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米ツアー参戦の古江。あの超大物以来の快挙達成!!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.117

2022/02/13 ゴルフサプリ編集部

米女子ツアーメンバーとしてデビューした古江彩佳が最初の2戦で18位、30位という成績を残した。平凡そうに見えるが、実はこれ、あの偉大な選手しかできなかった見事な成績なのである。

米ツアー参戦の古江。あの超大物以来の快挙達成!!

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古江のように出場権をかけたクオリファイングトーナメント(QT)に合格して米ツアーメンバーとなった日本人選手は30人を超える。その中で、QT合格後の最初の2試合でともに30位以内に入った選手は古江以外に1人しかいない。大多数の選手は慣れない環境に最初はなかなか実力を出させてもらえない状況だったのだ。

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例えば、後に世界ランキング1位に上り詰めた宮里藍も初戦は48位に終わっているし、現在活躍中の畑岡奈紗はデビュー戦で予選落ちを喫している。日本で賞金女王を経験してから海を渡った平瀬真由美と福嶋晃子は初戦こそトップ10に入る好スタートを切ったが、2戦目は平瀬が予選落ちで福嶋は61位だった。

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QT経由ではなく米女子ツアー優勝の資格でメンバーになった上田桃子と笹生優花、それにQTがなかった時代の樋口久子は最初の2試合でとも30位以内に入っているが、QT組は実力のある選手たちでも苦戦していたのである。

では、QT組で古江以外にただ1人、デビュー2試合連続で30位以内に入った選手とはだれか。それは、後に米女子ツアー賞金女王となる岡本綾子だ。

1981年のQTで4位合格した岡本はデビュー戦が28位、2戦目が18位という結果だった。後の活躍ぶりから考えれば少々地味なデビューだったかもしれないが、大崩れすることなく堅実なプレーをして実力の片鱗を見せていたと解釈すれば合点がいく。

古江は決して本調子とはいえない中、粘り強くスコアをつくり上げてきた印象がある。その結果が18位と30位。派手な活躍ではないが、過去に岡本だけということを加味すれば上々のスタートだといえる。

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来週のHSBC女子世界選手権では古江と同じくQT経由で米女子ツアーメンバーとなった渋野日向子もデビューする。こちらはどんなスタートを切ることになるのだろうか。

古江彩佳の米女子ツアーデビュー2試合成績

大会 順位 スコア
ゲインブリッジLPGA 18位 −3 285=69 72 71 73
LPGAドライブオン選手権 30位 −7 209=70 72 67


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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