ゴルフのホールインワン保険とは｜使い道や補償内容など基本解説

ゴルファーなら一度はやってみたいホールインワンですが、達成したときにはお祝い事をする習慣があり、思わぬ出費がかさみます。ホールインワン保険はそのときのための備えとして保険会社が提供する保険です。

ここでは、ホールインワン保険の使い道や補償内容などといった基本的な課題を解説します。続いて、おすすめのゴルファー保険10商品を紹介しますので、ホールインワン保険選びの参考にしてください。

ゴルフのホールインワン保険とは

ゴルフのホールインワン保険とは、ホールインワンやアルバトロスを達成したゴルファーが行うお祝い事に備えるための保険です。ホールインワンのお祝いは達成者がゴルフ仲間に振る舞うのが習慣となっているので、ゴルファーには突然の出費となります。

ゴルフにはホールインワンだけでなく、他人にボールを当てたときの賠償や、自打球での怪我、道具の盗難や破損など出費のリスクが多くあります。そのため、一般的にホールインワン保険は単体の保険ではなくて賠償責任などを含めた総合的なゴルファー保険の一部（特約など）となっています。

最近のゴルファー保険は、通年型や数日のコンパクトな旅行型などをインターネットで契約ができるので、自分のゴルフスタイルに合わせた補償プランを手軽に選ぶことが可能です。

ゴルフでホールインワン保険はなぜ必要？

なぜ、ゴルフではホールインワン保険が必要になるのか。ゴルフでは、ホールインワンの達成者がゴルフ仲間にお祝いをします。そのホールインワンのお祝い費用を補うために、ホールインワン保険が必要となるのです。ちなみに、ホールインワンでお祝いをするのは日本だけの慣習となっています。

ホールインワンでお祝いする理由や意味は、以下の通りです。

奇跡的なホールインワンの幸運をお裾分けする

アメリカの記録によるとホールインワンが起こる確率は2500分の1 、アルバトロスの確率は100万から200万分の1とされています。日本では、ホールインワンは滅多に起こらない奇跡的な出来事なので、大変おめでたい祝事とされました。

達成した人は、一緒にラウンドした人やゴルフ仲間と幸運を分かち合うという“お裾分け”の精神から自らお祝いの催しを始め、これがいつの間にか広がって日本的な習慣になったという説が一般的です。

幸運の後にやってくる不幸を防ぐための厄除け

ホールインワンのお祝いは、“幸運の後には不幸がやって来る”という日本的な考えから、早くお祝いをして厄を払っておこうという考えです。達成した本人がお祝いを行うのは、身銭を切って周りを持てなすことで厄除けとしたいという願いから。

海外ではプレーヤー本人が事前に契約する日本型のホールインワン保険は見当たらないとされています。

ゴルフのホールインワン祝いは何をする？

ここでは、ホールインワン祝いの代表的な例を3つ紹介します。いずれも保険会社が保険で適用してくれるお祝い事です。

ホールインワンの記念にゴルフ場へ植樹する

ホームコースやなじみのゴルフ場などでホールインワンを達成したときに、ゴルフ場への御礼を込めて植樹をする習慣があります。達成したホールのティインググラウンドやグリーン周りなどに植樹をして、プレーヤーの名前や年月日をプレートで表示します。

記念の植樹はメンバーの目に止まるので、記憶に残るメモリアルプレートになります。

プレー仲間に記念品やQUOカードなどを配る

お祝いとして多いのが、同伴のプレーヤーや日頃のゴルフ仲間に記念品を配る方法です。記念品はゴルフボール、グリーンフォークなどの小物から、ゴルフシューズケース、キャディバッグの収納カバーなど。相手のネームを入れると喜ばれます。

最近は、QUOなどプリペイドカードや手軽な嗜好品にトレンドが移っています。

ホールインワンの祝賀会や祝賀コンペを行う

ホールインワンのお祝いとして、ラウンド同伴者との小人数のお祝い会から、大人数の祝賀会、バブル期には祝賀コンペを開くことも行われていました。

仲間内の懇親会は小人数が多いですが、企業懇親会などでのホールインワンは祝賀会の招待者も多くなるので高額になります。そのような機会の多い方には、高額のホールインワン保険もあります。

