T島的、2022年のゴルフクラブの総括!2023年こそ自分のゴルフスタイルにピッタリなクラブを見つけてみては?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第80回
ロイヤルマジェスティ
2022年もたくさんのゴルフクラブが登場しましたね!話題になったクラブだけでなく、ちょっとマイナーなモデルも含めて、ゴルフライターT島氏が大蔵ゴルフスタジオの代表である市川氏に切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
新しいテクノロジーが全てではない!
T島 たぶん2022年最後となりますこの記事。
市川 2023年最初かもしれませんね?
T島 ということで2022年のゴルフクラブの総括をやってみましょう。
市川 いいですね。年末年始はネタに悩まなくて済みます。
T島 はい。先日マジェスティゴルフさんのロイヤルマジェスティの新製品発表会に行ったんですけどね、ちょっと驚いたのが、ターゲットユーザーに対して総重量が軽過ぎないんですよ!
市川 そうなんですか。どれぐらいの重さですか?
T島 シャフトの硬さによっても違うんだけど、Sだと300グラムを切るぐらいです。Rで278gとか。
市川 シャフトの硬さで重さを極端に変えているんですか?
T島 そうでもない(笑)Sだけグリップが10グラム重い。
市川 なるほど、シニア向けのドライバーって、総重量が軽いのが良いみたいになっていますよね。秘密はグリップが軽いという。
T島 なんだろう?総重量神話なのかな?軽いほうが振りやすい都市伝説なのかな?
市川 T島さんがこの連載でも書いていた“軽くしたガール”みたいなやつですね。
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ともかくクラブは軽い方が良いと思っているゴルファーは今でも多いという。特に女性は軽い方が良いと考えているゴルファーが...
T島 そうそう。グリップが軽くなるって、私的に言わせてもらうと、ヘッドだけ重く感じて振りにくいと思うんだけど、クラブ総重量のためならエンヤコーラ的に各メーカーさんやります。マジェスティゴルフさん、Sだけですけどそれはやらない!って宣言したみたいな気がして、好感度アップです!
市川 ちょっとT島さん攻めてますね……
T島 年末年始だから、誰も読んでないもん。
市川 ……
T島 スルーしないで!
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今後、さらに期待できる素材はカーボン?
市川 私も、グリップだけ軽くするのはデメリットがあると思いますよ。
T島 今回のマジェスティロイヤルは、ちょっと先に進んだ感じがあります。あとフェアウェイウッドとユーティリティがチタンなんですけど、とても良い出来です!注目しています!
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市川 それはそうと、2022年の年初は、テーラーメイドさんのステルスが記録的なセールスとなりましたよね。
T島 カーボンフェースって飛ぶんじゃないか?という新素材への期待感が、ゴルファーの心をくすぐったのでしょう!
市川 もちろんメーカーさんが謳っているメリットはありますが、カーボン素材が金属素材と比べて圧倒的に性能が優れているわけではありませんよね。
T島 だって、ゴルフクラブには飛距離規制というルールがあり、それを守って作っているんですからね。もちろんカーボンフェースを使うとフェースが軽量化できるという多大なメリットはあると思います。
市川 そうですね。ヘッド重量におけるフェース部分の割合って大きいですからね。カーボンは、今後さらに期待できる素材だと思います。
T島 楽しみですね。ステルスのカーボンフェースは衝撃でした。ゴルフクラブの歴史を紐解くと素材が変わることで、大きな変化が生じていますよね。
市川 素材の変化といえば、ファインドプラスさんからクロムモリブデン鋼を使ったスチールシャフト、X・ROMというのが発売されました。
T島 面白いシャフトでした。カーボンっぽいスチールシャフト。高さも飛距離も出るスチールシャフト。あれ? そういえば、市川さん使ってまいしたよね?
市川 気に入っちゃって、使っています。
T島 アレは面白いシャフトでした。地味ですが、こういうのにも惹かれます。
フルチタン回帰が多くなっている?
市川 あとは2022年は、値上げの年でしたね。
T島 商品不足からの値上げですね。ゴルフクラブだけじゃなくて、グリップなどの部品なども輸入品は上がりました。原材料費や輸送費の高騰、円安による影響ですね。
市川 ほんとに困りますね。
T島 まずは海外メーカーさんが値上げしています。国内メーカーも続くでしょうね。
市川 ダンロップさんのZXシリーズも1割程度値上がりしています。
T島 新しいZXシリーズも、素材的には面白いですよね。
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市川 チタン+カーボンクラウンから、フルチタンへの回帰ですね。
T島 チタンとカーボンクラウンの接続部でエネルギーロスが生まれるとか?先程紹介したマジェスティゴルフのマジェスティロイヤルもフルチタンへの回帰です。
市川 面白いですね。
T島 カーボンとチタン、どっちが良いんですか?とかどっちが飛ぶんですか?って聞かれるんですよ。まあどっちもどっち!ってことです。
市川 こらこら!メーカーが威信をかけて新製品を開発してるんですから、どっちも正しいんですよ!
T島 はい、そういうことですね。新しいZXシリーズ大変良い出来でした。音もいいです!
市川 他なにかありますか?
T島 そーだなぁ、T島的には地味ですが、ワンフレックスのシャフトに注目しています。
市川 そうですね、じわじわと増えていますね!
T島 ワンフレックスというと、かなり柔らかいのにヘッドスピードが超速い人でも使えちゃうという。
市川 T島さんもデザインチューニングのメビウスシリーズを愛用中です。
T島 僕の場合、ヘッドスピードはちっとも速くないけどね。シャフトのしなりがうまく使えると飛距離アップします。
市川 ドラコンの選手とかも使っていますよね。
T島 他にもシンカグラファイトさんからZINGER、コンポジットテクノさんからAMBAYというのも出ましたね。この2つは大蔵ゴルフスタジオさんでは扱っていませんけど。
市川 そうですね。
T島 どちらも使ってみたいなぁ、かなり柔らかいですけど、シャフトのキックを感じて厚い当たりが気持ち良いです。
市川 そうなんですね!
T島 最後に言いますが、「最新(素材)」のメリットはもちろんありますけど、劇的に進化するとルールで規制されるんですよ。ルールの範囲内での進化というと、結構わかりにくいんです。
市川 はい。進化はしています!でも、最新にこだわる、新しいテクノロジーが全てではありません。それよりも自分のスイングやゴルフスタイルにピッタリなクラブをフィッティングで見つけてみてはいかがでしょう?
T島 それが最新モデルだった!ということもありますし、それが最新シャフトかもしれないけど、意外とその確率は高くなかったりするかも?
市川 そうですね、我々のフィッティングを2023年こそ体験していただければと思います。
T島 ということで、締まらない総括となりましたが、2023年もよろしくおねがいします。
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T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/
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