年間女王・山下が打ち立てていた、「女王の中の女王」たるすごい記録とは!?

今季の山下はまさに記録ラッシュだった。最年少年間女王に単一年での獲得賞金新記録、さらには日本選手初の年間平均ストローク60台など枚挙にいとまがないほどだ。

だが、あまり知られていない記録がもうひとつある。それは、公式競技(メジャー)年間4試合すべてでトップ3入りという日本選手初の快挙だ。

山下は5月のメジャー第1戦、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで今季初優勝を挙げた。日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯では首位で迎えた最終日に逆転されて惜しくも2位。続く日本女子オープンでは3位に入った。

そして最終戦は見事に優勝。メジャーで1位、2位、3位、1位という素晴らしい成績を残したのだ。

ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップがメジャーに昇格して年間4試合制になったのは2008年のこと。以降、全試合で3位以内に入った選手は2012年の朴仁妃(韓国)しかいなかった。朴はこの年、4試合すべて2位という成績である。

朴仁妃といえば世界のメジャーで7勝を挙げ、世界ランキング1位にも立ったレジェンド。山下はそんな選手しか成し遂げたことがなかった記録を日本選手で初めてマークしたのだ。しかも、2勝を挙げるという朴を上回る活躍で。

年間女王(昨シーズンまでは賞金女王)というとメジャーでも活躍していそうなイメージがあるかもしれないが、近年はそうでもなかった。過去10年で年間女王がその年のメジャーに勝ったのは昨シーズンの稲見萌寧(2021年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯)しかいなかったのだ。

そんな中でメジャーでも結果を出し続けた山下。まさに女王の中の女王といえる活躍ぶりだったのではないだろうか。

山下美夢有の今季メジャー成績

大会 順位 スコア
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 優勝 −12
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 2位 −13
日本女子オープン 3位 0
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 優勝 −15


撮影トーナメント/2022リコーチャンピオンシップ
撮影/山之内博章

文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。


いまどきツアーをデータ斬り!
←藤田さいきの11年振りVの影で…鈴木愛が史上最多の同一大会6度目の2位!
新人賞の桂川が、ある部門で驚きの歴代最高記録をマーク!→

Vol.159(前回)へ Vol.161(次回)へ

シリーズ一覧へ