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畑岡が米V4達成! 自己ベスト「61」は日本女子最少タイ記録!!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.88

2021/07/25 ゴルフサプリ編集部

畑岡奈紗がマラソンLPGAクラシックで米女子ツアー2年ぶりの通算4勝目を挙げた。初日には61をマーク。これは自己ベストだけでなく日本女子選手としての最少ストロークタイ記録である。

畑岡が米V4達成! 自己ベスト「61」は日本女子最少タイ記録!!

最終日が悪天候で中止となっての優勝とはいえ、3日目を終えて6打差の独走態勢だったわけだから畑岡の米女子ツアー4勝目は濃厚だったといえるだろう。3日間で19アンダー、194(パー71)という素晴らしいスコア。中でも初日のプレーは圧巻だった。

6連続を含む10バーディを奪っての61で自己ベストを2打更新。10個目のバーディを決めた時点で2ホールを残していたから59の可能性すらあったわけだ。これで4打差首位発進。このスタートダッシュが2年ぶりの優勝につながった。この61は米女子ツアーでの日本選手タイ記録でもある。

最初に61を出したのは藤井かすみだ。2002年、ハワイのワイコロアビーチリゾート(パー70)で行われた武富士クラシックにスポット参戦した藤井は2日目に10バーディ、1ボギーの61でプレーして初日の7位から一気に2打差の単独首位に浮上した。最終日はスコアを落として5位に終わったが、日米両ツアーを通じて初めて61で回った日本女子選手として歴史に名を刻んだ。

2人目は横峯さくら。2018年ショップライトクラシック(パー71)最終日に1イーグル、8バーディで達成した。この猛攻で20位から一気に順位を上げたが優勝したアニー・パークにはわずかに1打及ばず、米女子ツアー初優勝には届かなかった。

そして3人目が畑岡である。国内での日本選手の最少ストロークも61で、今年の中京テレビ・ブリヂストンレディス初日に稲見萌寧がマークした1例のみ。国内のトーナメントはほとんどがパー72だということも影響しているかもしれないが、米女子ツアーでの方が圧倒的に多いわけだ。

日米合わせて今年だけで2回61が出たということは、日本女子選手初の60(一気に59かもしれないが)への期待も高まってくる。だれが、どちらのツアーで記録するのか、楽しみである。

日米女子ツアーでの日本選手の61

名前 大会名
藤井かすみ 2002年武富士クラシック(米=パー70)
横峯さくら 2018年ショップライトクラシック(米=パー71)
稲見萌寧 2021年中京テレビ・ブリヂストンレディス(日=パー72)
畑岡奈紗 2021年マラソンLPGAクラシック(米=パー71)


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

撮影トーナメント/
2020TOTOジャパンクラシック
撮影/JGMA



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