【解説:関 雅史】
PGAティーチングプロA級の資格をもつクラフトマンとして、都内にある「ゴルフフィールズ」の店長をつとめている。女子ツアーで活躍する岩橋里衣のコーチでもあり、“QPさん”の愛称でおなじみの人気プロ。
畑岡奈紗(はたおか・なさ)
1999年1月13日生まれ。アマチュア時代に17歳で「日本女子オープン」を制して、17年からは米国ツアーを主戦場。日本ツアー5勝、米国ツアー4勝を誇る日本女子ゴルフ界のNo.1選手。東京五輪では9位タイに入った。アビームコンサルティング所属。
約3年間、ドライバーは変えていない
女子プロでも小祝さくら選手など最新の『ZXシリーズ』を使う選手が多いですが、畑岡選手は19年シーズンから約3年間ドライバーを変えずに『Z785』を使い続けている。シャフトはつかまりが良い『ミヤザキKIRI(霧)』を使用。
畑岡奈紗のセッティング
『スリクソン』を中心としたセッティングは男子選手のような感じですが、このクラブ選びにつながったのがボールの選択にあると思います。日本ツアーで『スリクソン』のボールを使う選手は初速が出る『スリクソンZ‐STAR XV』を使う選手が多いです。実は畑岡選手も16年までは『Z‐STAR XV』を使っていました。しかし米国ツアー参戦1年目の途中からスピン系の『スリクソンZSTAR』に変更。本人に話を聞くと、米国ツアーのグリーンに対応するためにスピン系のボールにしたそうです。
もしスピン系のボールに対して、やさしくて上がりやすいドライバーを選んでしまうと、バックスピン量が増えて吹け上がりのミスが出てしまう。だから、ドライバーは最新モデルでやさしさを重視した『ZX』より、重心が浅かった前作の『Z785』を使い続けていると思います。アイアンも寛容性が高くなった『ZX7』よりも、操作性の高い前作『Z785』の方が相性は良いのでしょう。
ちなみに畑岡選手は女子選手とは思えないパワフルなスイングが特徴なので、このセッティングはアマチュア男性のパワーヒッターで、スピン系のツアーボールを使っている人に参考になると思います。
構成・文/野中真一 撮影/IGF、渡辺義孝




