女子ツアー史上最長パー3でエース達成！　男子ツアー最長は!?

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日の8番パー3でユンチェヨンがホールインワンを決めた。このホールの距離は210ヤード。女子ツアー史上、最も長いホールでのホールインワンだった。

女子ツアー史上最長パー3でエース達成！　男子ツアー最長は!?

日本女子プロが行われた静ヒルズカントリークラブの8番パー3はやや打ち上げのホール。大会では210ヤードに設定された。女子ツアーで200ヤードを超えるパー3は年間数例程度しかない。非常に長いホールとなった。

最終日、ユンチェヨンがこのホールでホールインワンをやってのけた。この日はカップが奥に切られており、実測は222ヤードとさらに長くなっていたが3番ウッドの一打で仕留めてみせたのだ。

女子ツアーでは日本女子プロまでに通算581個のホールインワンが生まれているが、ユンの210ヤードは最長。新たな記録が生まれた。

従来の最長ホールインワンは206ヤード。今回の日本女子プロに歴代優勝者の資格で54歳にして出場して話題になった原田香里が1995年のミズノレディース初日15番で達成したものだった。

この時、原田が使用したクラブは何とドライバー。「短く握って軽く振り抜きました」というコメントを発している。

この約2カ月後、富士通レディース2日目に曽秀鳳が202ヤードの17番でホールインワンを決めているが、これもまた使用クラブはドライバーだった。

国内男子ツアーではどうか。最も長いホールでのホールインワンは何と341ヤードだ。

これは1998年の中日クラウンズ2日目1番で中嶋常幸が達成したもの。ツアー史上唯一のパー4でのホールインワンとして輝いている。グリーン手前10ヤード付近に落下したボールは何度かバウンドしながらグリーンを捕え、そのままスーッと転がってカップに消えたのだ。使用クラブは、もちろんドライバーだった。

女子ツアー長いホールのホールインワン

文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。