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黄金世代VSプラチナ世代、データ対決の軍配は!?

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.14

2020/02/23 ゴルフサプリ編集部

女子ツアーの開幕が近づいてきた。注目は安田祐香らプラチナ世代と呼ばれる2000年度生まれの面々がプロデビューすることだ。すでにプロで大活躍している2年先輩の黄金世代とデータで比較すると、プラチナ世代への期待度がますます高まる結果となった。

黄金世代VSプラチナ世代、データ対決の軍配は!?

  • 勝みなみ

  • 畑岡奈紗

比較したデータはアマチュア時代のツアーでの成績だ。優勝数では黄金世代が勝みなみと畑岡奈紗の計2勝に対してプラチナ世代は古江彩佳の1勝のみ。ここでは黄金世代に軍配が上がる。

  • 新垣比菜

  • 小祝さくら

しかし、ベスト10経験者となると形勢は逆転する。黄金世代は勝、畑岡、新垣比菜、小祝さくら、小倉ひまわりの5人。対してプラチナ世代は古江、安田祐香ら実に11人もの選手が名を連ねているのだ。その数、黄金世代の2倍以上。プラチナ世代の圧勝である。

  • 古江彩佳

  • 安田祐香

ベスト10の通算回数でもプラチナ世代が21回で黄金世代の17回を上回っている。古江は昨年の富士通レディースで優勝する前にすでに3回もベスト10に入っていた実績があった。安田も計4回ベスト10を経験している。安田の強みは抜群の安定感。アマチュアとして21試合に出場して予選落ちは1試合だけなのだ。ちなみに宮里藍はアマチュア時代に25試合出場して予選落ちは8試合だった。安田は優勝こそできなかったが安定感では宮里を凌駕しているのである。

古江の優勝を喜ぶプラチナ世代の仲間たち。右端は西村優菜、古江の左が吉田優利。

黄金世代は実質的なプロ1年目といえる2018年にツアーで計4勝を挙げ、賞金シードに5人を送り込んでいる。上記のデータを鑑みると、プラチナ世代はそれをはるかにしのぐ活躍をしても不思議ではないわけだ。昨年、ひと足先にプロデビューした古江はプロ初戦こそ予選落ちだったが、以降は42位タイ、4位タイ、2位タイと右肩上がりで存在感を示した。これも心強いデータである。黄金世代VSプラチナ世代の行方は果たして──開幕が待ち遠しい。

アマチュア時代にベスト10入りした選手

黄金世代

選手名回数最高成績
勝みなみ7回優勝
新垣比菜5回6位タイ
畑岡奈紗3回優勝
小祝さくら1回8位タイ
小倉ひまわり1回9位タイ

プラチナ世代

選手名回数最高成績
古江彩佳4回優勝
安田祐香4回3位タイ
西村優菜3回6位タイ
小倉彩愛2回3位タイ
吉田優利2回4位タイ
上野菜々子1回7位タイ
大田沙羅1回7位タイ
後藤未有1回8位タイ
高久みなみ1回8位タイ
山口すず夏1回9位タイ
長野未祈1回10位タイ


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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