FIND!! IN ZOZO CHAMPIONSHIP(2/3)
日本初開催のPGAツアーで見つけた最新・活躍ギア
PGAツアーで人気を集めたP790が、新しくなって登場! したのだが……見た目にはほとんど変化がない!! しかし、その性能は大きく変わっているとタイガー、マキロイは評価した。
●FIND!! IN ZOZO CHAMPIONSHIP
(1/3):PGAツアープロたちのギア選びのポリシーは「すぐれたスピンコントロール」
(2/3):スピンの利いた高弾道が打てる ⾒た⽬そのまま、性能は向上 NEW P790アイアン
(3/3):メジャーを制した “貫通⼒”|スリクソン Z-STAR XV/スリクソン Z585 ドライバー
スピンの利いた高弾道が打てる ⾒た⽬そのまま、性能は向上 NEW P790アイアン
タイガー、マキロイは スピンコントロールの 向上を評価
発売前から話題となっていたNEWP790アイアンのテストをタイガー・ウッズやローリー・マキロイらが行うという情報を得て、練習日に取材を試みた。
最初にテストを開始したのはローリー・マキロイ。一発、二発、三発。驚くほどの高弾道で真っすぐな球を打ち続ける。十発ほど打ち、感触を確かめたマキロイがツアーレップに話す内容が、幸運にも耳に届いた。
「前よりも高いボールが出やすいね。5番ウッドの代わりに使おうかな」(マキロイ)
短い感想だが、笑顔であることから好感触を得ているということが伝わってくる。
しかし、見た目を変えることなく、構造にどのような手を加えているのだろう。
「まず、フェース厚が1・75ミリから1・6ミリに薄くなったことで、飛距離性能がアップしています。14gのタングステンウェイトの内蔵位置を変え、より低重心化しています。テストしたプロからは、スピンコントロール性能が良くなったとか、打球感がやわらかくなったと評価されています」
こう解説してくれたのは、テーラーメイドのツアーレップ、宮野敏一さん。なにやら見えない工夫が盛りだくさんのようだ。
テーラーメイド NEW P790アイアン
フェース長さは名称同様に変わらず79㎜だが、バックフェースの刻印が「T」マークに変わっている。
中空構造でありながら、タイガーの好みが色濃く反映された薄くシャープなヘッドシェイプ。
構えた感じは、前作よりも若干シャープさを増したようにも見えるが、どこかやさしげな印象も受ける。
TIGER WOODS|タイガー・ウッズ
大会初日のラウンド後、NEWP790を手に「ニコリ」としてくれたウッズ。習志野カントリークラブでは出番がなさそうだがシビアな“アキュラシー”が必要なコースでは、使用する姿を見られそうだ。
RORY MCILROY|ローリー・マキロイ
新しいP790はスピン量がバラつかない。⾼さのコントロールがしやすくなったね
マキロイは「スピンが利くようになっている」、と言ってこう続けた。「前作では、当たりどころによって、弾道が低くなったり、高くなったりすることがあった。NEWP790には、そうしたブレがなく、弾道の高さ、飛びの安定感が増している」
JASON DAY|ジェイソン・デイ
COLLIN MORIKAWA|コリン・モリカワ
デイやモリカワにもZOZOCHAMPIONSHIPの練習日にNEWP790が手渡されたが、すぐに実戦投入ということにはならなかった。
マキロイとモリカワは球が上がりやすいカーボンをチョイス
写真上からタイガー、マキロイ、デイ、モリカワのNEWP790に装着されたシャフト。デイのダイナミック・ゴールドのフレックスは「XSEVEN」という、以前タイガーが使っていたX500相当の硬さと重さがある。
PGAツアーでプロをサポートするキースさんは「前作ではスピンが足りないという意見があった。NEWP790は、そのスピン性能を大幅に向上したよ」
「クリークやロングアイアンの代わりに入れるツアープロが多いでしょう」とツアーレップの宮野さん
前作はトゥ側に偏らせていたウェイトをヘッド底部に長方形に配置したことで、より低い重心設定を実現した。
取材トーナメント/ZOZO CHAMPIONSHIP
GOLF TODAY本誌 No.570 68〜69ページより
【シリーズ一覧】
(1/3):PGAツアープロたちのギア選びのポリシーは「すぐれたスピンコントロール」
(2/3):スピンの利いた高弾道が打てる ⾒た⽬そのまま、性能は向上 NEW P790アイアン
(3/3):メジャーを制した “貫通⼒”|スリクソン Z-STAR XV/スリクソン Z585 ドライバー