「ここイチバン」で飛ばすためのドライバースイング その3 ダウンスイングのポイント|ゴルフ再構築レッスンVol.10
脱!万年アベレージゴルファー「ゴルフ リビルド レッスン」
ホールのレイアウト、風などのコンディション、そして自分の調子などがマッチングし、「ここは飛ばせる!」というときがある。そのチャンスを逃さないための飛ばしのコツを、教えてもらった。今回は、ここイチバン飛ばしたいときのダウンスイングのポイントを解説。
GOLF TODAY本誌 No.587 162〜165ページより
上下のカラダのトルクを使いインパクトでエネルギーを解放する
目澤 ドライバーの“ここイチ”の場面で結果を出すためには、落ちてからもランが出る、高弾道でスピン量の少ない打球が理想。そのために必要なアドレス、テークバックのコツを2回にわたり紹介しました。
坪井 アドレスは、いつもよりスタンス幅を広く、ティアップは高め。テークバックは、できるだけ力が溜まるトップをつくりたいから、クラブをなるべく遠くに上げる。ポイントは、右股関節を上に引っ張るような動き。でしたね。
目澤 そのとおり! 今回は、溜めた力をインパクトで最大限にボールに伝えるための、ダウンスイングのコツを紹介します。それは、上半身がトップを迎えようとするタイミングで、下半身は目標方向に戻る動きを始めること。こうすることで、カラダの中で、ネジれ(トルク)が生まれ、インパクトでのパワーがアップ。最大飛距離が出やすくなります。具体的には、トップの手を残したまま、左にぐっと踏み込む動きです。
坪井 野球のバッティングの動きに似ている気がします。
目澤 そうですね。クラブがゆるやかに下りる、いわゆるシャローイングの動きになります。とはいえ決して簡単ではなく、多くのアマチュアはスエーしてしまいがち。習得は難しいですが、ドリルがあるので、ぜひくり返して、“ここイチ”ショットを成功させてください。
トップを迎えるタイミングから下半身を先行させて“ネジれ”をつくる
とにかく飛ばしたい“ここイチ”ショットに必要な、最大限のエネルギー、高弾道、低スピンを実現するためのダウンスイングのポイントは、捻転差を大きくすること。トップですでに左側の動きを始動させて、上半身と下半身のネジれを大きくし、インパクトで一気に開放します。
理想の“ここイチ”ダウンスイング
飛ばせるインパクトを実現するには 前傾角度をキープする意識が大切だ
左側を先行させ、カラダのネジれを生かしたパワフルなショットを打とうとすると(地面反力をトライしようとすると)、アマチュアの9割が早い段階で左側を蹴り上げて、クラブが届かなくなるミスを犯しがち。それを防ぐには、インパクトの瞬間まで前傾をキープすること。前掲をキープしながらネジれをつくり、インパクトで右のお尻を伸ばしてパワーを一気に開放できるようになれば、自信をもって“ここイチ”ショットに挑めるでしょう。
“ここイチ”ダウンスイング、体得ドリル
とにかく飛ばしたい時に必要なのは、左を先行させ、ねじれをつくって開放する動き。実際にボールを打ちながらやろうとすると、間違った動きを固めてしまいがち。まずはドリルでイメージを体得。繰り返すうちに、ネジれを解放することでビュンっと力強く振れることを実感できるはず。
①ボール位置を想定してスタンスを広く取り、右足に合わせて足をそろえる。
②クラブを振り、トップに上がったな、という瞬間に左足を踏み出す。
③そのまま勢いよくクラブを振り切る。これをテンポよく繰り返す。
坪井ミサトのゴルフ成長日記⑩
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2・3月はプロ野球のキャンプ取材などで忙しくしていましたが、ゴルフにも行っています!ですが、スコアは足踏み状態。ドライバーショットは安定してきたものの、アプローチとパッティングの距離感がつかめていません。そんなわけで、先日のラウンドでもスコアは111。夏までには100を切るぞ!!
目澤秀憲
めざわ・ひでのり。1991年2月17日生まれ。東京都出身。大学卒業後渡米し、日本に数名しかいない、アメリカのレッスンプロの資格TPI(TitlistPerformanceInstitute)レベル3を取得。河本結のコーチを務める傍ら、アマチュアにもレッスンをしている。日本大学卒業。
ナビゲーター
坪井ミサト
つぼい・みさと。1996年10月30日生まれ。奈良県出身。小学生から野球を始める。球速最高107キロ(ミズノ『MAQ』測定)。フィットネスインストラクターの資格を取得。フルマラソン4時間09分の記録ももつアスリート女子。ゴルフは2020年春から始めたばかり。
協力/Do-1 GOLF BY MAB 取材・文/高橋佳子
衣装協力(坪井ミサト)/MASTER BUNNY EDITION
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