ちょっと待って。スイング前のグリップチェックと微調整【ゴルフ初心者レッスン】ゴルフグリップの基本(3)
2週間でコースに出られる! 関浩太郎のビギナーレッスンVol.5
YouTube番組「KOTAROゴルフTV」とのコラボレーション企画の第5回。クラブを持ち、アドレスができたらスイングしてクラブを振るだけ。しかし、はじめから思ったように打てる人はまずいない。それでもメゲずに打っていると、やがてボールの飛び方が一定してくる。今回と次回は、そんなあなたにオススメ。まずはグリップを微調整してミスに蓋をする。
スクエアグリップで左右どちらに飛ぶかチェック
グリップは手の向きにより、スクエアグリップ、ストロンググリップ、ウィークグリップの3種類に分かれます。
スクエアグリップはクラブを持った時、両手の親指と人さし指の付け根でできるV字が右肩を指します。ストロンググリップでは、同じV字が右腰を指します。ウィークグリップはV字が右肩よりやや内側を指すような握りになります。
フィンガーグリップで握ると、基本スクエアグリップになりますので、まずはこのグリップでボールを打ってみましょう。最初からうまくは打てないと思いますが、繰り返しスクエアグリップで打っていると、打球が左右どちらに飛びやすいかがわかってきますので、その傾向を把握してください。
【グリップ向きによる握り方】
(1)スクエアグリップ/V字が右肩を指す
(2)ストロンググリップ/V字が右腰を指す
(3)ウィークグリップ/V字が右肩より内側を指す
スライサーはストロング、フッカーはウィーク、と覚えよう
スクエアグリップで打ったボールが右に曲がる人はスライサー。左に曲がる人はフッカーです。
ほとんどの方はスライサーです。スライサーの方はインパクトでフェースが開いています。グリップに注目すると、インパクトで左手の甲と右手のひらが正面を向きます。インパクトでこうなりたい傾向があるのではじめからこのスタイル、つまりストロンググリップで握っておくとスライスしづらくなります。
フッカーの場合はこの逆。インパクトでフェースが閉じる傾向があるので、その形でスクエアフェースになる、つまりはじめからウィークグリップで握っておくとつかまり過ぎがなくなります。
スライサーの方が左、フッカーの方が右に曲がるようなら、ストロング、ウィークの度合いを軽くしてアジャストしましょう。打球が安定するところが、あなたに合ったグリップ向きになります。
【飛び方によるグリップのアジャスト】
右に曲がる|インパクト時の手の向きを参考にストロンググリップで握る
左に曲がる|インパクト時の手の向きを参考にウィークグリップで握る
【YouTube連動特別企画|より詳しい解説はKOTAROゴルフTVへ!!
◼︎関 浩太郎プロフィール
せき・こうたろう。1974年生まれ、茨城県出身です。ゴルフを始めたのは15歳。関東国際カントリークラブでプロ研修生として修行後、ゴルフ留学のため渡米し。米国でのゴルフ留学時には、カリフォルニアアズメディアプロゴルフスクールに通い、最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学ぶ。その後、カリフォルニアプロツアーを転戦。プレーヤーとして、色々な経験を積む。
帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、フィッティング理論、クラフト技術を学んだ。プロコーチ、クラフトマンとして、日々アマチュアゴルファーの悩みを解決するとともに各種ゴルフメディアで活躍中。SEKI GOLF CLUB 目黒を主宰。
取材・文/岸 和也
撮影/相田克己
協力/SEKI GOLF CLUB 目黒