松山、メジャー連続予選通過を自己最高タイの「8」に。全米OPで記録更新なるか!?
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今季メジャー第2戦の全米プロで松山英樹は60位と不本意な成績に終わった。それでも2年前の全米プロから続くメジャーでの連続予選通過を「8」に伸ばして自身の持つ日本選手記録に並んだ。来週の全米オープンで記録更新の期待が膨らむ。
松山、メジャー連続予選通過を自己最高タイの「8」に。全米OPで記録更新なるか!?
通算9オーバーの60位。松山にとっては、もどかしい4日間だったに違いない。それでも、調子が出ない中できっちり予選を通過して72ホールを戦い抜いたことには意義がある。コロナ禍による中断明け最初のメジャーとなった2020年全米プロから8試合続けてメジャーで予選通過を果たし、自己記録、ひいては日本選手最長予選通過記録に並んだのだ。
前回の8試合連続予選通過は2014年全米オープンから2016年マスターズまで。最高成績は2015年マスターズの5位で、半数の4試合が30位以内だった。
今回は何といっても昨年のマスターズ制覇が光る。それ以外でも、直近の60位を除けばすべて30位以内と安定感も増している。
松山クラスになるとメジャーで優勝争いしないと期待外れのように思われるかもしれない。しかし、これだけ確実に予選を通過するというのは簡単ではない。
全米プロ終了時の世界ランキング20位以内の選手でコロナ禍中断明け以降のメジャー出場全試合で予選を通っているのは松山とジョン・ラームの2人しかいない。それくらい、価値があることなのだ。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは直近の米ツアー7試合でマスターズを含む4勝と絶好調だったが、全米プロではあえなく予選落ちを喫している。
来週は今季メジャー第3戦の全米オープンが控えている。松山は過去9回の出場で予選落ちは1回だけ。まずはメジャー9試合連続予選通過を決めて日本選手記録を塗り替え、最終日に優勝争いすることを期待したい。
松山英樹の直近メジャー8試合成績
大会 | 順位 |
---|---|
2020年全米プロ | 22位 |
2020年全米オープン | 17位 |
2020年マスターズ | 13位 |
2021年マスターズ | 優勝 |
2021年全米プロ | 23位 |
2021年全米オープン | 26位 |
2022年マスターズ | 14位 |
2022年全米プロ | 60位 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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