アイアンのミスを劇的に減らすにはトップが大切!
安田祐香が教える絶対に曲げない私の回転スイング LESSON02
現役女子プロの中でもトップクラスと評価されている安田祐香のアイアンショット。安田は「アイアンは最もイメージを出しやすいので得意。特にショートアイアンが好きです」と語っているが、アイアンが得意になるポイントはどこにあるのか?
安田祐香
やすだ・ゆうか
●2000年12月24日生まれ。163cm。小学3年生で「坂田ジュニアゴルフ塾」に入門し、地元兵庫県のジュニア大会で活躍。17年の「日本女子アマ」を制し、19年には「アジアパシフィック女子アマ」で優勝。アマチュア時代から日本ツアーでは10試合連続予選通過などプロの舞台で活躍し、海外メジャーの「エビアン選手権」「AIG全英女子オープン」でも予選を通過。19年のプロテストに一発合格し、20年にプロデビュー。NEC所属。
トップは小さく、手首が「斜めの位置」で止める感覚
手首は斜めの位置で止める感覚でも、頭の上まで動く
頭の上まで動かすと勢いがついているので、ヘッドが垂れてしまう
私はアイアンのショートスイング、肩から肩までの振り幅でスイングを作ってきました。だから、アイアンでフルショットするときも、意識としてはショートスイングで打つ感覚です。
最も気をつけているのはトップの位置です。感覚としてはトップでの手首の位置は肩の少し上くらい。手首がまだ斜めになっているところくらいで止めるイメージです。そこで止めている感覚でも実際には体は動いていて、スピードがついているので、手首は頭の高さくらいまでは上がってきていると思います。逆に手首を頭の上まであげようとすると、頭の上を通り越してしまってヘッドが左サイドに垂れてしまうスイングになりやすいです。
トップでヘッドが垂れてしまうとアイアンではダフリのミスにつながりやすい。実は、私もヘッドが垂れてくると調子が悪くなるので、トップの位置はすごく気をつけています。
トップで止めて打つ練習もやっています!
その場で回るジャイロスイングは、手首を真下に下ろす
スライス癖がある人こそジャイロスイングが効く!
ドライバーでも体重移動ではなく回転のイメージで打つ話をしましたが、アイアンこそ完璧に回転です!
私は坂田塾出身なので、昔からジャイロスイングでボールを打つ練習をしていました。これは、スタンスを狭くした状態で打つ練習です。スタンスが狭いので、下半身の体重移動を使わず上半身を回転させて打たないとボールが飛びません。感覚としては、その場でクルッと回るイメージです。アイアンが回転のイメージで打てれば、左右に軸がブレることもなくなるので、インパクトが安定すると思います。
もう1つのポイントが手首の動きです。私自身はそこまで手首の動きは意識していませんが、ジャイロスイングで打つ練習をするとダウンスイングで手首がタテに動くようになります。手首がタテに動けばダウンスイングからインパクトにかけてインサイドからヘッドが下りてくるので、つかまったボールになります。逆にアウトサイドからヘッドが下りてくる癖がある人はスライス気味になってしまうので、そういうタイプこそジャイロスイングの練習はオススメです。
ティアップして、アプローチの強さで練習
ダウンスイングでは手首を真下に動かして、インパクトへ
①切り返しのタイミングからハーフウェイダウンまでは、手首がほぼ真下に動いている。アマチュアはこのタイミングで手首が体の前に出る人が多い。
②ハーフウェイダウンからフォローまでも手首がほぼストレートに動きながら、ヘッドは緩やかな円軌道で動いている。
取材協力/小野東洋ゴルフ倶楽部
GOLF TODAY本誌 No.581 16〜19ページより
【シリーズ一覧】
●LESSON01 体重移動ではなく回転で飛ばせば打球が安定します!
●LESSON02 アイアンのミスを劇的に減らすにはトップが大切!