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ウェイト調整で自在に飛ばせる!テーラーメイド「ステルスプラス」ドライバー

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.6

2022/02/21 ゴルフサプリ編集部

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはテーラーメイド「ステルスプラス」ドライバー。「ステルス」シリーズの中ではプロでも使えるロースピン系・ハードヒッター仕様ということだが、アベレージゴルファーにはどうなのだろう? その試打感を聞いた。

リハビリ中のタイガーが持ち去ったドライバー

昨年の2月23日、自ら運転する車で単独事故を起こしたタイガー・ウッズ。「幸運だった。なかったかもしれない足が今もあるんだから」と自身が言うほどの大ケガから立ち直り、昨年12月にはツアー外競技の「PNC選手権」に長男のチャーリーくんと出場するまでになったのは記憶に新しいところだが、その試合でタイガーが使っていたのが、今回試打のまな板に乗せた「ステルスプラス」。まだ歩いてラウンドするまでには回復しておらず、復帰と言うには程遠い状態ながら、320ヤード超えのショットを放ったというからびっくりだ。

なんでもタイガー、ステルスのデビュー前に行われた契約プレーヤーによる極秘テストで「今日は絶対に持って帰っちゃダメ!」とのお達しを破り、ただ一人持って帰ってしまったそう。おまけに「復帰戦で使いたい」と言ってきたからさあ大変。テーラーメイドが慌ててR&Aのリストに登録したといういわくつきの一品だ。

繊細なヘッドコントロールができる

ということで、まずは「ステルスプラス」を手にした関にその印象を語ってもらった。

「SIM2の後継という位置付けで、3つのステルスの中ではプロや上級者向けのハードヒッター仕様のようですが、なるほどクラブを持って軽くワッグルしてみると先端部のしなりがしっかりめなことがわかります」

とはいえ「アベレージゴルファーには無理!」というハードな印象はなし。見た目はもちろん、構えた感じもほかの2つのモデルと大きな違いはない。で、打ってみたところ、

「プロパーシャフトのTENSEIは中調子ですが、僕が打ってみた感じでは中元調子のフィーリングですね。持った時に感じたように、いたずらに先がしならないので、ダウンスイング時の繊細なヘッドコントロールができて動かしやすいです」

最初の一打は右に3度の打ち出し。スピン量は少なめのドローボールで260ヤード飛んだ。スピン量が2000回転そこそこと少なめだったので、そこを意識して打ったら2479回転で飛距離は271ヤードに跳ね上がった。クラブがスイングに対し敏感に反応するということか。

「ヘッドが変わってもカーボンフェースの感触は変わらずで、ボールがとっても柔らかく感じます。インパクトでフェース面が半分くらいベコッと凹んでいるんじゃないかと思うくらい。テニスラケットみたいにガットがたわんでボールを弾く感じがしますよ」

とは打感のインプレッションだが、カーボンフェースが飛びに大きく影響しているのはこのモデルでも同様だ。

1つのクラブに複数のキャラが存在

3つのモデルの中で特徴的なのがスライディングウエイトの存在。そこでポジションを変えて打ってもらった。まずはウエイトをヒール側に動かしたドローポジションから。スイングを変えずに一発打ったところ打球は30ヤードほど左へ。

「なるほどドローが打ちやすい。まるで別のクラブかと思うくらいシャフトのたわみ方が変わるし、ヘッドの特性も変わりました。一発目では使い物にならないボールが出ましたが、要はこれくらい大きく変わるということですよ。

重心がシャフト側に近づいたからでしょう、ダウンスイングとインパクト時のボールの抵抗によるしなりがニュートラルポジションより少なく感じました。シャフトが1フレックス上がった感じ。

これくらいボールがつかまると、スライスが出ちゃう人にはいいでしょうね。思い切りヘッドを逃すような打ち方をしてもつかまってくれるので安心感があります。

これは今までもあったシステムですが、フェース面が軽くなったことで、全世界のどのドライバーより重心位置の設計が先を行っている。スライディングウエイトひとつでクラブの特性がこれほど変わるのは驚きです」

ということで、スペックによっては、スライスでスコアを崩すアマチュアでも使えそうだ。次にウエイトをトゥ側にスライドしたらどうか。

「フェード側にするとバランスが上がったかと思うくらいヘッドの重さを感じます。ストレートボールを打つつもりでスイングすると相当右に曲がる。つかまえに行ってちょうどいいくらいになります。強振すると左に行く人にはいいでしょうね」

ちょっとわかりづらかったので、絶対に左に飛ぶスイングで打ってもらうと、

「スピン量が1800台。データ的には完全にチーピンなんですが、結果はフェアウェイセンターから4ヤードしかズレておらず、ほぼフェアウェイセンターでした。これはすごいです。きつめのドローイメージで打ってもフェードになっている」

しかも飛距離は264ヤード。一つのクラブの中に複数のキャラクターが存在するのでフッカーでもイケそうだ。

「これほど大きくヘッド特性が変わるシステムはなかったので、試打で体験してみることをおすすめします」

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション


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