22年国内男子ツアーでビッグスコア連発。優勝平均スコア大幅更新!
11月のカシオワールドオープンで優勝したチャン・キムが叩き出した32アンダーというスコアは衝撃的だった。従来の28アンダー(2014年トーシントーナメント、I・H・ホ)を4打も更新する最多アンダー記録だったのだ。
昨年はカシオワールドオープンだけでなく好スコアでの優勝が相次いだ。20アンダーを超えたのが9試合。ストロークプレーで行われたのが25試合だったから、実に36%が20アンダー超えだったのである。
年間の平均は17.00アンダーだった。これまでの年間優勝スコア平均アンダーは2020−21年シーズンの14.67アンダーが最高で、これを軽々と超えていったのだ。
史上初めてアマチュアで2勝を挙げた蝉川泰果や破格の飛距離でルーキーながら2勝をマークした河本力らイキのいい若手が何人も出てきてツアーのレベルを押し上げたという要因は確かにあり、それは喜ばしいこと。ただし、それ以外の側面もあるのだ。
20アンダーを超えた大会のうち、いくつかは新しいものである。たとえば優勝スコアが22アンダーのゴルフパートナーPRO−AMトーナメントは2021年創設だ。この大会はプロアマという性質上、どうしても距離が短く(東コース6804ヤード、西コース6544ヤード、共にパー70)、セッティングも甘めにせざるを得ない。トッププロにとっては、どんどんスコアを伸ばしていけるセッティングで今年は59が2回も出ている。
32アンダーが出たカシオワールドオープンは老舗の大会で要因は他にあると考えられるが、新しい大会は距離が短めのところが多い傾向がある。それが影響している可能性は否定できない。
男子ツアーの平均優勝スコアは長い間、13〜14アンダーあたりで横ばい状態だったから昨年はいきなり突出した形。今年はどんな状況になるのか、気になるところだ。
2022年男子ツアー優勝スコアトップ3
| 順位 | スコア | 大会 | 優勝者 |
|---|---|---|---|
| 1位 | −32 | カシオワールドオープン | C・キム |
| 2位 | −24 | ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本 | 桂川有人 |
| 3位 | −23 | ASO飯塚チャレンジドトーナメント | 池村寛世 |
| 3位 | −23 | JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 | 稲森佑貴 |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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