勝ち組ギアに学ぶセッティング術|山下美夢有
QPさんがアマチュア目線で解説!
国内メジャー初戦の「ワールドレディス サロンパスカップ」で4日間トップを守り、完全優勝を達成した20歳の山下美夢有。ドライバーもアイアンも“曲がらない選手”と言われているが、クラブセッティングにはある特徴があった。
GOLF TODAY本誌 No.601 144~145ページより
撮影/相田克己
山下美夢有のセッティング
- ドライバー:スリクソンZX7(ロフト/9.5度 シャフト/スピーダーTR弐プロト569-SR)
- フェアウェイウッド:スリクソンZX(3W/15度、5W/18度 シャフト/スピーダーエボⅣ569-SR)
- ユーティリティ:スリクソンZX(4U/22度 5U/25度 シャフト/ダイヤモンドスピーダーHB-S)
- アイアン:スリクソンZX5(番手/6I-PW シャフト/ダイナミックゴールド85-R300)
- ウェッジ:クリーブランドRTX ZIPCORE(48、52度、58度、シャフト/ダイナミックゴールド95-R300)
- パター:オデッセイ ホワイトホットOG 2-BALL ブレード
山下美夢有 Miyuu Yamashita
やました・みゆう
2001年8月2日生まれ。2019年のプロテストに合格し、2020-21シーズンは「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝。
今シーズンは「ワールドレディス サロンパスカップ」で国内メジャー初制覇を達成した。加賀電子所属。
『ZX7』と『ZX5』の混合セットで国内メジャー制覇!
スリクソンの『ZX7』と『ZX5』を組み合わせる選手は沢山いますが、山下選手の特徴はドライバーをハードな『ZX7』にして、アイアンをやさしい『ZX5』にしていることです。
ツアープロはドライバーなどのウッド系を『ZX5』にして、アイアンを『ZX7』や『ZXフォージド』というアスリートモデルにしているタイプが多いですが、山下選手は逆です。
その理由は、ウッド系の長いクラブの方が自信があるからだと思います。長いクラブでもミスヒットすることが少ないので、操作性が高い『ZX7』を選択。一方のアイアンは打球の高さを出したいので『ZX5』にしている。
セッティングとして5番アイアンを抜いて、ユーティリティを2本入れていることもウッド系が得意な表れですし、試合によっては7番ウッドもバッグに入れているようです。また、優勝したときに使用していた『2-BALLブレード』のパターは、すごく方向性がとりやすい。マレット型って、アドレスしたときの目標がぼんやりしてしまいやすいのですが、『2-BALLブレード』はブレードパターの感覚でアドレスできるのが魅力です。
今年4本目のパターで優勝!
今年の開幕戦では『スコッティ・キャメロン』を使っていたが、4月には『ホワイト・ホット OGロッシー』
なども使用。
優勝したときの『2-BALL ブレード』は今年4本目のパターだった。
QPチェック!
●check1 シャフトはハード系
女子では『スピーダーNX』を使う選手が多いが、山下はツアータイプ用の『スピーダーTR弐プロト』というハードなモデルを使用。
●check2 7Wと48度のどちらかを抜く
練習日には15本のクラブを入れていることが多い山下。試合によって7番ウッドと48度のどちらかを抜いている。
●check3 パター以外は昨年とほぼ同じ
パター以外の13本は昨シーズンからほぼ変わっていない。ちなみに昨年はリアライズの「BULLET2」という地クラブパターを使用。
解説:関 雅史
PGAティーチングプロA級の資格をもつクラフトマンとして、都内にある「ゴルフフィールズ」の店長をつとめている。女子ツアーで活躍する岩橋里衣のコーチでもあり、“QPさん”の愛称でおなじみの人気プロ。
構成・文/野中真一
取材協力/ダイキンオーキットレディス
富士フィルム・スタジオアリス女子オープン
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