国内女子ツアー、今季達成が期待される注目の記録とは!?

稲見は昨季、9勝を挙げた。シーズン9勝目の伊藤園レディスが通算では節目の10勝目だった。この時点の年齢は22歳108日。宮里藍の20歳105日に次ぐ歴代2位の年少10勝だった。

通算11勝以降の最年少優勝記録にも宮里の名が並ぶ。14勝目を挙げた2006年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン時点で21歳97日である。稲見はすでにこの年齢を過ぎているので最年少記録は塗り替えられない。ただし、宮里が最年少記録を保持しているのはこの14勝目まで。2006年から米国を主戦場にしたこともあって日本での優勝ペースはガクンと落ちている。

15勝目の最年少記録は横峯さくらの23歳351日。稲見は開幕戦のダイキンオーキッドレディス初日時点で22歳217日だから1年以上の余裕がある。昨季のペースで優勝を重ねていけば、夏か秋口には「歴代最年少15勝」の称号を手に入れていることが濃厚だ。

もちろん16勝目以降も次々に最年少記録に挑戦していくことになるだろう。昨季、賞金女王を争った古江彩佳と実績のある渋野日向子が今季は米女子ツアーを主戦場にするため不在。勝負事はそうそう計算通りにいかないが、単純に考えれば強力なライバルが減ったということ。昨季を上回る勝利数を積み上げる可能性もあるわけだ。

となると、気が早いかもしれないがシーズン10勝も考えたくなる。通算20勝の最年少記録は不動裕理の26歳314日。もし稲見が今季10勝を挙げれば不動の記録を大幅に塗り替え、今後誰も迫ることができないようなレベルの大記録を樹立することになる。

現時点ではまだ現実的な話ではないかもしれないが、こうやって記録への挑戦を想像してくこともトーナメント観戦の楽しみのひとつ。稲見がどこまで迫ることができるか、注目したい。

女子ツアー通算11勝目から20勝目までの最年少優勝記録

勝目 名前 年齢
11勝目 宮里藍 20歳133日
12勝目 宮里藍 20歳154日
13勝目 宮里藍 21歳83日
14勝目 宮里藍 21歳97日
15勝目 横峯さくら 23歳351日
16勝目 横峯さくら 24歳154日
17勝目 横峯さくら 24歳315日
18勝目 横峯さくら 25歳174日
19勝目 不動裕理 26歳279日
20勝目 不動裕理 26歳314日

撮影トーナメント/2021リコーカップ
撮影/相田克己


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。



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