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度肝を抜く!米ツアーの「ロンゲストドライブ」データ

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.21

2020/04/12 ゴルフサプリ編集部

飛距離がグングン伸びている今の時代、ツアープロはいったいどれだけ飛ばせるものなのか。今回は米ツアーにおける最大飛距離のデータをピックアップ。歴代1位は、驚がくの数字だった。

度肝を抜く!米ツアーの「ロンゲストドライブ」データ

キャメロン・チャンプ

R&AとUSGAが共同で現在の状況を懸念する報告書を発表するほど飛距離は伸び続けている。あのジョン・デイリーが規格外の飛ばしっぷりで全米プロを制して一躍スターダムにのし上がったのは1991年のことだ。同年のデイリーのドライビングディスタンスは288.9ヤード。当時としては驚異的な新記録だった。

ジョン・デーリー

ところが、今は300ヤード超えが当たり前。288.9ヤードは昨シーズンの順位にあてはめると151位でしかない。ちなみに昨シーズンの1位はキャメロン・チャンプで317.9ヤードだった。

キャメロン・チャンプ

米ツアーでは平均で算出するドライビングディスタンスだけでなく、一発の飛距離をロンゲストドライブという名称で2002年からデータ化している。ホールの形状や風向きなどの条件によってはものすごく飛ぶはず。米ツアーの飛ばし屋たちはどれくらいの飛距離を叩き出しているのだろうか。

歴代1位は何と476ヤードだった。この距離をかっ飛ばしたのは今どきの選手ではない。1980、90年代に2度ドライビングディスタンス1位になっているデービス・ラブIIIだ。記録したのは2004年のメルセデス選手権、現在のセントーリ・トーナメント・オブ・チャンピオンズである。当時ラブIIIは39歳だった。飛距離が伸びている状況で16年も更新されていないのだから、すごい記録である。場所はハワイのカパルアリゾート・プランテーションコースの18番パー5。豪快な打ち下ろしでボールの落下地点はダウンヒル。落ちどころがよければどんどん転がっていくようなホール形状だ。ロンゲストドライブ450ヤード以上はこれまで11例記録されているが、うち3例がこのホールである。

ジェフ・スルーマン

歴代2位は超伏兵だ。身長170cmと小柄なジェフ・スルーマンが2003年のボブ・ホープ・クライスラー・クラシックで473ヤードをマークしている。この時スルーマンは45歳。2003年のドライビングディスタンスは280.6ヤードで138位だった。そんなスルーマンがなぜこれほど飛んだのかは謎だが、どことなく夢のあるデータではないだろうか。

米ツアーロンゲストドライブ歴代トップ5

順位 距離 選手 大会
1位 476ヤード デービス・ラブIII 2004年メルセデス選手権
2位 473ヤード ジェフ・スルーマン 2003年ボブ・ホープ・クライスラー・クラシック
3位 467ヤード チャーリー・ホフマン 2009年テキサスオープン
4位 463ヤード ダスティン・ジョンソン 2011年ドイツバンク選手権
5位 457ヤード ジャスティン・トーマス 2019年メキシコ選手権

ダスティン・ジョンソン
ジャスティン・トーマス


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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