ローグST MAX/MAX PROユーティリティ|守備範囲の広いMAX、やさしいアスリート仕様PRO|
2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.34
スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのは前回に続きキャロウェイゴルフのユーティリティ。今回は「ローグST MAX」と「ローグST MAX PRO」の2機種。4つのラインナップからなるユーティリティシリーズの中にあって、それぞれはどんな位置付けのクラブなのか? また、どんなゴルファーにフィットするのかを徹底検証してもらった。
撮影/相田克己 協力/サザンヤードカントリークラブ
直進安定性が高いスタンダードモデルMAX
前回に続き、4つのラインナップからなるローグST MAXユーティリティシリーズのうち、今回はMAXとPROを試打してもらった。まずはMAXから。
「4つのモデルの中ではMAXが標準モデルという位置付けですね。僕の勝手な想像ですが、4種類あったらまずスタンダードがあり、そこからヘッドスピードがアップするとか、芯に当たりやすい、というように派生すると思うので、標準となるMAXの性能が気になります。スコアラインはアイアンぽく真っすぐ。トゥ側にボリュームをもたせてありボールがつかまりやすそうな印象です」
試打クラブのロフトは20度でフレックスはS。シャフトはベンタスの5Sで一発目は205,5ヤード。
「音量は抑えされていますが高い音がしますね。ちょっと変わったインパクト音で病みつきになるかも。飛距離もまずまず飛んでいます。ミスヒットを想定してトゥ側で打ってみたら、やはりインパクト音は“ピン!”と高い。ボールがすごく軽く感じて面白いですが、それでも204.2ヤード飛んでいる。
一方、ヒール寄りだと199.5ヤード。音も感触も飛距離もほとんど変わりません。4つのモデルを通して芯が広いので安心して打てる。ガッツリつかまるというよりは直進安定性がいいクラブです」
レギュラーモデルとしてかなり守備範囲が広いので、選ぶならまずはMAXから打った方がいいとのこと。
「これを打ってみてもっとつかまった方がいいとか、ボールが上がった方がいいとか、ヘッドスピード速くなった方がいいかなという感じで選ぶといいと思います」
ボールがつかまるイメージが湧きやすいハイトウ型MAX。3Hで18°、試打した4Hで20°と、わずかにストロングロフト化されている。ストレートで大きな飛びを、やさしく手に入れられそうだ。
アスリートモデルは難しすぎというタイプにはPRO
お次はMAX PRO。PGAツアーなどでも好まれるようになってきたウッド型のシャローなヘッドシェイプでニュートラルバイアスの設定。2H、3H、4Hの3つの番手がラインアップされている。
「フェースが長いですね。アイアン型というより舟底型のユーティリティで、いろいろなライにも対応できそうですね。ヘッドが小さくなり、ネックからヘッドにつながる部分が細くてシャープなのでプロ受けしますね。その割にフェース高は低めで難しさを感じさせない。やさしめと言ってもいいでしょう」
ということで打ってみると196.3ヤード。
「打球の高さが他の3モデルに比べると半分くらい。打感は金属のカキっとした感じがあってボールの重さも感じられます。これまでと同じ感じでスイングするとサイドスピンが右にかかっている感じがある。これはあえてつかまりすぎない仕様になっているのでしょう」
もうちょっとパワーを乗せて打ってみたところ力強い球で203.3ヤード。
「この感じでちょうどいいところを見ると、ドライバーのヘッドスピードでは42m/s以上が適正。ロフトが20度でシャフトはフジクラのMC80Sが入っていますから、ヘッドスピードは速いけれど、ちょっと芯を外れたり曲がりも不安。バリバリのアスリートモデルはちょっとハードルが高い、というタイプにフィットするはずです」
ミスがミスにならずやさしく飛ばせるユーティリティ|ローグST MAX FAST/MAX OSユーティリティ
スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはキャロウェイゴルフのユーティリティ「ローグST MAX FAST」と...
やさしいながらも型破りな飛びが手に入る
今回試打した2つのモデルにはキャロウェイ独自のJAILBREAKテクノロジーの刷新版。フレーム状の形状をしたJAILBREAK STが採用されている。フレームをヘッド内のトゥとヒール側に設置することで、フェースカップの端までしっかりとたわむようになりボール初速の向上が図られた。
AI設計によるFLASHフェースSS22は、スピードだけでなく、スピン量や打ち出し角までも考慮されたもの。トゥ側に配置したプレシジョン・タングステンウェイトにより、重心をフェースのセンターにもってくることに成功。スタンダードモデルの位置付けに反することなく、やさしいながらも型破りな飛びが手に入るということだ。
試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV
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