シャフトは硬いほうが曲がらないってホント??
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第44回
ドライバーシャフト、アイアンシャフト。硬いほうが曲がらないって思われていますが、それって本当? 今回もゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの市川氏に切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
左へのミスが気になる方は、シャフトが硬すぎる可能性があり
(T島)T島の記事はマニアックと言われますケド。
(市川)そうですね。いつも“そうかなぁ”なんて言っていますけどマニアックだと思います。
(T島)そうなのか・・じゃあちょっと素朴な疑問行ってみようか?
(市川)いいですね!素朴な疑問!
(T島)ズバリ、シャフトは硬いほうが曲がらないってホント??
(市川)おっと・・なかなか難しい問題ですね。そう思っている方が多いです。あとトルクが少ないほうが曲がらないとか・・
(T島)トルク問題ね、それは今回は置いておこう。
(市川)ですね、話がややこしくなりますから。
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(T島)ずばり、そんな単純じゃない!
(市川)終了。
(T島)ってなるよね。T島ですが、ゴルフを始めて早い時点からチーピンに悩んでいて、硬いシャフトを使っていた過去があります。
(市川)あぁ左のミスがでる人は特にそう思っている方が多いです。
(T島)先端が硬いシャフトが良いとか・・
(市川)ははは、なんだか危険な方向へ向かっていましたね。
(T島)そうなんですよ。硬いシャフトってしなって戻るスピードが早いのです。
(市川)左へのミスが気になる方は、シャフトが硬すぎる可能性がありますね。
(T島)まあ基本的にボールの方向性は、インパクト時のフェース向き、スイング軌道、フェースのどこに当たっているか?で決まります。
(市川)つまり硬すぎるとインパクト時にフェースが返り過ぎて左へ打ち出してしまい、左へ曲がる球が出やすい。
(T島)コレが肝心な時に出るんですよ(泣)
(市川)でしょうね。
(T島)逆にスライサーは柔らかいシャフトだとフェースが開いてしまうことがあります。
(市川)これはねぇ、どっちも出るんですよね。シャフトが硬いからと言って、しなり戻りは早くなるけど、インパクト時にフェースをスクエアに戻しやすくなりますが、硬すぎると副作用もありますし・・
(T島)硬いとしならせようとして、力みますから・・引っ掛けちゃうこともあるし。
(市川)柔らかいシャフトの練習器具って、息が長いですがこれはテンポよくスイングできるからです。つまりしなりを感じて振り急がない。
(T島)ということは硬いと振り急いでしまいがち。
(市川)これは、スライサーでもフッカーでも危険ですよね。
(T島)特にプレッシャーがかかった時に、振り急いでしまうんです。
(市川)逆に柔らかいシャフトだと、ゆったりと振りすぎてしまい自分本来の振りが出来ない人もいます。
(T島)シャフトが柔らかいと左に行くと思っている人が多いですが、ヘッドが戻らず右に出てしまう。いわゆるプッシュスライス!特にヘッドスピードが速い人。
(市川)柔らかいから左に行くってあまり無いかなぁ・・
(T島)そうですね。まあそもそも方向性の三要素。インパクト時のフェース向き、スイング軌道、打点位置に問題があるから曲がるわけで・・・
(市川)なんだか、今回はキレが悪い話ですね。
(T島)ココでハッキリと言っておきます。“柔らかいから曲がる”とか“硬いほうが飛ぶ”とか、そんな言い切れるんだったら、シャフト選びなんてとってもシンプルなんですよ。
(市川)フィッティング要らないですよね。
(T島)以前、書きましたけど自分は上手いけど、意外と正確な知識を持っていない方が、まあステレオタイプなんでしょうけど、こういう“柔らかいから曲がるんだよ”なんて言って、毒を盛るわけです。
(市川)そうですね・・・その人の場合はそれで良くなったかもしれませんが、それがゴルファー全員に有効なわけではないんです。
(T島)ホント要らんコト言わなければいいのに・・
(市川)結構困るんです。まあ大蔵ゴルフスタジオでは実際に検証してもらうようにしています。
(T島)検証してみればわかるよね!
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(市川)薬って沢山あるじゃないですか?でも薬って毒にもなる。症状に応じて国家資格を持った人が処方するわけです。我々フィッターは処方しているんですが、処方箋は人によって違うんです。
(T島)硬い柔らかいではなく、方向性の三要素がいい方向へ向かうシャフトを選ぶということですね。
(市川)そうですね。素朴な疑問ですが、“シャフトは硬いほうが曲がらないの?”という質問で、その人の理解度が計れるかもしれませんね。
(T島)スカッと言い切れる人は怪しいと思って間違いないです。
(市川)ケース・バイ・ケースなんで、歯切れが悪いんですよ。
(T島)ホント、こんな歯切れが悪くてゴルフサプリさんに怒られるんじゃないかな?
(市川)万能薬ってのはありません。我々がピッタリの処方箋を出しますよ!
(T島)まあ、そんな言い切れるようだと、こんなに試打シャフト要らないよね!実は凄く細かいデータを取ってるんですよ!
(市川)あっ言っちゃいましたね!
(T島)データと感覚を擦り合わせて、フィッティングのレベルアップを常にはかっているらしいです。
(市川)シンプルでわかりやすいことが、皆さんに当てはまることもあるでしょう。でもわかりにくいからフィッティングという必要性があることを忘れないでください。
▼T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/
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