女子アマ・梶谷翼がエビアンで最年少メジャー予選通過記録。全英でもチャンスあり！

女子メジャーの今季第4戦、エビアン選手権で高校3年のアマチュア梶谷翼がメジャー初の予選通過を果たして4日間を戦い抜いた。17歳での予選通過は日本選手大会最年少記録。今週の全英女子オープンでも記録を塗り替えるチャンスだ。

アマ梶谷がエビアンで最年少メジャー予選通過記録。全英でもチャンスあり！

梶谷にとってエビアン選手権は6月の全米女子オープンに続く2回目のメジャー挑戦だった。全米女子オープンでは予選カットラインに8打及ばず2日間で姿を消したが、エビアン選手権では2日目途中まで上位を狙える位置で奮闘。最終的には通算2アンダーの48位でベストアマには一歩及ばなかったが72ホール戦ったことは財産になるだろう。

17歳314日での予選通過は2019年に当時アマチュアだった安田祐香の18歳214日を更新する日本選手大会最年少記録。しっかりと歴史に名を刻んだ。

では、女子メジャー全体での日本選手最年少予選通過はというと、2014年の全米女子オープンで当時高校1年だった橋本千里が記録した16歳と57日である。橋本はその後、故障で競技の世界から身を引いたが、いわゆる黄金世代の一員だ。

ほかの大会はどうか。ANAインスピレーションは畑岡奈紗の19歳76日、全米女子プロも畑岡で19歳167日。いずれも米女子ツアー参戦2年目の2018年にマークしたものだ。

全英女子オープンは2019年安田の18歳221日。安田はエビアン選手権から2週連続のメジャー参戦でともに決勝ラウンドを戦ったのである。

今週は今季メジャー最終戦の全英女子オープンが控えている。梶谷もオーガスタ女子アマ優勝の資格で出場予定だ。予選を通過すればここでも安田の記録を塗り替えて2大会目の最年少記録を手にすることになる。

決勝ラウンドに進めばエビアン選手権で逃したベストアマのチャンスも出てくる。全英女子オープンに日本のアマチュア選手が出場したのは過去には安田だけ。その安田は、ベストアマは取れなかった。つまり、梶谷には日本選手初のベストアマの期待もかかってくるわけだ。

女子メジャー各大会の日本選手最年少予選通過記録

文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

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