ゴルフのホールインワン保険の証明方法や適用条件

ホールインワン保険を使うときは、ホールインワンをした事を客観的に証明することが必要です。次の3つの方法のいずれかで証明されます。

また、ホールインワン保険を適用するには次のような条件があります。

ゴルフ場はショートコースなどは適用外です。また、国内に限定するのが一般的で、海外のゴルフ場には適用されません。ホールインワン保険の証明方法や適用条件は保険商品で詳細が異なりますので、確認が必要となります。

ホールインワン保険はばかばかしい？

アマチュアプレイヤーがホールインワンを出す確率は低く、加入した方が良いのか悩む方も多いでしょう。保険に加入することで少ない確率を手にした時の幸運を素直に喜べる安心感がありますし、ゴルフ保険よりも安い価格で加入でき、万が一に備えた保険として加入することができます。

ホールインワンを公式スコアにするためには、ゴルフ場へ記念樹木や祝賀会などを開く必要があり、数十万円ほど費用がかかります。ホールインワン保険に加入していないために費用を出すことが難しく、人生で1度あるかないかのホールインワンを出しても非公式にしてしまうのは残念です。

そこで、ゴルフへ頻繁に行かれる方や中級者以上のゴルファーには、ホールインワン保険への加入をおすすめします。ラウンドスコアで表すと、1ラウンドでバーディを1つ以上取るゴルファーです。

特にパー4でバーディを取ることができる技術を持っている方は、アプローチが上手でカップの近くに寄せることができます。パー3でも同様に、アイアンの技術を持っているとホールインワンが取る確率が上がるので、ホールインワン保険への加入がおすすめです。

ゴルフのホールインワン保険は実際必要？

ホールインワンは突然やって来ます。確率は小さいとは言え、数十万円の出費は覚悟しなければなりません。お金に余裕がある人は別として、給与生活者には予定外で困惑します。そのため、手軽な保険金で補償してくれるホールインワン保険が作られました。

前述しましたが、ゴルフのラウンドにはホールインワンの他にも多くのリスクがあります。ショットしたボールが他人に当たって傷つけたときなど高額の補償責任が発生するので、ゴルフの傷害保険に入っておくと安心です。

ホールインワン保険は傷害保険の特約として付け加えられているので、安心のゴルフライフを送るためには総合型の傷害保険に加入しておくことはゴルファーとして務めといえます。

ホールインワン保険おすすめ10選｜補償内容や金額を比較

以下では、ゴルファーにおすすめのホールインワン保険を紹介します。

楽天損保「ゴルフアシスト」

楽天損保「ゴルフアシスト」

楽天損保「ゴルフアシスト」は楽天グループの楽天損害保険が運用する年間契約のゴルフ保険です。ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドの3クラスとも第三者への賠償保証が1億円付いているので安心です。

保険料は1年間3,180円から7,520円と手頃で、ホールインワン・アルバトロスを出せば10万円、20 万円、30万円の3種類が保証されます。申し込みは365日24時間対応で、プレー当日でもOKです。

クレジットカード払いに加えて、楽天ポイントでの支払いができるのも魅力です。

損保ジャパン「THE カラダの保険（ゴルファープラン）」

損保ジャパン「THE カラダの保険（ゴルファープラン）」

THE カラダの保険（ゴルファープラン）は、損害保険ジャパンが運用する通年型のゴルフ保険です。この保険は、加入年齢制限がないのが魅力。

部活動や大会など、ラウンドする機会の多いジュニアゴルファーから、ケガのリスクが高まる高齢者ゴルファーまで誰でも加入することができます。保険期間は1年間ですが、支払いは月単位となっています。

1ヶ月あたり700円と格安で、ホールインワン・アルバトロス保険金は30万円と充実しています。シンプルな1プランのみが用意されており、保険を選ぶのに迷ってしまう人にも優しい保険です。

