勝みなみが女子ツアー史上初、72ホールボギーなしでV!
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.143
楽天スーパーレディースで勝みなみが72ホールボギーなしで優勝した。女子ツアーでは史上初の快挙である。では、ほかのツアーではどれくらい出ているのだろうか。
勝みなみが女子ツアー史上初、72ホールボギーなしでV!
女子ツアーで4日間大会が初めて行われたのは1982年のことだ。当時は日本女子オープンと日本女子プロの2試合だけだったが、徐々に増えて今年は18試合が予定されている。全日程の半分近いところまで達したわけだ。
楽天スーパーレディースは通算262試合目の72ホール競技。そこで勝が初めてのボギーなし優勝を果たしたのである。
勝はどちらかというとバーディは多いがボギーも多いというタイプ。平均バーディ数は例年上位だが、パーセーブ率は20位前後だった。
ところが、今季のパーセーブ率は楽天スーパーレディース終了時で9位につけている。平均バーディ数は2位と攻撃力を維持している一方で守備力の進化が見て取れる。それが史上初の快挙につながったのだろう。
4日間ボギーゼロで回って優勝するのは男子でも難しい。記録が残る1985年以降で72ホールボギーなしは2017年HONMA TOURWORLD CUPで宮里優作が成し遂げた1例だけである。つまり、勝は男女を通じて日本で2人目ということになるわけだ。
米男子ツアーではどうかというとリー・トレビノが1974年グレーター・ニューオーリンズオープンで、J・T・ポストンが2019年ウィンダム選手権で記録した2例のみ。相当な難易度だ。昨年のロケット・モーゲージクラシックではヨアキム・ニーマンがボギーなしの首位タイで72ホールを終えたが3人によるプレーオフに臨んだ結果、敗れて2位に終わったという例がある。
タイガー・ウッズもあと一歩まで迫ったことがあった。2002年のWGC−アメリカンエキスプレス選手権で初日からボギーなしで65、65、67のスコアをマークして5打差首位に立ったウッズは最終日も17番までに1イーグル、5バーディと順調にプレーを続けていた。だが、快挙達成まであと1ホールとなった18番でボギーを叩いてしまったのだ。優勝はモノにしたが本当に惜しまれるボギーだった。
勝みなみの優勝大会とスコアを落としたホール数
優勝大会 | スコアを落としたホール数 |
---|---|
2014年KKT杯バンテリンレディス(54ホール) | 5 |
2018年大王製紙エリエールレディス(72ホール) | 4 |
2019年パナソニックオープン(54ホール) | 6 |
2019年中京テレビ・ブリヂストンレディス(54ホール) | 3 |
2021年リゾートトラストレディス(72ホール) | 7 |
2021年日本女子オープン(72ホール) | 7 |
2022年楽天スーパーレディース(72ホール) | 0 |
撮影トーナメント/ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
撮影/相田克己
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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