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小さめヘッドが好きならば!『B-Limited 415 ドライバー』は、飛距離とコントロールを両立している唯一無二の1本だ!

ブリヂストンスポーツの『B-Limited 415 ドライバー』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/09/08 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

B-Limited 415 ドライバー

『B-Limited 415 ドライバー』は、プロ専用でアマチュアには使えないのか?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。

撮影/篠原嗣典

415ccの小型ヘッドに必要なものだけを詰め込んだのが『B-Limited 415 ドライバー』

B-Limited 415 ドライバー

ブリヂストンスポーツは、2022年9月9日に『B-Limited 415 ドライバー』を発売する。

『B-Limited』は、特注専用で、試打会や特約店でのみ購入可能なクラブです、という意味だ。コピーは“強弾道と操作性を追求した小型ディープ形状”である。

『B-Limited 415 ドライバー』を見たときに、「あぁ、とうとう商品化されるのか」と思った。

契約プロの中には、小さめのヘッドを好むケースもあるので、小さいヘッドのプロトタイプは適合リスト(高反発テストをクリアして競技で使って良いと公認されたリスト)に乗っていたし、使用しているという情報もあった。また、過去には限定的に少数だけ販売されたこともあった。

プロ用の小型ヘッドのドライバーは、特別に話題になったわけではないのに、どうして今なのか?
過去の同様のケースでは、こういうクラブは、新しい発見などがあって、急いで発売して、他のメーカーに先駆けたという実績を作ることが目的のときがある。期待は高まるのである。

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『B-Limited 415 ドライバー』の最大の特徴は415ccというヘッドの体積だ。通常の460ccよりも約1割小さいのだ。全体を縮小したイメージを持つ人が多いと思うが、『B-Limited 415 ドライバー』の場合は、フェースの高さはしっかりとある「ディープ形状」になっていて、クラウンも高さがある。その分、後方へのボリュームがカットされているのだ。

ソールを見ても、なかなか面白い。ウェイトが、トゥ側とヒール側に、2箇所設置されているが、これがけっこうフェース寄りなのだ。前重心にして、低スピン化をする意図が見て取れる。ちなみに、デフォルトでは、トゥに4グラム、ヒールに12グラムのウェイトが入っているが、このウェイトは別売りだが、自由に変えることが出来る。

『B-Limited 415 ドライバー』は、イメージ通り、余計なものは、何も足さない無骨なドライバーという感じである。もしくは、ツアープロが使用している用具をそのまま入手できるドライバーとして、納得できるという感じであろう。

『B-Limited 415 ドライバー』は、シャフトはフィッティングで選択する前提で、純正はない。試打したシャフトは、「Diamana GT」のSフレックスで、クラブ長は、45.5インチの長さになっていた。

たぶん、僕のヘッドスピードの40m/sでは、オーバースペックで『B-Limited 415 ドライバー』の性能を引き出せないかもしれないと、覚悟をしながらの試打になった。

当日は、時々、小雨が降る中で、ほぼ無風のコンディションだった。

想像以上の飛距離性能『B-Limited 415 ドライバー』で250ヤード飛んだ!

B-Limited 415 ドライバー

『B-Limited 415 ドライバー』をコースで打って、一発目からシビれて、泣きそうになった。
アドレスビューが嬉しかった。昔からのげんこつのような丸いヘッドとフェースの見え方のシンプルさと丁寧さが懐かしかったからだ。

そして、一発目から、いわゆるパワーフェードで、ボールがぶっ飛んだ。打音も、一昔前のやや大きめで、響きがある音質。音でも飛距離を感じさせるのも懐かしい。打ち応えも、敏感に手にフィードバックする。若い頃の自分に戻ったような不思議な感覚になった。

いきなりだが、ヘッドスピード40m/sでも十分に打てることに安心した。『B-Limited 415 ドライバー』は、ツアープロ用でありながら、条件さえクリアすれば、ヘッドスピードが一般的でも打てる。
試打ラウンドの平均飛距離は、230ヤード、最長飛距離のホールは250ヤードだった。『B-Limited 415 ドライバー』の最大の特徴は、低スピンの強いボールで飛ばすことが出来ることだ。飛距離性能が抜きに出て、全面に出るドライバーは、「どうして、今?」という疑問への答えになった。

近年打ったドライバーの中で、最もナチュラルにフェードが打ちやすく、かつ、それが飛ぶ。自らがフェードヒッターであることを教わった気がする。

ただし、『B-Limited 415 ドライバー』は、フェースの当たる場所に過剰に反応することに注意が必要だ。ドローを打ってみようと意識したホールで、1センチぐらいトゥ側にボールが当たったのだが、30ヤードぐらいドローしてしまうのだ。かつ、パワー不足でドロップしてしまう。(それでも220ヤードは飛んだが)

集中して、しっかりと芯に当てなければ、『B-Limited 415 ドライバー』の性能を味わえないクラブという部分は、やはり、ツアープロ用のドライバーであり、小型ヘッドのドライバーなのである。
まず、アドレスビューは、最近のドライバーとは異次元な感じがするので、それが嫌だと感じたゴルファーは打たないほうが良い。ディープフェースとハイクラウンが、気持ち良い、とか、心地良し、とか感じたゴルファーは次に進める。

『B-Limited 415 ドライバー』は、芯に当てなければ本当の意味で機能しないので、打ち手は、その技量をクリアしていなければ、ただ難易度が高いだけのドライバーになってしまう。自信がないゴルファーは、先に進まないほうが良い。

しみじみと、『B-Limited 415 ドライバー』は、スゴいドライバーで、他に代わりがない1本である。

過去の小型ヘッドのドライバーは、どちらかといえば、操作性能をフル発揮させるための1本だったが、『B-Limited 415 ドライバー』は、飛距離性能でも十二分な魅力があるところが強力なのだ。
2022年の初夏から、僕のドライバーのインプレ記事は、どれもこれも飛ぶ飛ぶと騒いでいて、信頼していたのに残念だ、と叱られたのだが、本当のことなのだからしかたがない。

『B-Limited 415 ドライバー』は、その部分で事前に期待をしていなかった。だから、余計に飛距離性能がスゴいと感じた。

芯に当てることに自信があるゴルファーなら、老若男女が打てる可能性があるドライバーが『B-Limited 415 ドライバー』である。そして、唯一無二のドライバーになる可能性が高いクラブだ。無骨で、無味無臭なドライバーは、自信のあるゴルファーに打って欲しい。




篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。
東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。
試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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