れるような感覚も僕的にはとても良い。これは実戦で武器になってくれるシャフトって感じ」

佐藤「どちらかというとシャープに振れる人のほうが合うシャフトなのかなとも思いますが、このシャフトが合うゴルファーってけっこう多いような気がします。野村さんのような最近の少し長めでヘッドの大きいドライバーに苦手意識を持っている人には試して欲しいシャフトですね」

佐藤順と野村タケオのスイング後ろ姿写真

野村「本当にこのシャフトだと狭いホールとかでも自信を持って振って行ける気がするよ。短尺って試してみたい気持ちはあったんだけど、なかなか44インチくらいまで切っちゃうのって勇気がいるから、最初から短尺仕様のシャフトってのはありがたいね。これはマジで僕のエースになるかも」

佐藤「このシャフトの出現で、もしかしたら短尺ドライバーのブームが来るかもしれませんね」

野村「ブームになっちゃうと困るな~。できれば内緒にしておいて、僕だけがこっそりこのミート率の高いドライバーを使いたいよ(笑)」

フジクラシャフト「Speeder SLK」を是非一度お試しあれ!

振りやすさが向上し、ミート率も上がる短尺シャフト、Speeder SLK。このシャフトは短尺にすることによるデメリットを様々な工夫によりクリアしています。

全てのゴルファーにおすすめできるシャフトでは無いのかもしれませんが、意外とドンピシャにはまるゴルファーも多いんじゃないかと思います。はまった時にはかなり強力な武器となってくれることでしょう。

この振りやすさは一度体験してみないとわからないと思いますので、試打会などでぜひ一度試打してみることをおすすめします。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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