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こんなのあり? ダンロップ「ゼクシオ12ドライバー」はヘッドスピード41m/s台で260ヤード超え!

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.7

2022/02/22 ゴルフサプリ編集部

2年に1度のモデルチェンジを心待ちにしているファンが多く、新作が出るたび現物も見ないうちに注文してしまう人も珍しくない。ゴルファー待望の「ゼクシオ」はどこまで進化したのか。スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が「ゼクシオ12」をユーザー目線で打ってみた。

“元気な羽根”がついた「ゼクシオ12」は芯に当たりやすい

先代でブランドを再構築した「ゼクシオ」は、12代目も従来からのユーザー向けの「ゼクシオ12」とそれよりも若いゴルファーを意識した「ゼクシオエックス」の2本立てで登場した。

「歴代のゼクシオでは保守的な人にも受け入れられるよう、あまり尖ったデザインは採用されませんでした。その流れからすると『ゼクシオ12「ゼクシオ12」』のクラウンの突起は画期的です。クラウンにACTIVE WINGと書いてありますが、直訳すれば元気な羽根ですね」(関)

この羽根はゴルファーにどんな元気を与えてくれるのか?

「ダウンスイングのときヘッドには大きな遠心力がかかってトゥダウンします。それを空力の作用で戻して芯に当たりやすくするというのが元気な羽根の役目です。本当かなと疑ってしまいますが、本当かどうかは後で試してみましょう」(関)

このほか、新たに採用されたのはボディのたわみを増幅させるリバウンドフレーム。オフセンターヒットに強いフラットカップフェースと組み合わせることで、反発エリアの広さは前作を大幅に上回っている。

「反発エリアの広さは前作の128%。これは相当広いと思いますよ。トゥに当たってもヒールに当たっても私がやっときますよ。あなたはふつうに振るだけでいいですよとクラブに言われているみたいですね」(関)

クラウンのヒール側に設計されたアクティブウイング。この控えめな出っ張りが、ダウンスイング時に効果を発揮する。

「ゼクシオ12」はオートマチックドライバーの王者!

MP1200

「ゼクシオ12ドライバー」を振ってみてまず感じるのはシャフトのしなり戻りの速さだ。

「シャフトのデザインも変わりましたね。グリップエンドが重いのは前作と同じです。それはさておき、シャフトは切り返しでギュッと力入れたときに大きくしなります。そして戻るスピードが速いので、自分が振った以上にヘッドが走ってくれる感じがします」(関)

ヘッドの返りがいいことも「ゼクシオ12ドライバー」の長所だ。

「軽めにやさしく振っただけなのに、ダウンスイングの途中からクラブがフェース面をぐいぐい左に向けて球をつかまえてくる感じがします。強振しなくてもクラブが勝手に飛ばしてくれるオートマチック感はさすが『ゼクシオ』、正しくキング・オブ・オートマチックです」(関)

今回、関は平均的なアマチュアを想定し41m/s前後のスピードで振っているが、それでも1発目から253.7ヤードをマークし、その後は260ヤード超えを連発した。シャフトが仕事をしているのはもちろんだが、ヘッドスピードに対しボール初速が60m/s台で安定していたのは、反発性能の高いフラットカップフェースとリバウンドフレーム、芯に当たる確率を高めてくれるアクティブウイングの相乗効果と考えていいだろう。

ロフト9.5度で打ち出し角17度は驚異的!

飛ぶドライバーは他にもたくさんある。その中で「ゼクシオ」がロングセラーを続けてきたのは飛距離プラスアルファの要素を持っているからだ。「ゼクシオ」を選ぶユーザーの多くは球の上がりやすさとつかまりのよさを期待しているはずである。

はたして『ゼクシオ12ドライバー』はどれくらい上がってくれるのか、また、どれくらいスライスしにくいのか。関が検証した。

「ぼくがふつうの9.5度のドライバーをふつうに振ると打ち出し角は13度くらいになります。でも『ゼクシオ12ドライバー』で同じ高さをイメージして打った結果は17度。同じロフト9.5度で3度から4度くらいは確実に上がります」(関)

ちなみに飛距離はヘッドスピード41.7m/sで261.5ヤード。

「ゆっくり振ってこの飛距離はすごい。初速が出るし高さも出るからヘッドスピードと飛距離が合わなくなります」(関)

「ゼクシオ12」ならスライスが帳消しになる

高さの次は、関がわざとスライスを打って球のつかまりをチェック。1球目はフェアウェイを外すくらい曲げるイメージで、フェースを開いてカット気味にスイングした。

「スライスはスライスですが、右に5ヤードしか曲がりませんでした。サイドスピンも300回転くらいで完全にフェアウェイ行きました。おかしいですね」(関)

というわけで、2球目は思い切りスライスグリップで握り、思い切りフェースを開いて、思い切りアウトから入れてみた。

「自分のドライバーだったら80ヤードくらい右に曲がったと思いますが『ゼクシオ12ドライバー』はたった27ヤードでフェアウェイに残っています。『ゼクシオ12ドライバー』はスライスをほとんどなかったことにしてくれるくらいつかまるというのが結論です。

すでに真っすぐ飛ばせている人やフックがかかっている人には、正直あまりおすすめできませんが、そういう方は少数派です。スライスや右のミスが多い大半のアマチュアにとって『ゼクシオ12』は強力な武器になるでしょう」(関)

今度は球の上がらないアマチュアの典型的なミスを再現してみた。

「しゃくり上げてフェースの下めで打ってみました。スコアラインの1本目に当たったのでふつうならチョロ寸前ですね」(関)

しかし結果は打ち出し角14度で飛距離244.9ヤード。

「いつもの打ち出し角よりちょっと高いですね。『ゼクシオ12ドライバー』はめちゃくちゃ上がるというのが結論です。球の上がらない人やドライバーでチョロが多い人に『ゼクシオ12ドライバー』は相当武器になると思います」(関)

(試打者プロフィール)
試打・解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション


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