元賞金女王・古閑美保が教える!女子プロからの飛ばしのヒント【Vol.21菅沼菜々】
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。第21回は、菅沼菜々の飛ばしの秘密とアマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!
GOLF TODAY 本誌 No.602 104ページより
撮影トーナメント/2022富士フィルム・スタジオアリス女子オープン
撮影/渡辺義孝
再現性の高さはツアートップクラス!力みのないスイングで最終日スコアNo.1
ココが菅沼流飛ばしの秘密【手と体を一緒に回すことで生まれた、力み&打ち急ぎ知らずの一定のリズムが強み】
菅沼さんのスイングは、まさに「再現性の高さ」が魅力です。スイング中、常に手と体を一緒に回転させていくので、極端に下半身を先行させたりタメたりするタイプとは違い、タイミングが早くなったりズレたりする心配はほぼゼロ。いつも自分のリズムで振れるから再現性が非常に高いのです。
加えて「ヘッドの効かせ方」も絶品! クラブの遠心力を最大限に生かしながら、フィニッシュまで緩むことなく振り抜いていて、全体のバランスと安定感は抜群です。これが、「最終日の平均スコア」で1位に君臨する理由でしょう。
ココがアマのマネどころ【手打ちのミスをなくしたいなら、テークバックでヘッドを低く長く動かそう!】
クラブの遠心力を最大限に生かして振る菅沼さんのスイングは、非力な女性はもちろん、余計な力みをなくして振りたい男性ゴルファーにもぜひ参考にしてほしいスイングです。
ポイントは「ヘッドを重く使う」意識で始動すること。重いモノを動かすイメージを持って、テークバックでヘッドを低く長く動かすのがコツです。始動の段階でヘッドを遅らせて動かすことで、最後までヘッドを効かせて振ることが可能に。逆に、始動で手先を使ってヒョイと上げるとヘッドが軽くなって典型的な手打ちスイングに。始動が肝心です!
菅沼菜々 NanaSuganuma
すがぬま・なな(あいおいニッセイ同和損保)/2000年2月10日生まれ。東京都出身。158㎝。AB型。18年プロテスト合格。5月の「リゾートトラストレディス」でキャリアハイの2位タイフィニッシュ。
部門別ランク「ファイナルラウンド平均ストローク」で1位をマークしている。
22年メルセデスランク7位(ニチレイレディス終了時点)
古閑美保
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。
11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。
GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
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