「ボールが曲がる」そんな時は体の向きとボール位置をチェック【ゴルフ初心者レッスン】アドレスの微調整。
2週間でコースに出られる! 関浩太郎のビギナーレッスンVol.6
YouTube番組「KOTAROゴルフTV」とのコラボレーション企画の第6回。グリップを微調整して打球が散らなくなっても、なかなか思ったように打てないことがある。そんな時には再度基本に立ち返ってアドレスをチェックしてみよう。ポイントは体の向きとボールの位置。この2つが大きくズレると、いくらスイングがよくなっても結果に反映されない。
肩のラインとターゲットラインは平行
アマチュアの方の6~7割がアドレスで右を向いています。ビギナーの方の大半は打球がスライスしますが、その一つの原因が右向きアドレスにあると考えられます。ですから、なるべく早い段階で右を向くクセをなくしておくべきです。
とはいえ、ラウンドでは練習場のマットのように指標になるラインがありませんから、自分なりに目標に対して真っすぐ立てるよう感覚を養っておくしかありません。
おすすめなのは、足元に方向を示すスティックやクラブを置いて練習すること。クラブヘッドが当たらないよう、ボールと足元に置くものは15センチ以上離しましょう。
指標を置いたら、それと平行にターゲットライン(ボールと目標を結ぶライン)を想定し、それに対してクラブフェースがスクエア(直角)になるようにソールします。それができたらターゲットラインに対して体のラインを平行にセットします。スタンス、腰、胸などのラインがすべて平行になるのが理想ですが、動きづらいようであれば、最低限、肩のラインだけは平行にしてください。
【アドレス向きのチェック】
・ボールと目標を結ぶターゲットラインを想定
・フェースをスクエアにセット
・体のラインをターゲットラインと平行にする
ボール位置はボールが当たる位置が基準
ボールの位置については前後(体からの距離)と左右がありますが、前後については、肩の真下でグリップすることで自ずと決まります(第4回参照)。当然ながら、短いクラブでは体に近づき、長いクラブでは遠くなります。
左右については体の真ん中が基準になります。目安としてはウエッジから7番アイアンくらいまでは真ん中でいいでしょう。
ただし、この場合の真ん中とはボールが当たる位置を指します。リーディングエッジを基準にボールを真ん中にすると、たとえばウエッジでは本来の位置より左寄りになってしまうので気をつけてください。
6番アイアンやユーティリティなど番手が上がって長くなるごとに、少しずつボールは左寄りにします。最も長いドライバーで左足くるぶしの延長線上。これを指標に、真ん中からドライバーの位置の間でアジャストしましょう。ヘッドスピードが43m/s以上の方はユーティリティあたりまでは真ん中でいいと思います。
【ボール位置の指標】
ウエッジから7番アイアンまでは体の真ん中
ドライバーは左足くるぶしの延長線上
上記以外のクラブは両者の間でアジャスト
◼︎関 浩太郎プロフィール
せき・こうたろう。1974年生まれ、茨城県出身です。ゴルフを始めたのは15歳。関東国際カントリークラブでプロ研修生として修行後、ゴルフ留学のため渡米し。米国でのゴルフ留学時には、カリフォルニアアズメディアプロゴルフスクールに通い、最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学ぶ。その後、カリフォルニアプロツアーを転戦。プレーヤーとして、色々な経験を積む。
帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、フィッティング理論、クラフト技術を学んだ。プロコーチ、クラフトマンとして、日々アマチュアゴルファーの悩みを解決するとともに各種ゴルフメディアで活躍中。SEKI GOLF CLUB 目黒を主宰。
取材・文/岸 和也
撮影/相田克己
協力/SEKI GOLF CLUB 目黒