キャディさん付きラウンドデビュー!コミュニケーションはこれでバッチリ
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第12話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
最近は、セルフでのプレーが多くなっていますが、メンバーコースやトーナメントコースなどはキャディ付きでのプレーが基本というところが多いですね。キャディさんが付いた時は、できる限り仲良くなって、色んな情報を聞き出すことができるとコース攻略の役に立ちますよ。
ラウンド前にやっておきたいキャディさんとのコミュニケーション
コースに付いて軽く練習をし、準備が整っていざスタート時間。キャディさん付きでのプレーの場合は、カートの辺りでキャディさんと顔合わせ。まず、クラブの本数確認からスタートします。
キャディさんと顔合わせ
「おはようございます。キャディの〇〇です。今日1日よろしくお願いします。クラブ本数確認、よろしいですか。」
大体こんな感じでお声がけ頂きます。とりあえず、ここでいきなりキャラ出しし過ぎるのは、相手がまだ受け入れ準備できていませんから、「おはようございます。◎◎です。こちらこそよろしくお願いします」と無難な会話をしておくのが良いでしょう。
カートに戻る時間を聞く
クラブ本数の確認をしたら、スタート時間を最終確認して、カートに戻っておいたほうがいい目安の時間を聞いておきましょう。
コースによっては移動に時間がかかる場合もあるので、スタート時間だけではなくカートに戻る時間を聞くのが、ここでのポイントです。
改めて朝のご挨拶
勝負はココから。練習グリーンでパター練習などをしてカートに戻り、スタートホール前でキャディさんと改めて朝のご挨拶をします。簡単な自己紹介とともにバンカーならしのご協力、安全のためカート前には立たない等々の説明をしてくださいます。
呼び方を決めましょう
「では今日1日よろしくお願いします!」と、締めになったところあたりで「キャディさん、何て呼ばれると嬉しいですか?」と聞いてみることをおススメします。そこからのキャディさんの反応は本当に千差万別。控えめな方もいれば、ノリのいい方も居ます。
コミュニケーションを取りやすくするポイント
ただ、名前を聞けばいいということではなくて、せっかく1日一緒にプレーして頂くんだから、とにかく仲良く気持ちいいコミュニケーションを取りたい!というのをこちらからアピールした方が良いということと、キャディさんはプロだから色んな情報を僕らに伝えることができると楽しいはずなんです。
私は「グリーンはジャストタッチの曲がり方を教えて下さい」と、お願いすることがあります。富士山の近くなどグリーンの目が強いところは、キャディさんが居ないと全然わからない!なので、強く打つと…弱く打つと…etc
パターンを変えると混乱するので、ジャストタッチのみで曲がり幅を聞くようにしています。
「こういうことを聞きたい」とお伝えすると、キャディさんも負担が減るから、よりコミュニケーションが取りやすいんでしょうね。
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キャディさんの質はコースの質
キャディさんがどういう教育をされているかは、コースによって全く違います。まぁ当然と言えば当然なのですが、客層に合わせている部分が非常に大きいです。高級コースはキャディさんが、お偉いさんに失礼のないようにしっかり教育研修されているのでしょう。
プレー後に、キャディ満足度アンケートに力を入れているコースは総じてサービス精神旺盛で、素晴らしい1日を過ごさせてもらえることが多いです。
神奈川のレインボーカントリー倶楽部は、タッチパネルで満足度を入力できるシステムが用意されていて、おそらく管理側が一目で数値化された評価が分かるようになっているのでしょう。私が知っている限りでは、オンリーワンのシステムだったので、すごく感心しましたし、このシステムはもっと広まってほしいと心から思いました。ホームコースに、直ぐにでも導入してほしい!キャディさん達も自分自身のフィードバックがしやすいのではないかと思います。
キャディさんのアンケートは、基本的にいつも最高評価で出すことが多いです。でも、たまに本当に最高過ぎてアンケートの最高点では足りないから、横に自分で特Aなどを追加することがあります。そして、コメントを書く欄には必ず一言を添えます。
僕としてはキャディさんには、笑顔でいてもらえるだけで充分満点なのですが、私の想像を超える優しさや笑顔のキャディさんが本当に多いのです。
素晴らしいキャディさんとの出会いは数多くありましたが、特によく覚えているのはファイブハンドレッドクラブのキャディさんです。ご年齢はおそらく私の親と同じくらいかそれ以上か。尊敬の念を込めて言うと超ベテランでした。
キャディさんのホスピタリティここに極まれり
まだグリーン上ではピンを抜くのが普通だった頃の話です。4人でプレーしていて、グリーン上にたどり着くとまず、ピンを抜くかどうかをピンから一番遠い人が選びます。ある程度の距離に全員が寄ったら、キャディさんか近くにいる人がピンを抜いて、キャディさんが持っておくかグリーン外に置くのが普通でした。
パッティングを最初に決めた人が、キャディさんに自分のパターを預けるのと引き換えに、ピンを受け取って残りの3人のパッティングを見守り、ピンを挿してからカートに向かいます。キャディさんはその間に、他の3人のパターを預かったり、クラブの掃除をしたりしていることが多かったです。
その日、快晴のファイブハンドレッドクラブで朝の練習ルーティンを終えてカートに向かうと、待っていたのは前述したベテランキャディさんでした。ご挨拶をさせて頂き、クラブ本数確認を完了すると「パターの練習どうぞ。今日も素晴らしいグリーンですよ」といった内容の声をかけて頂いたように記憶しています。その声かけの自然さ、声のトーンで“素晴らしい”というグリーンや、今日一日への期待感が高まったのを覚えています。
パッティンググリーンは本当に素晴らしくて、さすがファイブハンドレッドクラブと思わされるグリーンの仕上り。いざ、スタートティーに向かいながら「グリーン最高ですね」とキャディさんにお伝えすると、これまた「楽しんでくださいね」という声が聴こえるかのような笑顔を向けてくださいました。
プレーが始まり、最初のホールで私が1番最初にホールアウトしたので、いつものようにキャディさんのところにピンを受け取りに向かうと…お持ちだったピンを片手に、右の手のひらをスッと前に差し出してこう言われたのです。
「ファイブにいらしたら、ゴルフだけ楽しんでください」
すごい一言でした。ゴルフをやっていた中で一番心に刺さったかもしれない。あの手のひらを出す早さやタイミング、声の大きさ、表情、全てが理想のキャディさんとしての所作の集大成のようだったと、私なんかが言うと生意気かもしれませんが、本当にホスピタリティの塊のような方でした。
その日のプレー内容は全く覚えていないけど、あの小さな体のベテランキャディさんの一言は私の心にず~っと美しいゴルフの思い出として残り続けるものになりました。
またあのキャディさんに会いたいと思ってファイブに何度も通っているんですが、会えていません。辞めたてしまったかどうかは、聞くのがこわいので聞いていません。いつまでもまた会えると思って通いたいと思っています。
そういや、あのキャディさんのお名前聞いたっけな?!また会えたら聞くとします。こうやって、たまにはルーティンを忘れますがご容赦ください。
今日は急にセンチメンタルな話になっちゃいましたね。最後までお読みいただきありがとうございました!
文・名取 確
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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