新しいTSR ドライバーは、3つの個性で、やさしく・飛ばして・狙えるドライバーになった!
タイトリストの三種類の『TSR ドライバー』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!
3種類の『TSR ドライバー』は、どんな特徴を持っているのか?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。
撮影/篠原嗣典
TSR ドライバー は、飛んで曲がらないという進化を目指して開発された!
タイトリストは、2022年9月30日に3種類の『TSR ドライバー』を発売した。
『TSR2 ドライバー』、『TSR3 ドライバー』、『TSR4 ドライバー』は、米ツアーで圧倒的な使用率を誇った『TSi ドライバー』の後継機種だ。
コピーは“FASTER. LONGER. STRAIGHTER.”だ。速く、遠くに、真っ直ぐに、みたいな感じで、わかりやすい。
- (1)ヘッドのエアロダイナミクス。クラブスピードを上げるために、スイング中のヘッドの空気抵抗の低減に成功している。
- (2)フェースの素材と形状。「エアロスペース グレード チタン」は、地球上で最も高いパフォーマンスを持つ素材で、スピードを生む原動力になっているのだ。モデルごとに専用設計した「VFT フェーステクノロジー」はソールの裏の形状で、高初速のエリアを大きくしている。
- (3)ヘッド後方のウェイトとヘッド内部構造の重量配分による重心位置の改善。
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『TSR2 ドライバー』は、シンプルな構造だ。アドレスビューでヘッドが大きく見えるように工夫されていて、見方によっては、フェース長が長いようにも見えるが、タイトリストらしいフォルムとも言える。ベースになっているモデルという雰囲気が漂っている。
『TSR3 ドライバー』は、ソール後方に、「SURE FIT CG トラック」によって、フェードとドローの弾道調整ができるようになっているのが特徴で、アドレスビューも丸く締まったフォルムになっている。
『TSR4 ドライバー』は、ソールのフェース寄りと後方の二箇所に交換可能なウェイトがあるのが特徴で、スピン量の調整が可能になっている。アドレスビューは、最も締まったフォルムになっている。
それぞれのドライバーをコースでテストしてみた。試打当日は、晴れ、気温22℃〜27℃、微風というコンディションだった。
PGAツアー使用率ナンバーワン「TSi3」の後継モデル「TSR」シリーズ。どれもマジで飛距離性能が高い!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ついにタイトリストから新しいドライバー、フェアウェイ...
TSR2 はタイトリストドライバー歴代最高にぶっ飛ぶ!
『TSR2 ドライバー』
・打音 ちょうど良い音量、シンプルで残響がない音質
・打ち応え しっかり目、敏感、弾き感がある
・弾道 低めの高弾道、ストレートに飛ぼうとするやさしさで美しい球筋
・飛距離 最長245ヤード(ヘッドスピード40m/s)
・スペック ロフト10度、純正シャフトTSP111 50(S)
タイトリストらしいフォルムで、タイトリストファンはグッとくるはず。アドレスしても、安心して構えて、気持ち良く振れる。多少芯を外しても、飛距離が落ちない。やさしいという印象が強い。
慣れだと思うが、普通に打つとややトゥサイドにボールが当たりやすく、右目に打ち出されてドローで戻ってくるボールが出る。
過去に打ったタイトリストの全てのドライバーの中で、最も飛距離が出る印象で、一発の飛びであれば3モデルの中では1番だと思う。慣れればもっと飛ぶような気持ちにさせるドライバーである。
ツアードライバーらしいのに、やさしい TSR3 は欲しくなる1本!
『TSR3 ドライバー』
・打音 ちょうど良い音量、米ツアー中継でよく耳にする音質で、上手くなった気がする
・打ち応え 少し軽めで、弾き感がある。手応えは敏感
・弾道 高めの中弾道、ストレートに飛ぼうとするが、フェードの反応が良く安心して打てる
・飛距離 最長245ヤード(ヘッドスピード40m/s)
・スペック ロフト10度、純正シャフトTSP111 50(S)
シャープなフォルムで、無駄を感じさせない。個人的には大好きで、一切の不安なしで構えられる。
試打ラウンド中、全て真芯に当たった。明らかに、振りやすさの結果だと感じた。ツアードライバーらしい澄んだ芯感を味わうことができる。左に行きづらいところも好印象で、振り抜ける。
使い慣れれば、もっと平均飛距離が伸びる感じがした。(平均飛距離は225ヤード)
狙ったところにしか飛ばなかったので、自分のバッグに入れたくなったドライバーである。
低スピンボールでぶっ飛ばしたいゴルファーのためのTSR4 ドライバー!
『TSR4 ドライバー』
・打音 ちょうど良い音量、パシッという濡れた鞭系で、少し残響もある音質
・打ち応え しっかりしていて、まあまあ敏感、芯感のクリアさが良い
・弾道 低めの高弾道、少しフェード。高弾道の低スピンボールも打てる。敏感に曲げられる
・飛距離 最長230ヤード(ヘッドスピード40m/s)
・スペック ロフト10度、純正シャフトTour AD DI(6S)
クラウンの高さが目立つ、無骨なフォルムは、まさにツアードライバーという風格。
最初に感じたのは、僕には少しオーバースペックで、機能を引き出せていないことだった。低スピンのボールの出やすさは、過去のタイトリストドライバーの中で一番。ただ、もっとハードヒッターでなければ、それが活かせない。
パワーがあったら、3モデルの中で、これが一番飛ぶのかもしれない。
結論
『TSR2 ドライバー』と『TSR3 ドライバー』が、打ちやすくて、やさしい印象だったが、『TSR4 ドライバー』は、本格的なツアードライバーだと感じさせる。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。
東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。
試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
コースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証
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