日本女子ツアーのロンゲストドライブ記録も驚異的!
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.22
前回に続いてツアープロの最大飛距離を取り上げる。今回は日本女子ツアー。女子でも300ヤードを大きく上回る記録が続出していた。
日本女子ツアーのロンゲストドライブ記録も驚異的!
日本女子ツアーでドライビングディスタンスの計測が始まったのは2017年と、ごく最近のことである。1年目は葭葉ルミが260.76ヤードで初代女王に輝いた。2018年も1位は葭葉。記録は少し落ちて258.29ヤードだった。昨年は穴井詩が260.67ヤードで初の1位に輝いている。日本女子ツアーは前回紹介した米ツアーのようにロンゲストドライブ(1ホールごとの飛距離)のランキングはないが、計測している各ホール各日のデータが公開されているので、そこからピックアップした。
歴代1位は比嘉真美子がマークした330ヤードだった。女子でも条件がそろえば300ヤードを軽々と超えてくるというわけだ。記録したのは鳴沢GC(山梨県)で開催された2018年大東建託・いい部屋ネットレディス初日15番パー4である。歴代2位も同じ大会の同じホールで穴井が2日目に326ヤードを叩き出している。鳴沢GCは標高1000mほどの高地に広がるコース。1、2位を占めたのは、この標高も影響しているのではないだろうか。
この3年間で300ヤード超えは通算91回あった。最多は穴井で13回も記録している。2位は葭葉の11回で3位は比嘉の6回である。3人合わせて30回。この3人で実に全体の約3割を占めている。ビッグ3に続くのが4回の松田鈴英だ。昨年だけなら松田は3回で穴井(8回)に次ぐ2位の回数をマークしている。
日本女子ツアーロンゲストドライブ歴代トップ5
順位 | 距離 | 選手 | 大会 |
---|---|---|---|
1位 | 330ヤード | 比嘉真美子 | 2018年大東建託・いい部屋ネットレディス |
2位 | 326ヤード | 穴井詩 | 2018年大東建託・いい部屋ネットレディス |
3位 | 318ヤード | 小竹莉乃 | 2017年ヨネックスレディス |
3位 | 318ヤード | テレサ・ルー | 2018年フジサンケイレディス |
5位 | 316ヤード | 葭葉ルミ | 2017年ヨネックスレディス |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
撮影/相田克己、本誌編集部
撮影トーナメント/2019ダイキンオーキッド、2019エリエールレディス
いまどきツアーをデータ斬り!
←度肝を抜く!米ツアーの「ロンゲストドライブ」データ
ギャラリー増加とともに、優勝スコアもうなぎのぼり!!→
シリーズ一覧へ