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今週開催の全米オープンにかかる「プレーオフ」にまつわる2つのデータとは!?

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.134

2022/06/12 ゴルフサプリ編集部

ゴルフ

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今週の全米オープンではプレーオフにまつわる2つのデータが真っ向から対立するという興味深い状況になっている。必ず、どちらかのデータが途切れるわけだが、その2つのデータとは何か。

今週開催の全米OPにかかる「プレーオフ」にまつわる2つのデータとは!?

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今年の全米オープンの会場は東海岸に位置するマサチューセッツ州のザ・カントリークラブだ。今年で創立140周年を迎えるアメリカでも有数の歴史を誇るクラブで、全米ゴルフ協会設立にも関わっている。この、ザ・カントリークラブで全米オープンが開催されるのは1988年以来4回目となる。

最初の開催は1913年だった。ゴルフ史が好きな方なら、ピンとくるだろう。そう、20歳のアメリカ人アマチュア、フランシス・ウィメットがイギリスから参戦したハリー・バードンとテッド・レイという大物2人をプレーオフの末に打ち破って、アメリカでゴルフ人気が高まるきっかけとなった大会だ。

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2回目の開催は1963年でジュリアス・ボロスがアーノルド・パーマーとジャッキー・キューピットをプレーオフで下して11年ぶりの大会2勝目を飾った。前回はカーチス・ストレンジがニック・ファルドとのプレーオフを制してメジャー初優勝をつかみとっている。そう、ザ・カントリークラブでは過去3回ともプレーオフにもつれ込んでいるのである。

一方で、全米オープンでは2008年を最後にプレーオフが行われていない。2009年から昨年まで、13年連続して72ホールで決着しているのだ。全米オープンにおいて、これだけ長い期間プレーオフがないのは初めてのことである。

全米オープンでは過去141回の開催でプレーオフは33回。平均すると3〜4年に1回だから、13年も続けてプレーオフがないのは異常事態レベルである。

つまり、過去3回すべてプレーオフという会場のデータと、13年もプレーオフがないという大会のデータが、真っ向から対立している構図なのである。果たして、どちらのデータが継続されるのか。いずれにしろ、最後まで手に汗握るような熱戦を期待したいものだ。

2008年以降の全米オープン優勝者と2位との差

優勝者 2位との差
2008年 T・ウッズ プレーオフ
2009年 L・グラバー 2打差
2010年 G・マクドウェル 1打差
2011年 R・マキロイ 8打差
2012年 W・シンプソン 1打差
2013年 J・ローズ 2打差
2014年 M・カイマー 8打差
2015年 J・スピース 1打差
2016年 D・ジョンソン 3打差
2017年 B・ケプカ 4打差
2018年 B・ケプカ 1打差
2019年 G・ウッドランド 3打差
2020年 B・デシャンボー 6打差
2021年 J・ラーム 1打差


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。


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