初Vから1カ月で早くもツアー2勝目の河本力。衝撃の飛距離データから目が離せない!
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.152
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バンテリン東海クラシックで早くも2勝目を挙げたルーキーの河本力は飛距離が大きな魅力だ。その河本の飛距離に関する衝撃のデータがある。それは何か?
初Vから1カ月で早くもツアー2勝目の河本。衝撃の飛距離データから目が離せない!
河本のドライビングディスタンスはバンテリン東海クラシック終了時で326.41ヤード。2位の幡地隆寛に19.46ヤードもの大差をつけてトップを独走している。
男子ツアーのドライビングディスタンスのデータが残るのは1995年から。歴代1位は2019年にチャン・キムが記録した315.83ヤードである。河本は、これを大幅に更新しそうな勢いなのだ。
2位に最も大きな差をつけたのもチャン・キムで2016年に11.24ヤード差で“ドラコン王”に輝いている。河本はこのデータも軽く塗り替えそうなのだ。
男子ツアーではこれまで数々の飛ばし屋が登場してきたが、河本はその中でも破格のスケールを持つといえるのではないだろうか。
話はこれだけでは終わらない。今度は米ツアーと比較してみよう。
米ツアー2021−22シーズンのドライビングディスタンス1位はキャメロン・チャンプで321.4ヤードだった。シーズンごとに日米の同部門1位を比較すると、これまで日本ツアーの数字が米ツアーを上回ったことは一度もない。今季は史上初の米ツアー超えが実現するかもしれない。
それだけではない。米ツアーのドライビングディスタンス歴代1位は2020−21シーズンにブライゾン・デシャンボーがマークした323.7ヤードだから、この数字をも上回る可能性があるのだ。
日米ではコース形状や気象状況など、さまざまなことが異なるから単純には比較できないだろうが、あのデシャンボーと張り合えるくらい河本の飛距離はすごいということ。このまま圧倒的な記録をつくってもらいたいものだ。
男子ツアー今季ドライビングディスタンス
順位 | 選手 | 記録 |
---|---|---|
1位 | 河本力 | 326.41ヤード |
2位 | 幡地隆寛 | 306.95ヤード |
3位 | 竹内廉 | 306.70ヤード |
4位 | 清水大成 | 304.02ヤード |
5位 | 内藤寛太郎 | 301.73ヤード |
※バンテリン東海クラシック終了時
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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