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こんなクラブあった? ダンロップ「ゼクシオエックスドライバー」はしっかり振ろうが芯を外そうが真っすぐ飛ぶ!

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.8

2022/02/23 ゴルフサプリ編集部

前回の「ゼクシオ12ドライバー」に続いて、2代目「ゼクシオエックスドライバー」をスイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎がアマチュア目線で試打。「12」と「エックス」の違いを明らかにしつつ、「エックス」の「ゼクシオ」らしさについて検証してみた。

若い人に「ゼクシオ」のやさしさを味わって欲しい

「ゼクシオ12ドライバー」は歴代モデルのイメージを引き継ぐ上品なブルー系だが、「ゼクシオエックスドライバー」はフェース面まで黒い精悍なルックスだ。

「モデルチェンジのたびに買い替えるゼクシオファンも多く、中には『ゼクシオ』を20年以上も使い続けている人もいます。『ゼクシオ12ドライバー』はゼクシオとともに歳を重ねてきた人のためのモデルといってもいいでしょう。これに対して『ゼクシオエックスドライバー』の対象はもっと若い人たちです。ヘッドスピードが速いけれどスライスしたり上がらなかったりして思うように飛ばせない人にもゼクシオのやさしさを思う存分味わってもらえるように作られています」(関)

どちらもヘッドはフルチタンで、カップフェース、リバウンドフレーム、アクティブウイングなど共通のテクノロジーが採用されている。見た目は違っても歴代「ゼクシオ」のスピリットである「飛び」「やさしさ」「爽快感」は引き継がれている。一方、「ゼクシオエックスドライバー」だけに備わっているのがQTS(クイックチューンシステム)である。

「『ゼクシオ』にカチャカチャがついたのは初めてです。若い人たちにとってドライバーは安い買い物ではないので、ちょっと自分に合わないかなって時にスイングや球筋に合わせられると買うときにけっこう安心なんじゃないかなと思います」(関)

自分のヘッドスピード以上に球が飛んでしまう!

「ゼクシオエックスドライバー」の試打も「ゼクシオ12ドライバー」のときと同じく、アマチュアの平均ヘッドスピードに近い41m/s前後で行った。試打クラブのスペックは9.5度のS。ぶっつけ本番の1発目はヘッドスピード41.8m/s、初速61.8m/s、打ち出し角15度、バックスピン2180回転で飛距離261.4ヤード。少し速く振れてしまうのは「ゼクシオ12ドライバー」と同じで、球筋はやや右に球が出てからの高めの完璧なドローボールになった。

「『ゼクシオ12ドライバー』のときもそうでしたが『ゼクシオエックスドライバー』もやっぱり『ゼクシオ』ですね。これまで数え切れないくらいドライバーを試打しましたが、このヘッドスピードでこれだけ飛ぶクラブはなかなかないです」(関)

ヘッドスピード以上に飛距離が出るのは、芯が広くてミート率が高くなることに加え、球をつかまえようとしなくてもつかまって、上げようとしなくても上がってくれるからだ。つまり、「ゼクシオエックスドライバー」もオートマチックに飛ばせるクラブといっていい。

「少しこすらせるように打ってみてもスライス回転がかかりません。むしろ球がつかまってちょっと左に巻いていきます」(関)

コスパ高し! 軽いのに暴れない「Miyazaki AX-2」

「ゼクシオエックスドライバー」には標準シャフトとして専用設計の「Miyazaki AX-2」が装着されている。

「ワッグルしたときからけっこうしっかり感があります。打ってみるとまったく振り遅れ感とか、ヘッドのばたつきとか、シャフトの暴れとかはありません」(関)

特筆すべきはシャフトの軽さだ。

「これだけしっかりしているのにSで46グラムしかないのは驚き。いままでのシャフト重量の概念がひっくり返りそうです。いま60グラムとか70グラムとか重いシャフトを使っている人もそれはいったん脇に置いておいて、50グラムや40グラムのシャフトを打ってみるべきだと思います。ヘッドスピードは絶対に上がりますから」(関)

さらにスイングスピードを上げても「Miyazaki AX-2」の印象は変わらなかった。

「このシャフトならもうちょっと振ってみたくなります。41m/sから2m/sくらい速く振ったら飛距離だけが5ヤードくらい伸びます。こんなに軽いシャフトでこれだけしっかり振っても自分の思った通りに動いてくれるシャフトはそんなにありません。

リシャフトで入れるようなシャフトが最初から入っているわけですから、『ゼクシオエックスドライバー』のコストパフォーマンスは相当高いということになります。もし『ゼクシオエックスドライバー』を買ったらしばらくは標準シャフトのままで使ってみてください」(関)

「ゼクシオエックス」は芯を外しても飛んでしまう!

リバウンドフレームにより反発エリアが138%に拡大したという「ゼクシオエックスドライバー」。わざとトゥ、ヒール、下に当ててその効果を確認してみた。

「ふつうだったらそのまま右に飛んでいってしまうくらいトゥに当てても、球が少し右に出るだけでギア効果でフック回転がかかってフェアウェイの真ん中に戻ってきました」(関)

飛距離も256ヤード出ているのでセンターで打ったときとあまり変わらない。

「とても芯を外した飛距離と思えません。リバウンドフレームの効果でしょうか」(関)

フェースの端ぎりぎりのヒールで打ったときの飛距離は234ヤード、スライスはしたがボールはフェアウェイにはとどまった。そしてフェース下め、トップ気味の当たりでは254ヤードも飛んでしまった。

「ヘッドスピード41m/sで一番飛ばないヒールに当てて230ヤード以上飛べば十分でしょう。下めに当てたときも打ち出し角12度はふつうだし、バックスピンで球が浮いてキャリーが出ました。結果はナイスショットと変わりません」(関)

「ゼクシオエックスドライバー」の寛容さをどう受け取るかは人それぞれかもしれない。

「面白くないと思うか、やさしくて安心と思うか。でも、ぼくは腕前に関係なくやさしければやさしいクラブを使った方が飛距離も出るし、曲がらないし、結果スコアが出ると思います」(関)

「ゼクシオエックスドライバー」はいままで『ゼクシオ』を使ったことがない人ほど試すべきクラブといえよう。

試打・解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


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