今季メジャー終了。日本勢「トップ5入り4回」でタイ記録をマーク
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全英女子オープンで渋野日向子が3位に入った。これで今年の女子メジャーにおける日本勢のトップ5入りは4回目。35年ぶりのタイ記録となった。
今季メジャー終了。日本勢「トップ5入り4回」でタイ記録をマーク
今年最後の女子メジャー、全英女子オープンで渋野が優勝まであと一歩に迫った。最終組で5打差を追った最終日は苦しみながらも最後まで粘り抜いて1打差の3位。日本選手初のメジャー2勝目に手が届きそうなところまで来ていた。
今年の女子メジャーは優勝こそなかったが日本選手の活躍が目立った。初戦のシェブロン選手権では渋野が2日目に首位に立ち、最終的には4位に入る。全米女子プロでは畑岡奈紗が最終日に猛烈に追い上げて5位。エビアン選手権では初日に古江彩佳が女子メジャー日本選手ベストスコアを更新する63を叩き出して首位に立つ。古江は2日目から足踏みして19位に終わったが、西郷真央が決勝ラウンドで65、64と爆発して3位に食い込んだ。
そして今回の渋野の3位で今年の日本選手トップ5入りは計4回となった。これは、1987年にマークされた最多記録に並ぶものである。
1987年といえば岡本綾子が米女子ツアー賞金女王に輝いた年である。その岡本が1人で4回のトップ5入りを果たしているのだ。
当時、メジャーは年間4試合。岡本は2位2回、3位、5位と全試合でトップ5というすごい成績を残した。
この2回の2位がともに非常に惜しかった。7月のデュ・モーリエクラシックでは6打差首位で最終日を迎え、ついにメジャー初制覇かと思われたが74と崩れて逆転を許した。2週間後の全米女子オープンでは1差首位で最終日も追いつかれ、3人によるプレーオフで敗れている。
1980年代は岡本が孤軍奮闘していた時代だった。今回は同じ年間4回のトップ5でも渋野が2回、畑岡、西郷が1回とバラエティーに富んでいる。それに加えてメジャー覇者の笹生優花や米女子ツアー初優勝を飾った古江もいる。小祝さくら、西村優菜、山下美夢有、堀琴音の国内組も20位以内に入った。層の厚さは歴代最強。来年はさらに多くの日本選手がトップ5に名を連ねることが期待できる。
今年の女子メジャー日本選手トップ5
大会 | 選手 | 順位 |
---|---|---|
シェブロン選手権 | 渋野日向子 | 4位 |
全米女子プロ | 畑岡奈紗 | 5位 |
エビアン選手権 | 西郷真央 | 3位 |
全英女子オープン | 渋野日向子 | 3位 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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