新人賞の桂川が、ある部門で驚きの歴代最高記録をマーク!

桂川は身長167cmと小柄ながら抜群のショット力を誇る。ドライビングディスタンスは289.27ヤードで28位に入り、フェアウェイキープ率は62.795%で7位。この両部門の順位を合算して算出されるトータルドライビングは堂々の1位だった。つまり、ドライバーショットが非常にうまい選手ということだ。

ドライバー以上にうまいのがグリーンを狙うショットだ。桂川のパーオン率は驚異的な高さなのである。

その数字は75.585%というもので、もちろん部門1位。そしてこれは歴代最高の数字(データが残る1985年以降)なのである。従来の記録は2019年にガン・チャルングン(タイ)が出した73.630%。これを大幅に更新してツアー史上初の75%超えを達成したのだ。

桂川は今季、4月の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で初優勝を飾った。この時、最終日は18ホールすべてパーオンという見事なショットで65をマークして混戦を制している。

優勝はこの1回だったが、2位が3回、3位が2回と、とにかくよく優勝争いに加わったシーズンだった。全英オープンでメジャー初出場も果たし、日本勢最高の47位に入ったことも記しておきたい。 

ゴルフの腕を磨くために高校時代は3年間フィリピンに留学していた桂川。11月には米下部のコンフェリーツアー来季出場権をかけたクォリファイングトーナメントに挑戦するなど海外志向が強い。近い将来、高いショット力を生かして世界で活躍する姿を見せてくれることを期待したい。

男子ツアー今季のパーオン率ランキング

順位 選手 パーオン率
1位 桂川有人 75.585%
2位 久常涼 73.519%
3位 小平智 72.685%
4位 木下稜介 72.222%
5位 河本力 71.801%


撮影トーナメント/2022ゴルフ日本シリーズJTカップ
撮影/相田克己

文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。


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