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メジャーでまたプレーオフ敗退の畑岡、不本意(!?)でも史上初!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.84

2021/06/27 ゴルフサプリ編集部

全米女子オープンのプレーオフで敗れた畑岡奈紗。笹生優花の快挙に隠れてしまったが、プレーオフに持ち込んだ最終日の追い上げは見事だった。そして畑岡は女子メジャー史上初めての“記録”をつくっていた。

メジャーでまたプレーオフ敗退の畑岡、不本意(!?)でも史上初!

畑岡がメジャーでプレーオフを戦うのは今回で2回目だった。最初は2018年の全米女子プロ。最終日に64を叩き出し、9打差23位から追いついてのプレーオフだった。相手はパク・ソンヒョンとユ・ソヨン。サドンデスの勝負は1ホール目で畑岡だけがバーディを奪えずに脱落した。

今回は6打差6位から68の猛追。前回と似た形でプレーオフに持ち込んだが笹生に屈し、メジャー2回目の2位に甘んじた。

現在、女子メジャーは5大会あるが中でも全米女子オープンと全米女子プロは歴史の長さやタイトルの重みからいって格上の存在といえるのではないだろうか。この両大会ともに2位となった選手は畑岡で22人目である。その中で両大会ともプレーオフで敗れての2位は畑岡だけ。あまりありがたくない記録だろうが、史上初の出来事だったのだ。

この両大会でともにプレーオフを経験しているのは畑岡以前にジュリ・インクスター、朴セリ、アニカ・ソレンスタム、ユ・ソヨンと4人いた。いずれも1回ずつで、朴とソレンスタムは2勝、インクスターとユは1勝1敗である。

畑岡はなぜかプレーオフに縁がない。米女子ツアーではメジャー以外でも2戦2敗で、通算4戦全敗なのである。米女子ツアーで初プレーオフからの連敗記録はキム・インキョンの5連敗。もし、次も負けるようなら並んでしまう。

とはいえ、一時の不振からは脱した感がある。メジャーに勝つだけの実力を有していることは疑いのないところ。今度こそ畑岡に歓喜の瞬間が訪れることを願ってやまない。

畑岡奈紗これまでのプレーオフ結果

大会 勝敗 相手
2018年キングスミル選手権 A・ジュタヌガーン、チョン・インジ
2018年全米女子プロ パク・ソンヒョン、ユ・ソヨン
2020年トーナメント・オブ・チャンピオンズ G・ロペス、朴仁妃
2021年全米女子オープン 笹生優花

※相手が2人の場合は左側の選手が優勝者


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

撮影トーナメント/
2020TOTOジャパンクラシック
撮影/JGMA



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