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2022上半期に大活躍した西郷真央や山下美夢有らはどんなクラブを使っていた？最新トレンドも教えちゃいます

2022上半期に大活躍した西郷真央や山下美夢有らはどんなクラブを使っていた？最新トレンドも教えちゃいます

勝ち組ギアに学ぶセッティング術

2022/09/13　ゴルフサプリ編集部

女子プロ優勝者のセッティング14本に新ブーム！？

前半戦の女子ツアーを振り返ると5勝を挙げた西郷真央や賞金ランク1位の山下美夢有が強さを見せる一方、菊地絵理香や上田桃子などベテラン選手も活躍。今回は前半戦に活躍した選手の最新セッティングトレンドを調べてみました。

GOLF TODAY本誌 No.603 97～101ページより
構成・文／野中真一
撮影／相田克己　渡辺義孝

ウッド6本セットが急増アイアンもカーボンシャフトに

20歳前後の選手でもウッドを増やしている

10年前の女子ツアーでは、5番アイアンからPWまで6本セットのアイアンを使う選手がほとんど。しかし、今はアイアンが6番、7番アイアンからになり、逆にウッドを6本入れる選手が増えている。

その理由について女子プロのコーチもつとめている人気クラフトマンの関雅史は、「グリーンを狙うときに、女子選手のスイングスピードだとスピンで止めるよりも「高さで止める」方がやさしい。だからアイアンよりも、打球が上がるショートウッドやユーティリティを増やす選手が増えてきたと思います」

ウッド6本セットは菊地絵理香などのベテラン選手だけでなく、西村優菜など20歳前後の選手にも増えている。また若い選手ほどアイアンやウェッジまでカーボンシャフトにしているのも最新トレンドの一つ。ちなみに西村優菜はドライバーからパターのストロークラボまで14本全てカーボン。

※掲載されているクラブセッティングの内容は2022年JLPGAツアー初戦「ダイキンオーキッドレディス」時のものです。

青木瀬令奈 Aoki Serena

ウッド8本セットで優勝

今年の開幕戦では7番アイアンを入れていた青木だったが、7月の「資生堂レディス」では7番アイアンも抜いて、ウッド8本のセッティングで優勝した。

青木瀬令奈のセッティング

ドライバー：ゼクシオエックス（ロフト／9.5度　シャフト／ベンタスレッド）
フェアウェイウッド：スリクソンZ F85 3W（ロフト／15度）
フェアウェイウッド：ゼクシオテン 5W、7W、9W（ロフト／18度、20度、23度）
ユーティリティ：スリクソン Z H65 5U、6U（ロフト／25度、28度）
アイアン：スリクソン ZX5 7I、8I（シャフト／N.S.PRO 750GH）
アイアン：スリクソン ZX7 9I、PW（シャフト／N.S.PRO 750GH）
ウェッジ：グラインドスタジオプロトタイプ（ロフト／52度、58度）
パター：オデッセイトリプルトラックテン

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西村優菜 Nishimura Yuna

2015年発売のFWを使用

フェアウェイウッドを3本から4本使うことが多い西村。7番ウッドと9番ウッドでは2015年発売の『ビックバーサ』を長い間使い続けている。シャフトも『エボ3』。

西村優菜のセッティング

ドライバー：キャロウェイローグST◆◆◆（ロフト／9度シャフト／スピーダーNX50）
フェアウェイウッド：キャロウェイエピックスピード 3W、5W（ロフト／19度　シャフト／スピーダーNX50）
フェアウェイウッド：グレートビッグバーサ7W、9W（シャフト／スピーダー569 エボⅢ）
ユーティリティ：エピックスター6U（ロフト／25度シャフト／フジクラMCH60）
アイアン：Xフォージドスター6I-PW（シャフト／フジクラMCI70）
ウェッジ：ジョーズウェッジ（ロフト／50度シャフト／フジクラMCI80）
ウェッジ：ジョーズ FULL TOE（ロフト／58度シャフト／フジクラMCI80）
パター：オデッセイTRI-HOT 5K ダブルワイド（シャフト／ストロークラボ）

西村優菜のフェアウェイウッドスイング（斜め前方）連続写真【2022年ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント】

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菊地絵理香 Kikuchi Erika

初優勝からアイアンを2本減

大東建託・いい部屋ネットレディス」でツアー通算5勝目を飾った菊地。ツアー初優勝した2015年は5番アイアンを使っていたが、その頃からアイアンが2本減った。

菊地絵理香のセッティング

ドライバー：タイトリスト TSi4（ロフト／10度　シャフト／スピーダーNX50）
フェアウェイウッド：プロギア RS5 3W、5W（ロフト／15度、18度　シャフト／スピーダーエボⅥ）
ユーティリティ：タイトリスト 816 H1（ロフト／21度、25度、27度）
アイアン：タイトリスト T300 7I-9I（シャフト／N.S.プロゼロス7-S）
ウェッジ：タイトリストボーケイ SM9（ロフト／46度、52度、58度シャフト／N.S.プロゼロス8-S）
パター：オデッセイ TRI-HOT 5K ダブルワイド

菊地絵理香のドライバー連続写真【2021年アース・モンダミンカップ】

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堀琴音 Hori Kotone

飛距離重視で『ローグST』に

今年からドライバー、3番ウッドを『ローグS T♦︎♦︎♦︎』にした堀。その理由を「新作が出たので試しに打ったら明らかに飛距離が伸びた」と語った。

堀琴音のセッティング

ドライバー：ローグST◆◆◆（10.5度　シャフト／グラファイトデザインツアーAD HD-5-S）
フェアウェイウッド：ローグST◆◆◆3W（ロフト／15度シャフト／グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S）
フェアウェイウッド：ブリヂストンツアーB X-F 5W（ロフト／18度シャフト／グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S）
フェアウェイウッド：テーラーメイド SIM2 MAX 7W（ロフト／21度シャフト／グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S）
ユーティリティ：ブリヂストンツアーステージX-DRIVE GR U4、U5（ロフト／23度、25度シャフト／フジクラMCH-60）
アイアン：ブリヂストンツアーB X-CB 6I-PW（シャフト／フジクラMCI-80-R）
ウェッジ：ジューシーtT Bソール（ロフト／51度、58度シャフト／N.S.プロ950GH-R）
パター：テーラーメイドトラス TB2

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昨シーズンはトラス一色だけど、今は半円マレット派が強い

半円型マレットとトラスパターの共通点とは？

パターは毎年のように斬新な形状が登場し、昨シーズンはトラスネックのパターが女子ツアーで大旋風を起こした。もちろん今年もトラスネックのパターを使う稲見萌寧や高橋彩華が活躍しているが、一方でオーソドックスな半円型のマレットパターを使う選手が増えてきた。

関雅史に話を聞くと、「昨年、トラスネックのパターがあれだけ流行したのはブレードパターの操作性とマレットパターのようなミスヒットの強さを両立したからです。一時期、大流行した超大型マレットだとミスヒットには強くても、操作性が課題。そう考えると、西郷真央選手が使うオデッセイの『ロッシー』のようなオーソドックスな半円型マレットはミスヒットの強さと操作性のバランスがとれていた。だから、再びこの形状が脚光を浴びていると思います」

西郷真央だけでなく、賞金ランク1位の山下美夢有も開幕戦ではスコッティ・キャメロンの半円型マレットを使用している。後半戦では半円型パターを使う2人が賞金女王争いの主役となりそうだ。