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『TRI-HOT 5K THREE』は、シンプルだけど結果が出る令和の名器になるパター!

オデッセイの『TRI-HOT 5K THREE パター』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/08/02 ゴルフサプリ編集部

TRI-HOT 5K THREE

名器の復活というノスタルジーか? 未知の高機能パターか? オデッセイの『TRI-HOT 5K THREE パター』をコースに持ち込んで、その謎を紐解き、レポートする。

撮影/篠原嗣典

TRI-HOT 5K THREE は単なるノスタルジーではなく新しい扉を開ける!

TRI-HOT 5K THREE

キャロウェイは、2022年2月4日に『TRI-HOT 5K THREE パター』を発売した。

『TRI-HOT 5K パター』は5タイプが発売されて、すでに4タイプは発売に合わせて春には試打をして、レポートもしていたが『TRI-HOT 5K THREE パター』だけは打っていなかった。

慣性モーメントが、ブレード型なのにマレット型のパター並みの5000を越えることから『5K』という名称をつけられたパターは、過去にはなかった素晴らしい性能だと感心し、オススメのパターとして賞賛した。

オデッセイの「5K」という名前のパターは名器の未来を見せてくれる!

『TRI-HOT 5Kパター』は、2022年のパターのトレンドを名器の器にぎゅうぎゅうに詰め込んだパターだ。誰のために存在するパタ...

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アンサー型が2モデルあり、ブレードタイプのパターの試打検証は、それで十分だと考えていたのだが『TRI-HOT 5K THREE パター』を購入して使用している知人から

「THREE を打ってこそ、『TRI-HOT 5K パター』の本当の魅力がわかるのだよ」

と言われたのだ。
確かに、彼は『TRI-HOT 5K THREE パター』を使用してから、パットは絶好調で、スコアも長年の停滞期から抜け出す勢いがあったので、説得力があった。

発売から半年後という異例の試打は、自然とハードルは高くなる。
実際に打ってみて、取り上げる必要はない、と考えたら打っただけになってしまうけれど、という無理を言って『TRI-HOT 5K THREE パター』をメーカーから借りることになった。

ちなみに、名器と名高い『Tri HOT #3』は、21世紀になってすぐに発売され、国内ツアーで優勝パターとして優秀さを認められ、2010年には復刻版も発売されたパターである。
僕も1本、ストックしていたが、数年前から80代になった父が勝手に持ち出して使用している。本人曰く、入る、と喜んでいるので、返せとは言えずに、放置している。

5000を越える慣性モーメントは、ミスヒットしても、それがボールの転がりに出づらくするやさしさを生む。
それだけでは、鈍感になってしまうところであるが、ヘッド重量の90%以上をフェース寄りに集中させることで、敏感な操作性をアップしてバランスを取っているというテクノロジーが、『TRI-HOT 5K パター』である。

『TRI-HOT 5K THREE パター』で、個人的に最も注目したのは、ショートネックを採用している点だ。
初代も復刻版も、クランクネックのモデルがあり、プロの使用もそちらが多かったこともあって、クランクネックがベースモデルだと考えている人も多い。しかし、個人的にはこのパターはショートネックであることが重要なのだと確信していた。

単純な形態のパターヘッドで、ややトウサイドに重量のボリュームがあるパターは、L字のパターのようにネックがダイレクトになっていて、操作性が高いほうが機能するからだ。

『TRI-HOT 5K THREE パター』は、『TRI-HOT 5K パター』をすでに知っていて、ある程度パターを知っている人が観察すれば、細部まで考え抜かれているパターだとわかる。

単なるノスタルジーではない『TRI-HOT 5K THREE パター』をコースに持ち込んで、じっくりと試打をしてみた。

自分の実力を引き出してくれるパターがTRI-HOT 5K THREEだ!

TRI-HOT 5K THREE

『TRI-HOT 5K THREE パター』は、アドレスした感じは5モデルの中で一番ブレード感が強く出ている
フェースのブラックと、後方のシルバーのコントラストは、方向線に垂直なブレードラインを意識してパットをするゴルファーにとって、狙いやすいパターだと、安心感に直結するはずである。

シンプル故に、集中しやすいパターだ。

実際にグリーン上で打ってみると……
『TRI-HOT 5K THREE パター』の打感は、音量は小さめ音質は硬質で美しい。
狙い通りの方向にストロークすれば、素直に打ち出せる
変なクセは一切ないところは、大きなプラスポイントである。

距離感に関しては、「ホワイト・ホットインサート」なので、しっかりと打てれば、アジャストしやすい。
ミスヒットしても、大きくショートはしない。

ここまで読むと、良い感じのパターなのね、と思うゴルファーが多いと思うが、シンプルな結果が出るパターであるが、感覚としては敏感さを一切感じないのだ。
良く言えば、優しい鈍感さがあるパターなのであるが、ブレード感が強いパター=敏感なパターというのが、今までのセオリーだったことを考えると、打ったことがない感覚のパターに仕上がっているのだ。

パターは感性の用具なので、それがマイナスに働くかというと、少し慣れてくれば、怖いぐらいに結果が出るのである。
ひと言で書くと『TRI-HOT 5K THREE パター』は、結果がちゃんと出る夢のようなパターなのだ。

今までのパターに満足できていないゴルファーと、令和時代の新しさを味わいたいゴルファーには、『TRI-HOT 5K THREE パター』がオススメである。

『TRI-HOT 5K THREE パター』は、新しいゴルファーのためのパターなのかと言えば、それは誤解なのだ。
昔のT字型のパターや、L字型のパターで培ったテクニックを活かすには、最高のパターでもあるからだ。
昔のパターのように、しっかりとヒットして機能を発揮する部分があるので、そういう意味では、ノスタルジックでもある。

ゴルファーのミスを助けてくれるやさしいパターでありながら、実力が露骨に出るパターでもあるのが、『TRI-HOT 5K THREE パター』だと試打ラウンド中に何度も実感した。

シンプルで、余計なことは一切してこないパターが好きなゴルファーに『TRI-HOT 5K THREE パター』はオススメしたい。

『TRI-HOT 5K THREE パター』を打ってみろ、と言ってくれた知人に感謝したい。
個人的に『TRI-HOT 5K パター』の複数のモデルは、将来的に名器のパターの系譜に残ると確信しているが『TRI-HOT 5K THREE パター』も、その可能性を強く感じたからだ。

今使用しているパターに一切の不満がないゴルファーには、『TRI-HOT 5K THREE パター』を無視したほうが良い。変に触れば、戸惑いを生むだけで得はないからだ。

パターに迷いがあるゴルファーは『TRI-HOT 5K THREE パター』を打ってみるべきである。
自分でも気が付かなかった自分のパッティングを教えてくれる出逢いになるかもしれない。

また、パッティングに自信があるゴルファーにも打って欲しい。
少しだけ怖いのは、『TRI-HOT 5K THREE パター』を使用することで、普通のパターは使えなくなり、今後出てくるだろう『TRI-HOT 5K パター』系のパターしか使用できなくなる可能性があることである。

篠原嗣典

篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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