東京海上日動「トータルアシストからだの保険（ゴルファー）」

東京海上日動「トータルアシストからだの保険（ゴルファー）」

トータルアシストからだの保険（ゴルファー）は、東京海上日動火災保険が運用するゴルフ保険です。こちらも通年型となっていて、保険料は年額での支払いとなります。

リーズナブルで最小限の補償内容が受けられるプラン1と、充実した補償内容が受けられるプラン2の2種類から選べます。この保険では、ゴルフ用品損害やケガ、ホールインワン・アルバトロスといった一般的な補償内容に加え、「示談交渉サービス」までついているのが特徴です。

ボールをぶつけてしまったときなど、他人との交渉ごとを任せられる安心のサービスとなっています。

三井住友海上「ゴルフ保険（ゴルファー保険）」

三井住友海上「ゴルフ保険（ゴルファー保険）」

三井住友海上火災保険が運用する通年型の総合ゴルファー保険です。コースはA,B,Cの3種類。最大2億円の第三者への賠償や、ゴルファーご自身の死亡・後遺障害とともに、ゴルフ用品の欠損やホールインワン・アルバトロスの費用が保険で支払われます。

年間の保険料はAコースが2,620円、Bコース8,950円、Cコース13,200円。ホールインワン・アルバトロスの補償額はBで30万円、Cが50万円です。

また、高額補償のプランや、希望に合わせた内容の設計ができます。インターネット（ネットde保険＠ごるふ）で申し込めば翌日からOKとなります。

au損保「ゴルフ保険（ゴルファー向け保険）」

au損保「ゴルフ保険（ゴルファー向け保険）」

au損保のゴルフ保険（ゴルファー向け保険）は短期の旅行に対応した手軽で便利なゴルフ保険です。ゴルフプレー中のアクシデントをはじめ、出発から帰宅までの怪我や、ゴルフ用品の盗難・破損や他の人への賠償責任に加えて、ホールインワンやアルバトロスの費用までパッケージされています。

保険料は428円から1,303円と手軽で、ホールインワン・アルバトロスも10万円から30万円まで補償されます。日帰りから3泊4日まで3種類のプランがあり、旅行出発当日にも加入がOKです。

ロイヤリティ マーケティング「Pontaかんたん保険 ゴルフ保険 1日から」

ロイヤリティ マーケティング「Pontaかんたん保険 ゴルフ保険 1日から」

Pontaかんたん保険は、1日150円前後から加入できるゴルフ保険です。ホールインワン・アルバトロス費用として、10万円の一時金が補償されます。

保険期間は1〜28日で選ぶことが可能です。保険期間を長く設定すると、保険料が割安になります。現金やクレジットカードによる支払いのほか、Pontaポイントも使えるので、余ったポイントの活用先としてもおすすめです。

保険の適用開始は、加入直後か、翌日〜半年以内から選べます。加入手続きはスマホで完結するため、自宅やゴルフ場から申し込むこともできます。

Yahoo!「ちょこっと保険 ゴルフプラン」

Yahoo!「ちょこっと保険 ゴルフプラン」

ちょこっと保険 ゴルフプランは、月額430円からちょこっと加入できるゴルフ保険です。ホールインワン・アルバトロス費用保険金として、10万〜50万円程度が補償されます。

夫婦型は月額510円〜、家族型は月額680円〜と、夫婦や家族そろっての加入がリーズナブル。夫婦・家族でゴルフを楽しむ場合にもおすすめです。

保険申し込みの翌日から補償されるので、ラウンドの前日でも加入できます。ホールインワン保険のほか、クラブの損害やゴルフ中の過失などに対しても保険金を受け取ることが可能です。

ミズノ「ミズノスポーツ保険 ゴルフコース」

ミズノ「ミズノスポーツ保険 ゴルフコース」

ミズノスポーツ保険 ゴルフコースは、保険金額の大きさが魅力のゴルフ保険です。バランスコースだと30万円、ホールインワン・アルバトロス費用補償重視コースだと100万円が補償されます。大きなコンペに参加する方など、ホールインワンに伴う出費が多いと想定される場合におすすめです。

