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フジクラのMCIウェッジ用カーボンシャフトを野村タケオが試打レポ!

2020/07/08 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

ゴルフのスコアを作るのはやっぱグリーン周りです。どれだけ飛ばしても、最終的にカップに寄ってパットが入らなければスコアにはなりません。特に僕たちアマチュアの場合はそうそうパーオンなんてするわけないですから、いかにアプローチを寄せるかってのがスコアに直結します。なので、ウェッジ選びってのも重要になってくるわけですよ。

ウェッジもロフトやバウンスの形状なんかがいろいろあって、何を選んで良いのか悩むところなのですが、意外に見落とされているのがウェッジのシャフト。ドライバーやアイアンのシャフトはけっこういろいろと試したりして自分に合ったものを探す人は多いですが、ウェッジのシャフトってアイアンと同じだったり、重めのスチールシャフトをなんとなく使ってたりしないですか?

実はウェッジのシャフトにもけっこう種類があったりして、とても使いやすいものがあるんです。今回は僕が気になっているウェッジ用カーボンシャフトのことを書きたいと思います。

撮影/野村タケオ

ウェッジにカーボンシャフト?

僕が気になっているのはフジクラコンポジットのMCIウェッジ専用カーボンシャフト。このシャフトはウェッジのシャフトもアプローチのスイングタイプで選ぶべきというコンセプトのもと開発されました。

ウェッジのスイングタイプは大きく分けて2つ。

ひとつは手首を柔らかく使いながらヘッドをシャローに丸く使い、フェースでボールを拾うように打つタイプ。グリーン面にボールをソフトランディングさせてピンに寄せるイメージ。

そしてもうひとつがハンドファーストの状態で手首をロックしたままボールを抑え込むように打つタイプ。出足の速いボールを低く打ち出して、スピンでボールを止めるイメージ。

この2つのタイプのスイングに合うシャフトとして2種類のシャフトが開発されました。

最初のヘッドをシャローに使うタイプに合うのがMCI SOLID。このシャフトは手元から先端まで一体感のある動きの先中調子のシャフト。

そしてボールを抑え込むように打つタイプに合うのがMCI MILD。これは先端剛性を高め、穏やかに動く中本調子となっています。こういう特性をシャフトに与えるにはスチールシャフトよりもカーボンシャフトのほうが自由度が高いわけです。

僕に合うのはSOLID?それともMILD?

自分のアプローチでのスイングタイプがどっちなのかがわからなかったので、とりあえず自分のウェッジに挿す前に試打クラブでSOLIDとMILDを打ち比べてみました。

打ちやすい方を使おうと思ったわけですが、正直、そんなに打った感じが変わるとは思っていなかったんですよ。しかし打ってみると、これがかなり違う。

まずSOLIDですが、これは切り替えしてからインパクトまでの間に緩やかにヘッドが動く感じがします。スチールシャフトに比べて少ししなやかなしなりを感じます。これはなかなか気持ちいい。

そしてMILD。これはけっこうしっかり感を感じました。あまり動きを感じないし、今まで使っていた重めのスチールに近いような感じ。

振ったときのしなり感の気持ちよさと、せっかくカーボンシャフトにするのならスチールシャフトと明らかに動きが違うものを使ってみたかったので僕はSOLIDを選びました。

SOLIDのロゴアップ写真

実際にコースで使ってみると…

MCI SOLIDを自分の50度と56度のウェッジに挿れてみました。

MC85・MC105・MC125と3種類の重さがあるのですが、僕はアイアンのシャフトが105gくらいだということと、ウェッジは重めのシャフトが好きってことで一番重いMC125にしました。これは重量が124gでトルク2.2というなかなかのハードなスペックになっています。

実際に手に持って軽くワッグルしてみてもかなりズッシリとした重さを感じます。特に手元側が少し重めのような感じで、同重量のスチールシャフトよりも重く感じますね。

僕の使ってるウェッジはRAZZLE DAZZLEのCS-315Wです

さっそくコースで何回か使ってみましたが、これが予想以上に打ちやすい。切り返しで少しだけ「間」ができるような感じになり、そこからはヘッドがスッと走ってくれるような感覚。勝手にリーディングエッジがボールと地面の間に入ってくれて、ボールを拾ってくれるんですよ。そしてフワッと柔らかい球が打てる。

実は最近アプローチの調子が悪くて、ちょっと噛み気味のインパクトになってしまいあまり寄らなかったんですが、シャフトを変えてからかなりの確率で「カツッ」と良い音がするアプローチが打てるんです。激スピンアプローチにはならないけど、インパクトが安定して距離感が出しやすいのでよる確率が高くなりました。

なにより、このヘッドがボールを拾ってくれる感じというのが気持ちいいし、チャックリが出にくいので安心して打てるところが良いですね。

50ヤード以上くらいを打つショットに関しては少し重量が重めのためか、特に飛距離が出るということはなかったです。先が動くからといってボールが捕まりすぎたり上がりすぎたりってこともなく、距離感は合わせやすかったですね。

ウェッジもシャフトにこだわるべし!

ウェッジ用のカーボンシャフトってのは初めて使いましたが、ここまでアプローチが打ちやすくなるとは思わなかったですね。

ダフってしまってボールがほとんど飛ばないってミスがほとんど出なくなりました。ラフでも少しヘッドが走るので、芝の抵抗に負けることなくボールを拾ってくれます。

ウェッジを選ぶ時にヘッド形状やバウンス角などを気にすることも大事ですが、これからはシャフトにもこだわってみると意外にアプローチが楽になったりするかもしれませんよ。

特に僕が使ったSOLIDは今までのウェッジ用のシャフトとは違うフィーリングなので、アプローチに悩んでる人は一度試してみる価値があるかもしれません。

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン

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