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松山が今季も全メジャーで予選突破。メジャー予選通過率は驚異の8割超え!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.141

2022/07/31 ゴルフサプリ編集部

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今季の男子メジャーは全英オープンですべて終了した。日本のエース・松山英樹は全試合で予選を通過。自身3回目の年間全4戦予選通過を記録した。

松山が今季も全メジャーで予選突破。メジャー予選通過率は驚異の8割超え!

松山のような世界トップクラスの選手にとってメジャーでの予選通過は最低限果たさなければならない義務のようなものかもしれない。だが、そう簡単なものではないのが現実だ。今年、4試合すべてで予選を通過したのは松山を含めてたったの9人。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーや全英オープンを制して同2位に浮上したキャメロン・スミスらは予選落ちがあった。

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日本選手で年間全4予選通過を達成しているのは松山以外では青木功(2回)、中嶋常幸(1回)、丸山茂樹(1回)の3人しかいない。松山自身は2015、17年に続く3回目。青木の2回を抑えて日本選手単独最多となった。

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少し注釈をつけ加えておくと2020年はコロナ禍で全英オープンが中止になっているので今回のデータからは除外したが松山は開催された3試合で予選を通過。また、昨年、松山は全英オープンを欠場したがそれ以外の3試合は決勝ラウンドに進んでおり、現在メジャーで10試合連続予選通過中である。

この数字からも分かるように、松山のメジャーにおける予選通過率は非常に高い。通算39試合に出場して予選通過は34回。87.2%もの高率である。

この数字は全英オープン終了時の世界ランキング上位20人の中で最も高い。これはすごいことだ。トップ20でメジャー優勝数が一番多い4勝のローリー・マキロイは81.8%、3勝のジョーダン・スピースは84.6%である。ちなみに、タイガー・ウッズは84.4%。松山のほうが上なのだ。

当然のことながら松山自身が渇望するのは予選通過ではなく優勝争いであり、メジャー2勝目だろう。今年の最高成績は全米オープンの4位。来年はもっと上位を期待したい。

今年メジャー全4試合で予選を通過した選手

選手 最高成績
J・トーマス 優勝(全米プロ)
M・フィッツパトリック 優勝(全米オープン)
R・マキロイ 2位(マスターズ)
W・ザラトリス 2位(全米プロ、全米オープン)
松山英樹 4位(全米オープン)
T・ハットン 11位(全英オープン)
J・ラーム 12位(全米オープン)
J・ニーマン 23位(全米プロ)
P・リード 34位(全米プロ)


文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。


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