またゴルフプレーに関することだけでなく、日常生活にかかる事故やケガなどについても手厚い保険金が出ます。例えば、バランスコースでは傷害入院保険金として1日1,500円、傷害通院保険金として1日1,000円をもらうことが可能です。

よって、ホールインワンへの備えをしつつ、ゴルフ中や日常生活でのケガ・病気にも用心したいという方に向いています。

アメリカンエキスプレス プラチナ・カード「ゴルフ保険」

アメリカンエキスプレス プラチナ・カード「ゴルフ保険」

アメリカンエキスプレス プラチナ・カードには、最大30万円のホールインワン保険が付帯します。そのほか、用品損害保険金が最大10万円、入院保険金が1日15,000円、通院保険金が1日10,000円が補償される充実の内容です。

またアメリカン・エキスプレス・カードの会員は、ゴルフ場の予約・手配に便利な「ゴルフ・デスク」が無料で使えます。国内・海外（ハワイ、グアム、サイパン）にある約800の提携ゴルフ場を、電話1本で押さえられるので魅力的です。趣味のラウンドはもちろん、接待にも積極的に活用すると良いでしょう。

セゾンカード「ゴルフ安心プラン」

セゾンカード「ゴルフ安心プラン」

セゾンカードのゴルフ安心プランは、月々300円〜で加入できるリーズナブルなゴルフ保険です。ホールインワン・アルバトロス達成によって、10万〜30万円の費用が補償されます。

またホールインワン補償のほか、プレー中のケガ補償、ゴルフ用品の損害補償、賠償責任に対する補償もついています。そのほか、入院や通院に対しても、1日3,000円前後の保険金が出るので充実度が高いです。

なお、申し込みはオンラインや電話、最寄りのセゾンカウンターにて行えます。補償開始日は翌月1日からとなるので、ラウンドが決まったら早めに申し込むのが良いでしょう。

【Q&A】ゴルフのホールインワン保険について多い質問

以下では、ゴルフのホールインワン保険について多い質問・疑問に回答します。

Q. ホールインワン保険の適用で必要な書類は？

前述したように、まずホールインワンした事を客観的に証明する書類が必要です。次に保険金の受け取りには領収書が必要になります。記念品や祝賀会の領収書には、祝賀費用であることを付記しましょう。

領収書の宛名は、上様などでなくゴルフ保険の被保険者の個人名を明記します。キャディさんへのチップは直接本人から領収書をもらいにくいのであれば、ゴルフ場に依頼しておくのもありです。

Q. ホールインワン保険の上限金額の目安はいくらくらい？

ゴルフ保険のプレミアムコースで支払われるホールインワンの上限金額の目安は、およそ100万円です。このときの賠償責任補償額は2億円程度、保険料は年間18,000円から23,000円位になります。

100万円の予算で想定される祝賀会の規模は、ゲスト1人単価10,000円で100人を招待できます。また、100万円の予算での贈呈は1人単価 5,000円で200人に贈ることになります。ご参考までの試算です。

Q. セルフプレーだとホールインワン保険は適用外なの？

原則として同伴キャディのいないセルフプレーは各保険とも適用外になります。

ただし第三者の目撃があると適用されることがあります。第三者とはゴルフ場使用人、ワン・オン・イベント業者、造園業者、工事業者、売店の事業者、先行・後続組のプレーヤーなどです。

先行・後続組のプレーヤーは同じ仲間でないことが前提です。同伴キャディ以外に第三者がホールインワンを目撃することは滅多にないことなので、セルフプレーは適用外と言ってもいいでしょう。

また、第三者の規定などは保険会社によって詳細が異なりますので、確認が必要です。

ゴルフのホールインワン保険について改めて整理

日本では、ホールインワンを達成した人がゴルフ仲間や周りの人にお祝いをする習慣があります。ホールインワン保険は不意の出費に対する備えです。ホールインワン保険はコースで怪我をしたり、他人にボールをぶつけときのための傷害保険の一部として組み込まれています。

ゴルフのスタイルは人それぞれですが、保険料もそれほど高くないので安心のゴルフライフを送るためにゴルファー保険を検討してみてはいかがでしょうか。

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