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ステルス グローレ ドライバーは、ハイドローでぶっ飛ばしたいアマチュアの味方!

テーラーメイドの『ステルス グローレ ドライバー』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/09/30 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ステルス グローレ ドライバー

発売が待ち望まれていた話題のニューモデルのひとつ、テーラーメイド『ステルス グローレ ドライバー』は、どんなタイプのゴルファーを救ってくれるのか?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。

撮影/篠原嗣典

開発コンセプトが“エモい”ステルス グローレ。フェースは渋いブラック仕上げ

ステルス グローレ ドライバー

テーラーメイドは、2022年10月7日に『ステルス グローレ ドライバー』を発売する。日本市場用に開発された『グローレ』ブランドの初のカーボンヘッドドライバーになる。

コピーは“DRAW YOUR NEXT LEVEL”だ。サブコピーは“革新と伝統。洗練と熟練。強さとやさしさ。ゴルフで、そして人生で、ずっと思い描いていた、まだ見ぬ自分へ。”である。僕が言うのもなんであるが、ロマンに溢れていて、今風に書くと“エモい”のである。

『ステルス グローレ ドライバー』は、単純に飛ぶのは当たり前で、前面に出てきているのは「ドロー性能」という感じになっているが、見た目では、特別なドローバイアスを感じさせないのである。

2022年の春に大ヒットドライバーになった『ステルス ドライバー』シリーズは、赤いカーボンフェースが特徴的だったが、『ステルス グローレ ドライバー』のフェースはブラックだ。実質的には二代目となるカーボンフェースに期待は高まる。

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『ステルス ドライバー』のカーボンフェースは、ヘッドスピードが速いゴルファー向けにチューニングされていると感じたが、『ステルス グローレ ドライバー』は、ターゲットがヘッドスピード40m/s(前後、もしくは以下)のゴルファー向きにチューニングされている可能性が高いからだ。

ヘッド全体を見てみると、かなり厚みがあることが目立つが、これは空力を良くするために機能するらしい。また、構造上も大きなU字の金属で外周を支えることで、残りの部分をほぼカーボンにするということを可能にしやすくなったという。溶接をせずに、接着だけで全てのパーツを繋いだハウツーも、重量配分の最適化にプラスになっているそうだ。

今回、ちょっと面白いのは『ステルス グローレ ドライバー』は調整機能がないが、『ステルス グローレ プラス ドライバー』というヘッドは基本的には同じで、ネックに弾道調整機構を搭載したモデルも同時発売されることだ。(セレクトフィットストア限定発売)

普段は、調整機能を使って試打することはしない主義だが、今回は、面白がって、ロフトをチューニングして試打をしてみることにした。『ステルス グローレ ドライバー』は、やさしいドライバーという宿命を背負って生まれてきたが、実際にその優しさでどんなゴルファーを救うのか?じっくり見極めてみることにした。

試打当日は、曇り、気温21℃〜28℃、ほぼ無風のコンディションだった。

超高弾道のハイドローボールで、ステルス グローレ ドライバーは打ち手を変身させる!

ステルス グローレ ドライバー

『ステルス グローレ ドライバー』をコースで打って、一発目から声が出てしまった。「なんじゃ?これは?」

ショートアイアンで打ったような超高弾道は、ボールが落ちてくるまでの時間が長かった。そして、ボールはフェアウェイを右から左に横断するような大きなドローを描いた。ドローし過ぎないように注意して打ったのに、それを無視するようにボールはハイドローになった。

さらに、飛距離は225ヤードで、転がらなかったことを考えると素晴らしい飛距離性能があることも証明された。今までは、ここまで弾道が高いと、飛距離は出ないのが普通だったからビックリした。

『ステルス グローレ ドライバー』の打音と打ち応え

●打音のボリュームはやや控えめ
●音質はシャープな音でスッキリしている
●打ち応えは軽めで、弾き感がある
●手応えは鈍感で高弾道になる性能は、強烈

同伴者も驚いていた。普通の高弾道よりかなり高い位置までボールは上がり、天ぷらみたいな感じである。しかし、しっかりと芯に当たっているのだ。

『ステルス グローレ ドライバー』は、ドローが自然にかかる。試打をした10.5度の場合、かなり頑張ってフェードを打つ感じで、やっとこさ、ややドローという感じだった。

そして、もう一つは飛距離性能だ。最も飛んだホールは230ヤードの飛距離だった。ヘッドスピード40m/sの僕としては、トップレベルに飛ぶドライバーだと言える。平均でも220ヤードを越えるのは、多少のミスでも、飛距離に影響が出ない証拠でもある。

“まだ見ぬ自分へ。”こんな方におすすめ!

ボールが上がらずに飛距離不足になっているゴルファーとドローが打ちたいゴルファーに、『ステルス グローレ ドライバー』はオススメだ。打ったことがないハイボールを経験できる可能性がかなり高い。

同時発売の『ステルス グローレ プラス ドライバー』は、調整機構を使って、ロフトを最大のマイナス2度に変えて打ってみた。10.5度マイナス2度なので、ロフト8.5度になったわけだ。

アドレスした感じも大きく変わって、正直に書くと構えやすくなった。弾道はやや低めの高弾道まで低くなり、強いボールが出るが、ドローバイアスは生きている。『ステルス グローレ ドライバー』と比較すると、半分ぐらいの曲がり幅なので打ちやすくなった。フェードも少しなら打てるようになるが、安定して打てるのはドローだと強く感じた。

飛距離性能は、全く同じで、2ホールほど、同じティーから『ステルス グローレ ドライバー』と『ステルス グローレ プラス ドライバー』を打ってみた。飛距離は1ヤードも変わらなかったが、どちらも、前者が勝った。

『ステルス グローレ ドライバー』は、サブコピーの“まだ見ぬ自分へ。”に会えるドライバーだと言える。僕の場合は、『ステルス ドライバー』シリーズの全てのドライバーよりも『ステルス グローレ ドライバー』のほうが飛距離が出たし、ボールも安定していた。

シャフトは純正シャフトのSフレックスだったが、これが僕のヘッドスピードにドンピシャだった。
つまり、ハードヒッターには純正のスペックは合わない。ある意味で、徹底した潔いチューニングだと感心した。

『ステルス グローレ ドライバー』は、高額なドライバーであるが、それに見合う経験をさせてくれるクラブに仕上がっている。アドレスビューは、昔のテーラーメイドをイメージさせるし、黒いフェースは慣れもあって構えやすい。そして、さり気なく最先端が詰め込まれている。

『ステルス グローレ ドライバー』は、ベテランゴルファーや女子ゴルファーが、余裕を見せつけるように使って、パワーヒッターと勝負できる。そういう権利を購入できると思えば、お得な1本だ。

もちろん、今まで知らなかった自分に変身できる魔法も使えるようになる秘密の用具としても、かなり優秀なのである。




篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。
東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。
試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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