鈴木愛が“歴代2位の最年少記録”で生涯獲得賞金8億円突破!気になる1位は!?
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.153
スタンレーレディスホンダで7位に入った鈴木愛が史上12人目の生涯獲得賞金8億円突破を果たした。鈴木は現在28歳。歴代の名選手が並ぶ8億円プレーヤーの中で2番目の年少記録での到達となった。
鈴木愛が“歴代2位の最年少記録”で生涯獲得賞金8億円突破! 気になる1位は!?
生涯獲得賞金の上位に名を連ねることは、長く活躍することと同義である。8億円を超えているのは到達順に不動裕理、福嶋晃子、横峯さくら、全美貞、李知姫、大山志保、アンソンジュ、申ジエ、イボミ、上田桃子、テレサ・ルーという面々。まさに21世紀の女子ツアーを代表する顔ぶれだ。
ここに鈴木が加わった。賞金女王に2度輝き、通算17勝をマークしている実績は、女子ツアーの顔と呼ぶにふさわしいものだ。
8億円突破時の鈴木の年齢は28歳と153日。これは、横峯の26歳194日に次ぐ、歴代2位の年少記録である。
これまでの2位は不動の29歳2日。賞金額は年々高くなっているから新しい選手ほど有利であることは間違いないが、通算50勝の不動よりも若くして8億円を超えた事実は高く評価してもいいのではないだろうか。
20代で8億円に到達したのは横峯、鈴木、不動とアンソンジュの4人だけ。これだけの額を積みあげるためには、やはり長い時間が必要ということだ。
今、女子ツアーは20代前半や10代の若手の勢いがものすごく、20代後半から30代の選手の優勝数が激減している。鈴木も昨年7月の資生堂レディス以来、優勝から遠ざかっている。今季は3度、首位で最終日を迎えたがいずれも勝ち切れなかった。
だが、老け込むのはまだ早い。若手の躍動だけでなく、鈴木のような実績ある選手の復活もファンが待つドラマだ。今回の8億円突破をきっかけにV字回復を期待したい。
鈴木愛の年度別獲得賞金と賞金ランキング
年 | 獲得賞金 | 順位 |
---|---|---|
2013年 | 38万5000円 | 141位 |
2014年 | 6042万4436円 | 13位 |
2015年 | 5644万8371円 | 14位 |
2016年 | 1億2493万9506円 | 5位 |
2017年 | 1億4012万2631円 | 1位 |
2018年 | 1億4023万4839円 | 3位 |
2019年 | 1億6018万9665円 | 1位 |
2020−21年 | 9058万1601円 | 17位 |
2022年 | 2824万1000円 | 38位 |
※2022年はスタンレーレディスホンダ終了時
撮影トーナメント/スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント
撮影/相田克己
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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