D・ジョンソンが7年間守った世界ランクTOP10。これって歴代何位!?
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長く世界ランキング10位以内を守っていたダスティン・ジョンソンがついにその座から陥落した。ストップした記録は355週連続。これは歴代何位にあたるものだろうか。
D・ジョンソンが7年間守った世界ランクTOP10。これって歴代何位!?
3月20日付世界ランキングで前週10位だったダスティン・ジョンソンが11位に後退。2015年3月15日付から7年間も守り続けていたトップ10から外れてしまった。
週の単位でどれくらい続けていたかを表すと355週(2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響で更新が凍結された12週間は含まない)となる。1986年に創設された世界ランキングで355週連続トップ10は歴代7位の記録。歴代6位がビジェイ・シンの356週だから、あと1週で並ぶところだった。
この間、ジョンソンは通算135週にわたって1位に君臨するなど強さを誇っていたが21年2月に欧州ツアーで勝ったのを最後に優勝から遠ざかって順位を下げ、3月20日最終日の米ツアー、バスルパー選手権で39位に終わったことでトップ10から陥落した。
連続週トップ10の歴代1位は誰かというと、やはりこの人、タイガー・ウッズである。プロデビュー翌年の1997年、歴史的なマスターズ優勝で世界ランキングを13位から一気に3位に上げると、そこから約14年間、736週もの長い間10位以内を守っていたのだ。
ウッズはその後も何度かトップ10に返り咲いており、通算では906週。これも歴代1位の記録である。
連続週トップ10の歴代2位はグレッグ・ノーマンの646週だ。期間は初めて世界ランキングが発表された1986年4月6日付から1998年8月まで。世界ランキングの創設がもう少し早ければ、もっと記録は伸びていただろう。
ジョンソンの記録が途切れたことで、3月20日付時点での現在進行形連続週トップ10はジャスティン・トーマスの229週が最長となった。これに続くのはジョン・ラームの130週だ。彼らはどこまで記録を伸ばすか、注目したい。
男子世界ランキング連続週トップ10記録
順位 | 選手 | 記録 |
---|---|---|
1位 | タイガー・ウッズ | 736週 |
2位 | グレッグ・ノーマン | 646週 |
3位 | ニック・ファルド | 406週 |
4位 | フィル・ミケルソン | 402週 |
5位 | コリン・モンゴメリー | 374週 |
6位 | ビジェイ・シン | 356週 |
7位 | ダスティン・ジョンソン | 355週 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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