やさしさの頂点を極めてゴルファーを助ける新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』を見逃すな!
キャロウェイの新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!
新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、どんな特徴を持っているのか?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。
撮影/篠原嗣典
GREAT BIG BERTHAドライバーは、一番である宿命を背負ったエモいドライバーである!
キャロウェイは、2022年10月27日に新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』の情報を公開した。
キャロウェイというと、『EPIC』と『ROGUE』というブランドを想起するゴルファーが多く、上級者の中に『APEX』をあげるゴルファーがいるという感じかもしれない。ゴルフ歴が浅いゴルファーほどその傾向が強いような気がする。
「『BIG BERTHA』って、昔のクラブですよね?」と聞かれることがあるが困ってしまう。進化を続けて適度な間隔で新製品が販売されているからだ。
そして、心の中で呟くのだ。“キャロウェイのファンのクセに、『BIG BERTHA』を単なるオワコン(ブームが去って時代遅れになったという意味)だと考えているとは情けない”と。
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1991年。初代『BIG BERTHA ドライバー』が発売された。金属ヘッドの利点を最大限に活かすための大型ヘッドは、熟練のゴルファーだけが使いこなせるむずかしいクラブだったドライバーを、誰もが簡単に飛ばせるクラブにするきっかけになった。真っすぐに飛んでいく『BIG BERTHA ドライバー』は、多くのアマチュアゴルファーを熱狂させた。
1992年。『BIG BERTHA ドライバー』は、米ツアー、米女子ツアーなどで使用率ナンバーワンドライバーになり、勝利ドライバーにもなって、やさしいクラブはアマチュアだけでなくツアープロにも求められていたことを証明したのだ。大ヒットを背景に、キャロウェイは史上初めて、ゴルフクラブメーカーとして上場企業になった…
そして、30年が過ぎた2022年。最新の『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、ゴルファーを裏切らない最先端の機能を満載し、新しいゴルファーにはより新しい個性を感じさせ、オールドゴルファーには懐かしさを感じさせるというエモいクラブとなって登場するのだ。
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『GREAT BIG BERTHAドライバー』のテクノロジー
最新のテクノロジーは、フェースの裏側でソールとクラウンを繋ぎ、たわみを最適にすることで初速を上げる「JAILBREAK テクノロジー」だ。以前の2本の柱で支えるタイプではなく、最新のフレームで支えるタイプであることが、ソールを見てもわかる。
そして、ソールのトゥ側のおおよそ半分を締めるカーボン素材。ヒール側に埋め込まれたウェイト。どちらも、ドローバイアスを産むテクノロジーである。
クラウンのカラーは、昔の『BIG BERTHA』のような光沢のあるグレー。クラウンは、曲面の頂点が構えやすさに影響することを熟知している見事なデザインである。ヘッドの後方はシャローバックになっているのであるが、アドレスビューではその違和感を感じさせない。
ドライバーという用具のアドレスビューは、ゴルファーのメンタルに良い意味でも悪い意味でも強く影響することを知り尽くしているキャロウェイならではの美しく機能的なヘッドに仕上がっているのだ。
リリース前の予備知識ゼロの状態で、新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』をゴルフコースに持ち込んで試打ラウンドをすることになった。当日は曇りのち晴れで気温は12℃〜22℃だった。
GREAT BIG BERTHAドライバーは伝統と革新のやさしさでキャリーを伸ばす!
『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、アドレスビューが良い。違和感なく構えることができる。
・打音 ちょうど良い音量、パシッという濡れていて残響が少しある音質
・打ち応え 軽め、フェースの乗り感がある
・弾道 高めの高弾道、ナチュラルに打つと15ヤード幅のドロー、伸びがあり、キャリーで飛ばす
・飛距離 最長235ヤード(ヘッドスピード40/s)
・スペック ロフト10度、純正シャフト(S)
平均飛距離は220ヤードでトップレベルに飛ぶドライバーになっている。上手くできていると感心したのは、多少のミスヒットであれば、飛距離のロスにならないことだ。
ドローバイアスはかなりしっかりと作用する。しかし、少し逃がせばストレートに打つことが可能である。さらに、打とうとすればしっかりとフェードも打てる。
つまり、簡単にドローボールを連発できるオートマチックな感じと、敏感にボールコントロールできる個性が高いレベルで同居しているのだ。
こういうドライバーは、二兎を追う者は一兎をも得ず、という感じで中途半端になりがちであるが、どちらの利用を考えても、高レベルなのだ。
『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、使用者がオートマチックなドロードライバーだと決めればそうなるし、テクニカルに弾道を打ち分けるドライバーだと決めれば、そうなるクラブとしてほぼ完成しているのだ。ゴルファーが迷いなく決め打ちすれば、その意志の強さに応じて育っていくような予感をさせるのである。
こんなゴルファーにオススメです
と書いたけれど、『GREAT BIG BERTHAドライバー』は万能なドライバーで万民に合うクラブとは言えない。最も合っているゴルファーは、ボールが上がらずにキャリー不足になっていて、それが飛ばない要因になっているゴルファーだ。
市場にはキャリーで飛ばすドライバーがあまりないので、弱点を補ってもらうことで『GREAT BIG BERTHAドライバー』で20ヤードアップ、というケースも起こりうるであろう。
もう一つはドローバイアスが適度に効いているドライバーが大好きなゴルファーにオススメである。ドローバイアスが効きすぎないけれど、無視もできないというちょうど良い感じなのだ。
『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、打っていて自己満足に浸れる気持ちが良いクラブに仕上がっている。試打ラウンドで使っていて、実に気持ちが良かった。
ドライバーは30年前に比べたら何倍もやさしくなっている。キャロウェイでも、フラッグシップモデルの『EPIC』や『ROGUE』は、ツアープロの使用を考慮しながら、やさしさを追求しアマチュアゴルファーでも使えるように開発されている。
しかし、ツアープロの使用を前提として作られたクラブが全てのアマチュアゴルファーにも使えるようにできるほど現在のクラブのやさしさの範囲は狭くないのである。
新しい『GREAT BIG BERTHAドライバー』を昔のように、ツアープロが使用して活躍することは、あり得ないと思う。なぜなら、やさしさの頂点を基準にして、開発されたクラブが、『GREAT BIG BERTHAドライバー』だからだ。
『GREAT BIG BERTHAドライバー』は、究極のやさしさに挑戦しながら、フラッグシップモデルが誇る性能も欠けることなく搭載しているクラブである。自分のために、このドライバーが存在すると少しでも思ったら、自己満足に浸れるクラブかどうか、打ってみることを強くオススメする。
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。
東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。
試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
コースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証
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