元賞金女王古閑美保が教える!女子プロからの飛ばしのヒント【Vol.23 青木瀬令奈】
注目選手の激うまポイントとマネどころを紹介
いま注目を集める女子プロたちにみる〝飛ばし〟のヒントを、元賞金女王・古閑美保が、簡潔明瞭にレクチャーする本シリーズ。第23回は、青木瀬令奈の飛ばしの秘密とアマが参考にしたいマネどころを紹介。ドライバーショット格上げのご参考にどうぞ!
GOLF TODAY 本誌 No.604 104ページより
撮影トーナメント/富士フイルム・スタジオアリス女子オープン楽天スーパーレディス
撮影/田中宏幸、渡辺義孝
遠心力を引き出す自然体スイングで、方向性に絶対的自信!
ココが青木流飛ばしの秘密【ヘッドが下りたがるところを通す。自然の摂理に従ってスイングできる天才!】
153センチと小柄な青木さんですが、自分のキャパをよく理解していて、決して無理せずミートを徹底的に追求する「割り切りタイプ」のプレーヤーです。
何といっても「遠心力」の使い方が秀逸で、左ヒザを止めずに送って自然体でバックスイングしたら、右に回した反動とクラブの遠心力を最大限に引き出しながら振り切るタイプ。
「ヘッドが下りたがるところ」へ下ろす、まさに「自然の摂理」に従って振る術が巧みだから、一番いい場所にヘッドが戻ってくる!「FWキープ率4位」の数字が精度の高さの裏付けです。
ココがアマのマネどころ【フェアウェイキープを狙うなら、ヘッドを先に動かせば遠心力を使って振れる!】
青木さんのように高いミート率でフェアウェイキープを狙うなら、まず足幅を狭くしてクラブを短く持ち、自然と振りがコンパクトになるアドレスを作るのが有効です。
この状態で普段よりコンパクトなトップを作ったら、あとはヘッドから先に下ろすイメージで振り抜きます。
下半身主導などいろいろ考えると余計な動きが入りがちですが、ヘッドファーストで動かすイメージなら最大限に遠心力をいかすことができ、最も理想的な軌道を描いて振れるはず。
手打ちにならないよう、両ワキを軽く締めながら振るのがポイントです。
青木瀬令奈 AyakoKimura
あおき・せれな/1993年2月8日生まれ。群馬県出身。153cm。O型。11年プロテスト合格。6月の「資生堂レディスオープン」でツアー3勝目をゲット。
フェアウェイキープ率4位。22年メルセデスランク7位(NEC軽井沢72ゴルフトーナメント終了時点)
古閑美保
こがみほ/1982年7月30日生まれ。167㎝。01年プロ入りし、03年にツアー初優勝。08年には年間4勝を挙げて賞金女王に。
11年、左手首の故障もあり29歳の若さで現役を引退。
ツアー通算12勝。『FOXスポーツ&エンターテインメント』で『古閑美保のスマートゴルフレッスン』を放送中。
GMOインターネットグループのアンバサダーに就任。
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